The words of a song
Fancy & Dreamy
 
 
 
  星空のダンシングドール
94/10/05制作 ⇒Postface
 
 
世界が悲しみに沈む時 王女の涙 星に光
心が夢の中ひそむ時 魔法の虹が星に架かる
 
街の時計台 窓を開けて見れば
0時で止まってる 闇夜のまま
 
宇宙(そら)を舞うダンシングドール 瞳に映る
胸に掛かったペンダント 弓矢にかざす
星空のダンシングドール 闇夜に光
ほうきに乗った人形の 笑顔が素敵
 
 
歌声聞こえない街並に 天使の使い 琴の音色
セピア色してるこの街に 青色リボンしてる人形
 
明かり灯らない 幻想の街には
シューティングスター 星屑たち
 
宇宙を舞うダンシングドール 髪なびかせて
風切る弓矢射ると 王女が唄い
星空のダンシングドール 魔法の力
動き始めた街に可愛いDANCING DOLL
 
 
星空のダンシングドール 空からの使者
心に希望灯る 不思議な魔法
 
小さな魔女の人形のストーリー
 
 
 
 
 
 
FANTASY CHRISTMAS
94/10/14制作
 
 
雪降る夜 街に鐘の音
人と人とが手と手とる
歌姫の美声に女神も微笑む
宇宙(そら)は満点の星たち
 
ロウソクで照らされた
クリスマスケーキ
幻想の虹の様な
綺麗な煌き
今日はクリスマスイヴ
 
 
妖精たちが 運んできたもの
楽しい夢のプレゼント
朝早く起きて窓から外見れば
一面クリスタルスノー
 
オルゴールの旋律
瞳を瞑って
心の中で感じた
風の囁く声
FANTASY CHRISTMAS
 
 
妖精は姿を消して
雪も溶けはじめた
昨日からのテレパシー
また来年会えるさ
 
 
 
 
 
 
天空の天鵞絨
95/02/11制作
 
 
時の流れ 永遠に
どんな時にもやまない
風のソナタ
 
季節は春 悪戯な天使は
帽子を風で吹き飛ばす
花びらの舞は 天空へ召喚され
美しい天鵞絨(ビロード)になる
 
そよ風は草原を渡り
優しさでつつむ
 
 
身にまとった 洋服は
澄みきった空に映る
風のドレス
 
遊歩道で 風たちの邂逅(かいこう)
何も聞こえないのだけれど
無邪気な妖精 私への贈り物は
クローバーの首飾りを
 
天空の天鵞絨どこかで
そっと舞い降りる
 
 
 
 
 
 
風が語る声〜見失った時〜
95/04/03制作
 
 
今眺めてる景色は 一面の草原
草と花の香りが心地いい
 
どこからなのか笛の音 美しい音色が
私の心を癒してくれる
 
誰が演奏しているのか わからないけど
それに合わせて唄うの
遠く離れた人の気持ち 伝わってくる
花の妖精 幸せを分けてくれた
一滴の花の露
 
 
風に流されて想いは いっそう強くなる
地平線に向かって歩いてく
 
大地は緑に広がり 自然を感じさせ
全ての不安をなくしてくれる
 
忘れていたこと思いだした 記憶の奥の
開きかけて扉を
時を同じく人の気持ち 幻想のまま
風の精霊 少しだけ横に揺らす
美しい花の海
 
 
 
 
 
 
小さき優しさ
95/05/04制作
 
 
外の景色にひかれたカーテン
真っ暗闇と静けさと
ランプの明かりに吹いた息
 
雪降る夜はすぐに終わるけど
綺麗な白銀の世界
胸の絵日記に描こうか
 
眠りの妖精は魔法の粉で
夢の中に誘(いざな)う
 
はかなく消えていきそう
そう思って
両手でそれを包んであげた
 
 
目くるめく季節の移りかわり
感じるのが幸せ
 
今よりもっと小さなころ
読んでもらった本 覚えてる
夜中の森には妖精が集うって
 
純な心が大切
本当にね
なくさないように生きてゆこう
 
それを確かめなくても
信じてれば
現実が幻想かわかるの
 
 
 
 
 
 
不思議夢世界
95/05/19制作
 
 
小刻みに鳴る カスタネットは踊る
ハーブティーの香り
可愛く歩く 街の小町は笑う
クローバーの四つ葉
 
天空に近い丘の上 草原で横たわり
風と旅する綿の雲
大きな木に二人の名前を彫った
 
読みたい本があって 行きたい場所があって
それが幸せで
愛する人があって 思いを感じあって
それがとても幸せ
 
 
全ての果ては いつでも蒼い海で
ウェンディーネのドレス
自由気ままに 世界をいつも泳ぐ
マーメイドの笑顔
 
水たまりぴょんと飛びこえて 行こうかな散歩しに
雲が流した聖水は
大きな空に美しい虹を架けた
 
飲みたいお茶があって 知りたいことがあって
それが嬉しくて
お互い話し合って 何かを伝えあって
それがとても嬉しい
それがとても幸せ
 
 
 
 
 
 
夢路の円舞(ロンド)で
95/05/26制作
 
 
目覚めた時から 降る雨は止まず
今でもベッドで その音聞いてる
 
眠れない夜でもたまにはいいよ
いつもは考えないこと 浮かんでくるから
 
夢の続き 見せて欲しいな
星の光 煌いてる
花の香り 漂わせてよ
君の瞳 何を映すの
 
夢路が巡る 円舞の中で
 
 
ほのかな明かりで 読む本は絵本
忘れていた頃は 走馬灯のよう
 
眠らない夜でも時にはいいよ
暇な時を過ごした後 明日を見るから
 
夢の続き 楽しかったな
星の光 輝いている
花の香り 運んできてよ
君の瞳 誰を見てるの
 
夢路が巡る 円舞の中で
 
 
 
 
 
 
時を刻むは風の時計
95/06/18制作 ⇒Postface
 
 
一糸まとわぬ無垢の心は
見えないものでも 幻想に現す
魔法のように不思議なことを
体験したいと 花びらにささやく
 
出逢いを求めて ずっと待ってた
風の彼方に立ち行く 時を刻む音
 
聞こえる 誰かの声が
感じる 永遠(とわ)の物語が
瞳に映らない透明な流れ
だけど和音は 肌に止まる
 
時を刻むは 風の時計
 
 
2つに別れた ペンダント
互いに少しずつ引き合うのは
自分も知らない 想いがあるから
 
奏でる 自然の声が
見初める 風の物語が
何かがつまってる若草の小箱
だけど時間は 止まらないで
 
 
唄える 目覚めの声が
始まる 君の物語が
景色を染めていく夕焼けも共に
だけど明日は 微笑んでる
 
時を刻むは 風の時計
 
 
 
 
 
 
天使が微笑む日
95/07/17制作
 
 
ふと立ち止まると 雪が降ってきた
天からの白い贈り物
 
メルヘンチック 小さな結晶
手のひらで音もなくそっと消えた
思わぬ幸せが 一緒に溶け込む
 
冬の夜景に天使の姿
あるはずのない オーロラの幕もそこに
私のために 彼女が創ってくれた
その優しい微笑みが 語ってる
 
ありがとう 笑顔を返した
 
 
ただ今日だけ見る すさんだ心が
少しだけ洗い流された
 
メルヘンチック お外は白銀
積もってくれていた昨日の雪
窓辺のシースルー 白に溶け込む
 
空をあおいだ天使の姿
天へと戻る たくさんの思いとともに
全ての人に 一つずつ違う何かを
この雪に姿を変え 分け与えた
 
またいつか 笑顔を見せてね
 
 
雪が地上を舞う冬 その日だけ
天使は微笑みを見せてくれる
 
 
 
 
 
 
乳白色の街
96/08/19制作
 
 
石作りの 街を全部 覆う霧
景色は少しも 見えない(残念ね)
街は 乳白色
 
空に差すのは 何にする
悲しい人は?(傘を) うれしい人は?(指を)
 
それでも雨は 降らないみたい
街の川は 泣いている(可哀想)
 
 
静かすぎる 街をぐるり 包む霧
素敵な出来事 ないかな(つまんない)
街は 乳白色
 
風に吹くのは どんなもの
苦しい人は?(笛を) 楽しい人は?(息を)
 
童話のように うまくいくとは
恋の行方 限らない(どうしてよう)
 
 
虹に来るのは 誰なのか
センチな人は?(あなた) 笑顔の人は?(わたし)
 
ハッピーエンド 望んでいても
バッドエンド 怖くない(もちろんよ)
 
霧が晴れたら 部屋の中から
街の姿 見ていたい(一緒にね)
 
 
 
 
 
 
柔らかな世界 〜空を走る電車に乗って〜
96/08/27制作 ⇒Postface
 
 
朝も夜も 電車は走る
休むことなく流れる世界
 
空を駆ける 電車に乗って
見知らぬ土地へ旅行をしよう
 
買ったばかりの ノートとパステル
つめたバッグは シックな黒色
それだけ持って鍵閉める
 
 
天に浮かぶ 電車の駅で
たたずむうちに迎えた夜明け
 
やっと乗れた 電車の中で
椅子に寝転びスヤスヤ眠る
 
心地よい 小さな物音 夢まで届く
 
雲のレールを ゴトゴトドコドコ
揺られながらも 広がる風景
心に刻み絵も描く
 
 
パステルで 真っ白ノートへ 想い出つめる
バッグには つめられないから こればかりはね
 
雲のレールをゴトゴトドコドコ
お菓子片手に 外でも眺めて
待ちかねている次の駅
 
 
 
 
 
 
A snow scene
96/10/04制作 ⇒Postface
 
 

独りだけの 冷たい部屋の中で
小さな温もり 恋しくなる 白き夜
 
窓に映る自分の姿さえ
目の錯覚だなんて 思ってしまう
胸の内の暖かな炎は
どんな風 吹いたとしても 消えないよ
 
ずっとずっと ここにいるから…
 
 

ガラス越しに 見つけた 天使の羽
凍えることなく 舞い続ける 白き夜
 
化粧をした表の景色にも
彼女たちはいるはず 風の舞姫
こんな夜に暖かな心が
お互いに 通じ合うはず 君と僕
 
きっときっと そこにいるよね…
 
 
♀♂
後ろにいるのは誰?
ずっとずっと ここにいるから…
きっときっと そこにいるよね…
 
 
 
 
 
 
あんなこんなで…お姫さま
97/01/07制作
 
 
部屋に閉じ込められたお姫さま
毎日窓辺で 頬杖ついて あくびして
少しばかり拍子抜け
 
退屈そうで つまらなそうで
見てる方が困るんだから…ね!
 
本に閉じ込められたお姫さま
おいしい食事や 綺麗な服や お金より
自由な身が大切ね
 
 
何度も砂時計 ひっくり返して
指折り数えて その日を ただ待ち続ける
 
 
部屋に閉じ込められたお姫さま
毎日窓辺で 頬杖ついて あくびして
少しばかり拍子抜け
 
いつまであなた そうしているの?
どうにかしてそこから逃げて…ね!
 
本に閉じ込められたお姫さま
気高い名誉や 王女の地位や お城より
自由な身が大事よね
自由な身が大切ね
 
 
 
 
 
 
その翼、天使なり
97/01/12制作
 
 
空飛ぶ夢を見たせいで ベットから落ちた私
寝ぼけ眼で目覚めたら 背中に大きな 白い翼
 
これは夢の続きなの? それとも現実?
まあまあ どっちでもいいや
 
天使になった私 狭いベランダで
大きな翼広げ 空を舞おうとするけれど
天使もどきの私 どうすればいいか
わからなくて わからなくて なんだか哀れだぞ
 
 
せっかく翼生えたのに ベランダで悩む私
これじゃ宝の持ちぐされ 残念無念の 清き翼
 
飛びたいのは山々で 怪我するのも嫌
あれあれ 優柔不断ね
 
天使になれた私 パジャマを着たまま
大空見つめている ずっと見つめ続けている
天使姿の私 けれどだけどでも
飛べないなら 飛べないなら 少しも意味ないよ
 
 
 
 
 
 
古風な未来空
97/02/24制作 ⇒Postface
 
 
移り変わる 時代 人の流れ 空は
一時も 見逃さない
街に響く 声は 社で舞う 巫子の
清き唄 空気に溶ける
 
夕闇に包まれた 丘で
小指に結んだ 大きな約束
叶えられない未来
 
 
永遠(とわ)のごとき 祭り 楓色の 空で
悲しげに 微笑む人魚
街を渡る 風と 雪のかけら 冬に
近づいて 季節を運ぶ
 
横笛の高らかな 音は
去りゆく過去への 愁いの旋律
伝えそこねた未来
 
 
移り変わる 時代 人の流れ 空は
一時も 見逃さない
永遠(とわ)のごとき 祭り 楓色の 空で
 
 
 
 
 
 
Story teller
97/03/21制作
 
 
夜通し机に向かって お話を創る
カチカチうるさい タイプライターと争い
広がる意識がささやく 「死ぬのもいいわよ」
答える気力も残らない
 
朝と夜が 交互に会いに来る
あたしいつも 愛想は良くはない
朝と夜が 一つになるのなら
あたしいつか 可愛い子どもになるけど
 
 
うつろな都会に一輪 生きている花は
フワフワ飛ぶのを 夢見てばかりで咲かずに
幻覚世界へ誘う LSDすら
想像力には叶わない
 
朝と夜が 時々会いに来る
あたしいつも 嬉しくなくはない
朝と夜が 結婚するのなら
あたしいつか 二人の子どもになりたい
 
 
大切なキャラクターたち
それぞれの方向へ 歩き始める
 
夜通し机に向かって お話を創る
カチカチうるさい タイプライターと争い
広がる意識がささやく 「死ぬのもいいわよ」
答える気力も残らない
 
 
 
 
 
 
同時に生まれるお話しの卵
97/10/31制作 ⇒Postface
 
 
卵の殻にヒビが入りそう
 
 
ハーブの種が芽を出すのを 待ちきれない人
気づきなさい 今の幸せさに
 
時計の針に急がされて 落ち着けない人
休みなさい 月の腕枕で
 
お話しの卵 動いた
不条理なのもたまにはいいかもね
お話しの卵 生まれる
聴いたことない不思議な物語
 
 
終わった恋が残す余韻 耐えられない人
飛ばしなさい 風が消してくれる
 
遥か前に負けた夢を あきらめない人
悩みなさい 朝を迎えるまで
 
お話しの卵 そこらで
小さな声が中からこぼれてる
お話しの卵 ささやく
君の身近に見つけた物語
 
 
お話しの卵 動いた
不条理なのもたまにはいいかもね
お話しの卵 生まれる
聴いたことない不思議な物語
 
卵の殻にヒビが入ったよ
 
 
 
 
 
 
スノウ
98/01/21制作 ⇒Postface
 
 
いつもいつも 暖かな気持ち 分けてくれる
恥ずかしがり屋の 冬の使者
 
街の明かりは ロウソクみたいに
息を吹いても消えてくれない
夜の暗さを なくした理由は
人が孤独に弱すぎるから
 
 
浅いベール その下に何を 隠したのか
秘密にしていて 冬の使者
 
音がなくなる 明かりと一緒に
時は歩みを遅くしている
そんな不思議な 星夜をすごした
夢であるなら目覚めたくない
 
 
聞こえる?
 
 
 
 
 
 
夢の刻/クリスタル粒の舞う
98/11/13制作
 
 
真っ暗なのが 好きだからって
灯らないガス灯
早く家路に つきたいのにさ
 
足音近い 春を待つのを
あきらめた花園
なくしてしまう 楽しみひとつ
 
死んだも同然のこの街を
憂えた季節から贈り物
 
天使が撒く白の結晶
知ってますか?
 
クリスタルの粒だってこと
ずっとまえに
読んでもらった 本に書いてた
 
 
暗闇の中 こっそり出会う
お子さまのカップル
やめときなさい 駆け落ちなんて
 
もっと高価な ディナーがいいと
ワガママな飼い猫
次のディナーは そのあなたかも
 
夜空を見る人はいなくなり
何かが順番に欠けてゆく
 
確かにいた天使の姿
本当だよ
 
覚えている幼心に
綺麗だった
こちらに気づき 微笑む彼女
 
 
消えてしまう白の結晶
朝がくると
 
夢のような世界は終わり
そしてもとの
景色が戻る それが悲しい
 
 
 
 
 
 
まあめいど
99/02/01制作 ⇒Postface
 
 
できそこないまあめいど
どこかでおとした なみだのかけらが
みつからなくって またなきはじめる
 
おろかもののまあめいど
ははなるうみより ちじょうがだいすき
いつもおしのびで すなはまでねてる
 
できそこない まあめいど
おろかものの まあめいど
 
 
おっちょこちょいまあめいど
じぶんがにんぎょと わすれているのか
およいでいるとき たまにおぼれてる
 
よくぼうかのまあめいど
おかねのまりょくで くるったこころが
ゆうふくなひとへ ながしめをつかう
 
おっちょこちょい まあめいど
よくぼうかの まあめいど
 
 
 
 
 
 
雪の灯火
99/03/03制作
 

素敵な夢 触れられし者
未知なる声 耳元にゆく
 
行けるはずよ
行けるはずよ
どこかに夢世界があるという
眠っていた
眠っていた
あなたが生まれるより前の頃
 
 
儚い雪 淡く色めき
秘めたる唄 我を誘う
 
気づきました
気づきました
こんなに温もりある愛しさに
そばにいます
そばにいます
あなたが生まれるより前の頃
 
 
か弱い雪 止まぬ理由が
吐息に溶け 髪に染み入る
 
 
 
 
 
 
フェアリーハント願望
99/06/25制作 ⇒Postface
 
 
退屈な日常に 飽き飽きしてたら
いるはずのないもの 見えてしまう
 
Fairy その微かな羽音
Fairy 耳の側に置いて
なんて素敵な 出来事かしら
 
 
進まない物語 嫌気のさす頃
もやもやを吹き飛ばす 君に出逢う
 
Fairy 少し上目使い
Fairy 魔法の微笑みで
ほんの一瞬 だけど嬉しい
 
 
音のない夜深く 眠ったフリして
その時がくるのを 待ち構える
 
Fairy 恥ずかしがり屋さん
Fairy 人見知りなのかも
今日もやっぱり また待ちぼうけ
 
 
いつかは自分のモノにしたいな
 
Fairy 食べちゃいたいほどの
Fairy その愛くるしさは
標本にして 飾っていたい
 
 
 
 
 
 
メトロ・オンチ
03/09/14制作 ⇒Postface
 
 
誰もが消えた 不思議の地下街
静かが好きなあたしには
独りはむしろちょうどいい
 
これなら例え 迷子になっても
周りの人目気にせずに
ゆっくり地図を見れるしね
 
道に迷うのが得意技の
あたしイジメは ほどほどにして
 
 
お客のいない 密かの地下鉄
電車に疎いあたしには
乗り換えなしがちょうどいい
 
ほにゃらら線は ウン番ホームとか
止まらず過ぎる停車駅
ややっこしくてウンザリね
 
幾重に交わる巨大迷路
出口探しは やってらんない
 
 
歩く度 低めの天井伝って
靴のリズムが響いてる
せめてこの 自分の足音にだけは
置いていかれませんように
 
道に迷うのが得意技の
あたしイジメは ほどほどにして
 
幾重に交わる巨大迷路
出口探しは やってらんない
 
冷んやり地べたに三角座り
そろそろ助け 来てくれる頃?
 
 
 
 
 
 
配色主義者
05/02/28制作
 
 
色を司る神様は 人一倍の寒がり屋さんで
冬の訪れと共にお家からは 出なくなったらしい
だから本来は神様に 色を塗られるはずだった雪は
あの真っ白い姿を止めたまま 今に至るそうな
 
小さい頃から雪は 色づいて欲しく思ってた
淋しい印象の白よりもずっと
暖かみのある カラフルな方がより素敵な季節になる
赤青黄色の粒が 積もる度重なり合ったら
無数の色彩がほんのり生まれて
その美しさは 春や夏や秋から妬まれる程でしょう
 
 
絵心に自信ない上に 美術成績万年1か2
色を求めて絵の具を混ぜていても 決まって黒と化す
そんなセンスなき私から 指摘するのもおこがましいけど
冬の纏いし衣装の色使いは 奥ゆかし過ぎるね
 
遠慮をしないでもっと お洒落して欲しく思ってた
神様なんかには頼らなくていい
私と一緒に ほんの少し勇気を出して考えてみよ
引っ込み思案な君も めかしたい気持ちはあるはず
清楚な雰囲気はやんわり残して
なのに華やかで 可愛らしい衣装を提案してあげるよ
 
 
白であることを許さずに あらゆる色が溢れ出るそこは
誰にも邪魔の出来ない私だけの 空想のキャンバス
 
 
 
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