| 迷子の彷徨い空 96/04/23制作
架かるのは セピアの虹
誰も渡れない橋
鐘の音(ね)は 遥かな過去
寂しい 調べが 浮かぶだけ
夢の隅は不安定で
雲の隅から飛び降りても
ナイフで刻んだ 手首の戒めは
消えずに 踊る
消えずに 舞い踊る
安らぎの 瞬き星
死んだ人たちへの愛
からっぽの 向こう岸
気まぐれ 天使の プレゼント
月の影に惑わされて
傘の影へと隠れていた
彷徨い空では 翼を持つ者が
迷子を 笑う
迷子を 嘲笑う
ナイフで刻んだ 手首の戒めは
消えずに 笑う
迷子を 嘲笑う
◆ 月、集いし森 97/01/21制作
何年も前 まだ幼かった頃
あの時と変わらぬ月を 今になっても見ている
夢路に道しるべはない
架空の世界なのだから
ああ 私は全てを知りすぎたんだ
もう 螺旋階段は戻れないのね わかるわ
手の平を染める血を 洗い流せたなら
一秒でも幼い日へ帰れるの?
もしも…そうなら……
夜の海辺で 波の音が生まれる
そこもまた変わらぬ月が 人の影まで照らすの
嵐の到来の前は
不思議と心が安らぐ
ええ 貝がらの落ちた海岸線は
そう 孤独な死者の最終地点 そこには
消えかけた現実を ここで取り戻せる
例えそれが幻なのだとしても
そして…今なら……
何年も前 まだ幼かった頃
あの時と変わらぬ月を 今になっても見ている
空高く 月の森の中で…
◆ SYNTAX ERROR〜知的少女の胸の内〜 97/01/29制作
大自然に囲まれて 暮らしていたいと
誰もが一度は口走る
その言葉が正しいと 信じきっている
救いようのないお馬鹿さん
頭の中どこまでも 蝶が飛んでいて
お幸せなお馬鹿さん
少しは行動しなさいな 休んでないで
電気と情報の世界を 捨ててみなさい
そこにあなたの望みは落ちていた?
好き嫌いはやめなさい ベジタリアンたち
お野菜だけでは飽きるでしょ?
おいしいものこの世には たくさんあるのに
助けようのない偽善者さん
自分のことほっといて 「残酷だ」なんて
お幸せな偽善者さん
あなたはどれほど動物が 好きなのかしら
なんならその身を動物に 捧げなさいな
そこにあなたの望みがあるはずよ
そこに私の望みはなくってよ
◆ 儚い約束 97/02/05制作
自分の横顔を 鏡に映し 見つめ合う
無意味な争いの 中心にいた 死神がいる
懐かしいはずの 景色に会えたのに
過去の思い出の花畑は
消え果てて
自分の横顔を 鏡に映し 見つめ合う
無意味な争いの 中心にいた 私の姿
折り重なって
時には涙すら 自分に嘘を 見せていた
儚いまやかしに 縋りついても 死神がいる
信じることさえ 忘れることさえも
君の過ちを消すことさえ
できなくて
時には涙すら 自分に嘘を 見せていた
儚いまやかしに 縋りついても 私の姿
逃げられなくて
◆ WITCH HUNT 97/03/12制作 ⇒Postface
Today my name is "Pure"
I'm pure in mind
But everybody think that I'm a bad girl
Today my name is "Witch"
The witch used magic
Then all of the children went to bed
Do you know which is truth of me?
I don't know,either
Today my name is "Wind"
Today my name is "Melody"
Today my name is "You"
Today my name is...All of me
◆ 還りゆく命 97/04/08制作
毒入りリンゴを 口にして旅立った
怖がりの僕は 真似もできないよ
真似もできないよ
砂嵐の力に 握り潰された
思っているより 弱い自分がそこにいる
なぜかこんな時代を 選んで生まれた
僕らは 大人になる前に 全てを知った
血のついた布が 砂原を舞い上がる
追いかけたけれど 幻になった
幻になった
不安定な大地に 絶望するまで
歴史のページに 永い時間が刻まれた
数えきれないほどの 悲劇が生まれて
僕らは 胎児の泣き声を 幾度と聞いた
還りゆく者 来るべき時
僕はどちらも 決められずにいる
幼い頃から 悪夢ばかり見ていた
守るべき人を 守れない夢を
守れない夢を
毒入りリンゴを 口にして旅立った
恐がりの僕は 真似もできないよ
真似もできないよ
真似も…できないよ……
◆ 眠りそこねた種子 97/04/14制作
私 眠りそこねた 一人だけ
廃虚のお城で 木箱に隠れてたら
私 眠りそこねた 知らぬ間に
夢路の途中で 誰かに呼ばれたから
踊りの輪に 入れなくて
泣いてばかりいた
終わりに立ち会う 資格のせいで
私 眠りそこねた あの声が
頭の中まで 語りかけてくるから
私 眠りそこねた その声は
聞き覚えのある 静かで優しい声
地平線と 水平線
中心に私
全ての夜明けの 種子を蒔くため
◆ 刺繍される都市 97/04/28制作
枯れるのが怖くて 写真へ逃げた
花園の香りは もうここには戻らない
ざわめきを操る 二人の女神
映写機のフィルムに リアリストを閉じこめる
様々な 場所で生まれる シルエット
街角や 本のページや 夕空で
退廃は密かに進む
人工の湖 彼らを騙す
夕闇に包まれ 向こう岸が呼んでいる
斜めから差しこむ 光の中に
諍いの火種を 吹き入れた少女たち
様々な 場所で死にゆく シルエット
唄声や 木の葉の裏や 小説で
歯車は必ず回る
◆ 小悪魔の香る部屋 97/05/05制作
狭苦しい部屋には 私とあなただけ
重苦しい空気が 二人をつなぐ橋
今にも切れてしまいそう
あなたは 気がつかないふりする
幼いお子様みたいね
私は こんなにも 成長したのに
さあ早く 捕らえてよ キャンバスの中に
この私の姿を この私の…全てを
生まれたての赤子に 私はすぐなれる
汚れない体を あなたの目の前で
雪より白いこの肌は
あなたを 挑発させるために
媚薬のようなこの汗を
私は 惜しげなく 闇に浮かばせる
この世の何よりも 淫靡なオブジェが
あなたにだけ見せるポーズ
腰まで届くこの髪は
あなたが 望んだ通りのもの
小娘だった年頃に
私は 小悪魔に なってしまったの
焦らずに ゆっくりと キャンバスの中へ
この私の体を この私の…全てを
さあ早く 捕らえてよ キャンバスの中に
この私の姿を この私の…ありのままの全てを…
◆ お届けもの注意 97/06/10制作 ⇒Postface
森の奥にある 古い館で
一人彷徨うお人形
月の光さえ 見放した場所
闇はひっそり降りてゆく
(注意して!)
その大扉を その廊下の角を
(注意して!)
そのシャンデリアを その鏡の中を
(注意して!) 御主人様の目が覚めたの
安眠室へと 蝶に誘われ
マリオネットは歩き出す
知らない間に なくなったもの
見つけだすまで老いてゆく
(注意して!)
その大理石を そのオブジェの影を
(注意して!)
その肖像画を そのピアノの音を
(注意して!) 御主人様が狙ってるの
(注意して!)
その大広間を その時計の針を
(注意して!)
そのダンスホールを その音叉の波を
(注意して!) お届けものを届けに来る!
◆ XVI THE TOWER 正位置 〜XX JUDGEMENT 逆位置 97/08/13制作
様々な選択肢を 間違い続けた
もういない過去を 憎んだところで…もう
夕陽から生まれる影も
現実の重みには 脆く崩れてしまう
音のない風の流れは
責任の一端を 今も癒そうと吹く
反乱の種を蒔いたのは
私たちでは 決してないはずなのに
反乱をここに招くのは
様々な選択肢を 間違い続けた
もういない過去を 憎んだところで…もう
神の名を語りだした 愚かな彼らは
自らの罪も 放棄していった
予言者は狂気に負ける
水晶が映しだす 闇に心を病んで
未来へと次の世代を
生みだしたその後に 何を残せるだろう
繰り返す時の終止符に
立ち会うなんて 誰が望んでいたの?
原因を誰が償うの?
破滅へと歩んでく バベルの塔から
新たなる神話 伝えることすら…もう
呪われた種族なんて 悲しすぎるけど
絶望はしない 生まれた限りは
小さくて弱い命への
執着心が 醜くて不様でも
疑いもせずに守ってる
様々な選択肢を 間違い続けた
もういない過去を 憎んだところで…もう
神の名を語りだした 愚かな彼らは
自らの罪も 放棄していった
破滅へと歩んでく バベルの塔から
新たなる神話 伝えることすら…もう
呪われた種族なんて 悲しすぎるけど
絶望はしない 生まれた限りは
◆ 歪曲空間〜ユートピアにはほど遠い 97/10/21制作 毎日変わる 星座の形に 一喜一憂
生きてる感情はこれぐらいね
寒空からの 手紙が来たって 読まずに捨てて
短い幸せに身を捧げる
例えば気が触れたら 楽になれるでしょ?
波打ち際で 小さな吐息を 繰り返すうち
奇妙な幻を追いかけてた
天使と悪魔 無益な争い 呆れて見てる
依怙地な神様に悪戯しよ
モラルのない世界に 憧れた時は
朝は 眩しいのが嫌い
昼は うるさいのが嫌い
夜は 静かなのが嫌い
ダイヤの指輪 そんなに欲しがる 理由の中に
渦巻く欲望は醜いもの
女は髪に 命を宿して 切っては伸ばし
演じるヒロインを仕立てあげる
あなたの嫉妬心は 美しくないの
◆ ラ・ピュセル 97/11/25制作 ⇒Postface
淋しそうにしてる女神様
そのままひっそり 死んでいけばいい
狂信者は未知の力より
わかりやすそうな 哲学を好む
酸の雨で 酷くただれた その肌を
私は素手で 愛してあげたい
私は少女 恐ろしいほどに
世界が狂うのを 密かに喜んでた
ひた隠しにしてた宿命が
私を大人へ 造りかえてゆく
赤い空に月が浮かぶ絵を
優しい目線で 溶かしてしまう日
神の意志に 逆らえないで 生かされる
あなたが今に 必要になるの
炎の薔薇を 私に咲かせて
私はあなたから 恐怖を教えられた
酸の雨で 酷くただれた その肌を
私は素手で 愛してあげたい
私は少女 恐ろしいほどに
一つでいいのなら 瞳を分けてあげる
◆ Unhappy story 98/07/18制作
強がり仔猫が震えてて
弱虫お子さま亡骸に
季節の風は まだまだ寒すぎる
斜めに傾く月の下
永遠使って愛でた薔薇
咲いてた頃に ここには君がいた
人がいなくなって
世界は次第に 淋しくなりゆく
君がいなくなって
残ったあたしは どこまでいつまで
眠らずにいられるだろう
変わらぬ景色の端っこに
時折姿を見せにくる
天使の白き 翼の恐ろしさ
ぜんまいじかけの時計台
素敵な眺めに裏切られ
止まった針に たたずむ君がいた
人がいなくなって
信じていたこと 壊してしまった
君がいなくなって
最後のあたしは 命を貰った
優しさに飢えた人形
◆ gene 99/01/05制作 ⇒Postface
そう知りたいのは セカイの仕組み
死を迎えたい 意志に反して
生にしがみつくなんて醜いのに
次元を上げて 下層を見れば
所詮生命は単なる消耗品
セカイを象る人間たち
個体は=(イコール)原子となり
膨大なエネルギーで 歯車を動かしてる
どこまで潜れば 教えてくれる?
ちっぽけな粒が持つ疑問に
そう知りたいのは セカイの仕組み
このままわたしは消えたくない
大地の広さ 空の大きさ
それを感じる心の限界まで
たどりつくのが 不可能ならば
今のわたしは進化を拒むだろう
自分が自分である証明
この手の温もりさえ疑う
幻は現実より いつだって身近だから
乱れた五感を 解放させて
意識の波長は未知へと飛ぶ
そう知りたいのは 人たる所似
このままわたしは消えたくない
…永遠と等しい時間を耐えて
わたしは宇宙を捕らえるだろう…
どこまで潜れば 教えてくれる?
ちっぽけな粒が持つ疑問に
そう知りたいのは セカイの仕組み
このままわたしは消えたくない
乱れた五感を 解放させて
意識の波長は未知へと飛ぶ
そう知りたいのは 人たる所似
このままわたしは消えたくない
そう知りたいのは セカイの仕組み
このままわたしは消えたくない
◆ お茶の時間にひとり 99/01/12制作
暗闇の重みで 時計は遅れぎみ
ロウソクは役立たず
テーブルを挟んで 向かいにいるはずの
あの人に出会えない
「お目覚めはどう?」「ご機嫌いかが」
何度も口にした会話の始まり
「お茶にしましょう」「食べたいものは?」
だけど
暗闇が無情に吸い込み…終わる
絢爛なドレスで 着飾る私は
あまりに美しい
古びれた揺り椅子に 座っているはずの
あの人に見せるため
「おめかししたの」「綺麗になった?」
明かりの届かない二人の空間
「見惚れちゃったの?」「抱いてもいいよ」
だけど
今日だって私は淋しく…ひとり
◆ 奇形(精神)少女 99/04/16制作
私は異状な女の子
存在じたいを 否定されたみたい
暗くて冷たい部屋にいる
光を浴びれる 権利がないらしい
助けて欲しくなんてない
ただただ…早く殺してくれればいいのに
ゼイタク…なの?
助けて欲しくなんてない
ただただ…早く殺してくれればいいのに
ゼイタク…なの?
私は呪われ生まれた子
選ばれたんだよ 神様とやらから
醜い姿を授かって
世界の恨みを 全て引きうけたの
◆ 永遠のくるより前 99/04/29制作
さあ早く 寝てしまおう
太陽が いなくなるスキに
許してよ このワガママ
怖いよね 置き去りにされて
ぬいぐるみの泣き声が
夢うつつに響く時
初めて気がつく 大切なことに
永遠がくる
死を誘う 優しい毒
溶けだした 愛撫するように
お別れは 悲しいけど
終わりまで 微笑んでいよう
壊れていた時計さえ
動きだして邪魔をする
それでもゆっくり 時間は止まるの
永遠がきた
永遠に 彼女はいる
涙だけ 置いてけぼりにし
◆ 同系色の森 99/06/03制作
暗くて深い森に 迷いこむ少女
恐れに負けず 歩いている
何度も同じ場所を くるくる回って
いつかはここで 朽ち果てるの
甘いお菓子を届けよう
とても綺麗な宝石も
だから ここから逃げないで
暗くて深い森に 迷いこむ少女
恐れに負けず 歩いている
この森は 普通じゃない
明けない夜の森に 迷いこむ少女
己を信じ 歩いている
次第に失われる 瞳の輝き
助けを求め 泣き叫ぶの
夢の世界へ招待を
忘れられない思い出と
だけど いつかは目は覚める
明けない夜の森に 迷いこむ少女
己を信じ 歩いている
淋しさを 共有して
同系色の森に 迷いこむ少女
虜になって歩いている
同系色の森に 迷いこむ少女
虜になって歩いている
◆ 荒涼たる大陸の宴 99/06/16制作
あの頃と同じ夢を
同じ日 同じ人と 見ていたい
自然さえも 芽生えるのを 躊躇う大地
それでも人は 生きる方を選んだ
理想だけを 追い求める 思想家どもは
ゴミクズ以下の 役立たずでしかない
破滅が 創造を上回る時
未来は 昔より残酷だった
あの頃と同じ夢を
同じ日 同じ人と 見ていたい
あの頃と同じ夢を
同じ日 同じ人と 見ていたい
聞き覚えの ある旋律 風に紛れて
まだまだ風は 純粋さを持ってる
哀れなる 独裁者を 演じてもいい
許されないよ これ以上の犠牲は
遥かな大陸を繋げる力
小さな 手と手を伝えてゆこう
あの頃と同じ夢を
同じ日 同じ人と 見ていたい
あの頃と同じ夢を
同じ日 同じ人と 見ていたい
桃源郷なんてあるはずないよ
わかって 今ここで為すべきことを
終わりは すぐそこで待ち構えている
あの頃と同じ夢を
同じ日 同じ人と 見ていたい
あの頃と同じ夢を
同じ日 同じ人と 見ていたい
あの頃と同じ夢を
同じ日 同じ人と 見ていたい
◆ 蒼穹メイクアップ 00/03/1制作
工場排水に 塗れた川が
思い出の景色を水面に
年月が磨いた 美しさより
排水の淀みが勝ってる
ヤッチャイケナイコトタクサンアッテ
ヤッチャイケナイコトタクサンヤッタ
私たち 私たち
環境汚染は 地球への愛情
不器用でゴメンナサイね
お化粧なしでも あなたたち綺麗で
ついつい妬いちゃったんだ
工場排煙に 埋もれた空が
降り注ぐ涙は酸の雨
ある少女が愛でた 一輪花は
咲くことを拒否して枯れてゆく
シッチャイケナイコトタクサンアッテ
シッチャイケナイコトタクサンシッタ
私たち 私たち
悪戯気分で 地球へイジワル
いつでも謝るからさ
しかめっ面せず 話し合いません?
悪いのお互い様よ
◆ 殺意コンタクト 01/02/20制作
真っ暗闇に挑むかのように
毎夜現れる太陽
自ら息を絶つ勇気までも
失せようと画策して
これ以上ない悲しみ 僕らは覚えた
時折空は残酷を映し
愛の存在を歪ます
闇に消えた暖かな明かり
それを守るのも駄目なの?
ただ一つだけ願いを 私は祈った
二つの敵意が重なる
二つの悪意が交わる
二つの殺意が揺らめいた今
ゆっくり進む秒針を数え
なくした時をこの手に
これ以上ない悲しみ 僕らは覚えた
確かに動く小さな命が
歓迎されない世界へ
ただ一つだけ願いを 私は祈った
これ以上ない悲しみ 僕らは覚えた
◆ ことの終わり 02/10/12制作 ⇒Postface
人々が待ち望む憎悪の女神へ
打ちひしがれてゆく 如何なる光さえ
絶望を夢に見た宗教家たちは
酸の雨の中に 幼子を捧げる
「誰も信じない主義なんだ」
嬉しそうに目を細め
消える前 そう言い残したね
泣きじゃくり生まれた全ての命が
失われる時 笑って死んでゆけるだろうか
理不尽な別れに耐えられないなら
愛する思いを 覚えたのこそ過ちだった
訳もなく繰り返す惨禍と悲劇に
無力と化してゆく 切なる未来
美しい幻想が垣間見えるのは
酸の雨で溶けた 肌より奥深く
「熱いの嫌だし焼かないで」
力強く安らかで
もうまるで 堕天使みたいだね
プライドのかけらが脆くも砕ける
最後に残した 己が己である証拠の
平等の命を授からないなら
この世を信じて 生まれたのこそ誤りだった
「……」
不釣り合いの微笑みに
カサカサの 唇は動かない
泣きじゃくり生まれた全ての命が
失われる時 笑って死んでゆけるだろうか
理不尽な別れに耐えられないなら
愛する思いを 覚えたのこそ過ちだった
◆ Lovely round eyes 02/11/02制作
You lost eyesight in the vain dream
Therefore you can't set off for escapism
It is tragedy and triumph
Because I dislike you
I take beating heart out of you
That's beaut!
I have your eyes inside my eyes
The eyes of me who give you a tight hug
It is lovely and fearful
Because mine and yours
You were killed even to the psyche
I love it!
◆ 掠われた貴方 07/10/20制作
物怖じしている 暇は無かった
昨日決めたばかりの 決行の日
計画書くらい 書けば良かった
全て上手くいくとは 思えもしないのに
警察が動き出す
想定よりも 何時間も早く
罪状は明白で
どうやら君を 誘拐したみたい
だから言ったのに 止めなさいって
浅はかな誰かさん よく知ってる
その都度悪意を 抱かなくても
何もかもを可愛いと 思える訳じゃない
貴方を見つめる度
目線が下がる 私に言わせれば
「好奇心が強い」と
「気が多い」のを 混同してるだけ
どんなに責められても
罪を犯した 自覚なんて無いよ
じゃあきっとこれからね
身代金を 要求するつもり?
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