* | The words of a song | * |
The Fanciful sky |
架空の空 94/10/17制作 ふと空を見上げた 青いはずのそれはグレー 今の私の気持ち 同じ色 グレーの空は私を悲しませる 一緒に悲しいのかな 涙が降ってきたよ パステルを手にとって 大きなキャンパスを全部青に塗った こんなんだっけ昔の空は でも誰も答えてくれないの 今空を見上げて 思い出そうとしていたの 小さいころ見てた お空さんを ブルーの空は私を元気にした でもそれは昔のこと ちょっとセンチメンタル 青の絵の具をとって 空に油絵でも描こうかななんて そうしたら世界中の人 何人ぐらい思い出すかな ◆ 天然色の絵空事/架空の空 96/11/11制作 部屋に埋もれたキャンバスの山 途中でやめた絵は白黒で モノクローム 見た目そのままつまんない 空 いつだって青い 海 どこまでも蒼い 昔の人が 綺麗に思って塗った色 飾り気のないキャンバスにいる お花畑の少女へあげる メイクアップ あなたの愛でるあの花に 朝の絵は 雨の降る日に 夜の絵は ベールの向こうで密談してる お化粧終えたキャンバスたちは みんながみんなうれしくなって メランコリー そんな気持ちは吹き飛ばす 空 いつまでも青い 海 どこだって蒼い けどね それって本当? 部屋に広がるキャンバスの山 どれもこれもが生きてるみたい そうよ きっと そうなのよ きっとね ◆ 空が空でなくなる日/架空の空 97/04/02制作 いつの日からか この街は 息苦しさと 晴れないもやに包まれた 名も知れぬ画家が描いた 一枚の風景画が 今の今は嘘だと 人々に教えてくれる 空が空でなくなって 太陽も 天使も死んだ時代の街 空が空でなくなる日 街の人は 後悔することも 忘れていた いつの日からか この街は 見放されてた 皆が嫌いな雨にさえ 人気ない遊歩道で 傘を差すとある少女 今に雨が降るのを 一人きり待ち続けている 空が空でなくなって 罪人たちは タイムマシンで過去へ逃げた 空が空でなくなる日 夢の跡に 後悔することも 許されない 空が空でなくなって 天にいるのは 架空の空だけ… ◆ 窓際猫が見る曇り空/架空の空 97/04/06制作 部屋の出窓に いつもいるから 私が名前をつけた 『窓際猫』って 少し偉そう プライド高い ピアノの音色を聞いて 目を細めてる 窓際猫が 空を見上げる 曇り空を 灰色空の 七色のアーチを 人間が映した 映像だと知らずに ずっと ずっと ずっと 部屋の出窓が 特等席で 自分に名前がついた 『窓際猫』って 猫をかぶって おすまし顔で 貴族の子どものように 小生意気なの 窓際猫が 空を見上げる 曇り空を 灰色空の 太陽の破片を 人間が造った 鉱物だと知らずに ずっと ずっと ずっと 虹と太陽と空までが 人にとって ワガママになったから 窓際猫が 空を見上げる 曇り空を 灰色空の 奥にある宇宙を 人間が昔に 手を伸ばした世界を ずっと ずっと ずっと 部屋の出窓に いつもいるから 私が名前をつけた 『窓際猫』って 部屋の出窓に いつもいるけど 私の『窓際猫』は 何を見てるの? ◆ アタシノソラ/架空の空 98/02/09制作 雲の上に天使なんていない 隠れているだけ? そうならいいけどね もしかしたらみんな死んだのかも 日に日に汚れる 空に絶望して 暗い時代の画材屋さん 青色絵の具が たくさん売れ残る あたしの見ていたあの空 どうしたら戻ってきてくれる? 雨は空の落とす涙だって ホントにそうなら 悲しいことだよね 人はそんな雨を受けとめれず 素知らぬ顔して 傘で拒絶する 画材を詰めた箱の中に 青色クレヨン 一人で淋しそう あたしを見ていたあの空 もう一度あなたを絵にしたい ◆ 空想循環/架空の空 99/02/09制作 ここにある たった一枚の写真 青空を 写したような イジワルね 止まらぬ流れの月日 彩りは セピアに負けた あの頃に咲いていた 未来の花は いつの間に枯れてたんだろ? つぼみまでつけていた 私の花を 見捨てずに育てたかった 人間として生まれたことに 感謝するのは あんがい難しく 過去の自分が見ていたはずの 同じ空から 歩み始めるのは 恥ずかしい気もする 大人だってきっとそう 描きかけで 色が抜けおちたままの キャンバスに 青空はいる これ以上 筆の進めようがない 本物が 現れるまで 神様が下さった 天使の羽が 柔らかに成長しだし 生まれつき授かった 私の羽は 雲よりも高い所へ 優しいだけの思い出よりも 大切なもの ようやく触れられて 暗いばかりで変化のない 重い空には もううんざりだから お別れをしようよ 明日こそは晴れるかな 虚しさに満ちている 灰色空へ 微笑みを届けてみよう 幸せを満ちさせる 私の空は 特別な『アタシノソラ』ね 人間として生まれたことに 感謝するのは あんがい難しく 過去の自分が見ていたはずの 同じ空から 歩み始めるのは 恥ずかしい気もする 優しいだけの思い出よりも 大切なもの ようやく触れられて 暗いばかりで変化のない 重い空には もううんざりだから お別れをしようよ この世界を愛せそう ◆ 空想循環 その後…/架空の空 99/02/11制作 終わりそう 私が為すべき仕事 ずいぶんと 遅れたけど 終わりそう 私が為すべき仕事 未来には あの花が咲く 終わりそう 私が為すべき仕事 空の色 最後に塗ろう 終わりそう 私が為すべき仕事 天使には なれなくていい ◆ 鴇色空模様/架空の空 99/04/07制作 せっかくの春に 少し落ち込む オプチミストなら よかったのにね 厳しいな… 人生って… 頼んでいいでしょ? 軽やかに舞う 花びらたちよ 染め変えてみてよ 灰色空を 鴇色空へ 天才でなくて 腹を立てたり 才能のなさに 気づいていたり ツライよね… ガマンするの… うらやましいんだ 華やかに飛ぶ 花びらたちが 臆病なのかな 風の香りを とらえられない 自分だけにしか できないことを 遅くなったけど 探してみよう 見つかると… 助かるなぁ… 頼んでいいでしょ? 軽やかに舞う 花びらたちよ 染め変えてみてよ 灰色空を 鴇色空へ 私のためにも 灰色空を 鴇色空へ 私の心も ◆ 空散る色/架空の空 02/10/06制作 一しきり 激しく注いだ雫 しばらく姿見せない みんなの気をひくために 誰一人 傘差す人もいない その時ようやく空は 拒絶されたことを知る どうして黙ってしまうの? いつまでも私 優しくなんて出来ない だから… 下界を哀れんでくれる そんな温もりで 安心させて欲しいの 煙突が 空まで押し下げる街 闇夜と同じ色した 煙の舞う隙間には 窓辺から 心配そうに覗く 私がいるのを空は 知らずに泣いたのでしょう 煙の向こうで色めく 空の存在を 疑うなんて出来ない だって… お腹に授かる生命を 生んであげたいの 空が愛する世界へ そして… 初めて部屋から出た時 一緒に見たいの 空が愛する世界を ◆ ほら、ウワのソラ/架空の空 03/04/02制作 いつ元通りになるんだろう 灰色になった空に 問いかけてみる…返事なし こんな可愛くて魅力的な レディーを無視するなんて 酷い奴だね 何がイケなかったのかなぁ 勝手に写真を 撮ったせいかしら もしかして恥ずかしがり? 何がイケなかったのかなぁ 窓から貴方を 見つめすぎたかな 照れ屋ならありえるかも? いっぱい謝るから 許してよ シャワーを浴びたり本読んだり 時間潰ししたけど 空は灰色…悲しいね 浅くて深くて優しい青 二度と戻らないなんて 言っちゃダメだよ 何がイケなかったのかなぁ クラブの朝練 サボったのバレた? 早起きは大の苦手… 何がイケなかったのかなぁ にっがいお薬 飲まなかったから? 悪い子でゴメンナサイ… 良い子になっちゃうから スネないで 何がイケなかったのかなぁ たくさん問いかけ 答えてくれずに サヨナラが瞬いてる 貴方のかわりなんて いないのに ◆ 一輪の空/架空の空 03/05/06制作 初めて出逢ったのは いつだったかな もう思い出せないくらい 昔の話になったよ 長らく独りっきり 暗いところに 閉じこもっていた私を 貴方は助けてくれたね 光を拒否する私には 見えてなかった 己が纏う色彩の衣を 世界を嫌った私には 聞こえなかった 人々の声「この花綺麗だね」 貴方がもしも 美しさを失ったのなら 私のキレイおすそわけするのに だからお願い あの優しい光を授けて 孤独に咲いた一輪の香りへ あんなに愛しかった 空気が重い 種を運ぶための風は 久しく吹いてくれない それでも諦めずに 準備してるよ 裏切り上手な貴方を 私は信じられるもの 不思議と近しい距離感で 届かなくても 巡り巡って伝わってくれるよ 一つに繋がる空ならば 風がなくても 想いに乗せてどこまでも飛ぶよ 私がいつも 赤や青に包まれてるのは あの日のキレイなくしたくないから もう待てないよ 壊れかけた生命を照らして その気にさせて萎れろって言うの? 世界を愛せた私には 聞こえてくるよ 人々の声「この花綺麗だね」 世界を愛せる貴方にも 聞こえるはずよ 人々の声「空って綺麗だね!」 貴方がもしも 美しさを失ったのなら 私のキレイおすそわけするのに だからお願い あの優しい光を授けて 孤独に咲いた一輪の香りへ 灰色空に一筋の… ◆ 空遠恋しく/架空の空 04/10/15制作 色無き空すら映せないのは 僅かな光しか 捕らえられないこの瞳 どこまでも深い暗闇の中 心を彩なした 微かな色はひとかけら 光失いし者に 立ち込める一面の景色が せめて 乳白色なら まだ良かったのにね 見飽きすぎた闇の無慈悲さを 和らげてはくれるであろう 白く淡くかかる霧 それは幼き頃好きだった ありし日々の灰色空を 思い起こさせるでしょう 名も無き画家らがこっそり塗った 世界の配色も 意味をなさないこの瞳 音色も香りも感触もなく この先永遠に 感じることは無理だろう 夢に現れし空に 差し込んだ一筋の明かりは きっと 哀れみ上手な 理想上の天使 今はまだしばしの追憶を 意地悪して妨げるほど 過去は遠くないけれど いつか間違いなく訪れる ありし日々の灰色空も 思い出せない未来は ほんの少しだけの眩しさも ぎゅっと固く瞼を閉じて 見るの拒否してたくらい 光に弱かったはずなのに ありし日々の灰色空が 想い恋しいばかり |