■発売当時回顧
 
ソフトレビュー(2024年4月13日 加筆)開発者インタビュー紹介記事
攻略記事メガドライブ・アカデミー賞
 
■ソフトレビュー
 
 過去から現在まで名作扱いが揺らがない本作の、発売前後のレビューをメガドライブ専門誌から原文ママに集めました。『ヘビーノバ』や『惑星ウッドストック』で散々な船出となったメガCDの希望を担う存在として、輝かしい評価を得ています。
 
 
●BEメガ・ドッグレース
 BEEP!メガドライブ 1992年2月号
 
 発売前の完成品ないしサンプルバージョンによる10点満点の評価。扱うタイミングが遅れて既に発売済でした。
 
・岡田真弓
  • 阪神ファンの眼鏡っ娘
  • レビュー傾向=甘口
8点/とにかく演出がスゴイね。このテのゲームって、案外データのやり取りだけになっちゃう部分があるんだけど、この天下布武はゲーム途中でも城が「ポピュラス」みたいに大きくなったりして、細かいとこまで絵的に贅沢なのがミソ。でも、初心者には少々ムズいかな。
・OLIX光治
  • 当コーナー皆勤賞
  • レビュー傾向=辛口
7点/デモはTVドラマを見ているようで気持ちいい。ゲーム内容はオーソドックスで、これといった新しい仕掛けはないものの、クオリティは高い。ただゲーム自体は、かなりハードだ。戦闘の演出部分も「アドバンスド大戦略」並。全体的には水準以上か?
・超人バロムI
  • 猛と健太の2人で1人
  • レビュー傾向=中辛
8点/データ重視の信長に対しこちらはかなりのビジュアル指向。かといってゲームが中途半端なわけじゃなく、完成度も高い。これだけなら間違いなく買ってもいいが、これやりたさにMEGA−CDを買うかというとちょっと引っかかる。それにしてもスゲえオープニングだ。
・ジャムおじさん
  • 妻子持ちの業界通
  • レビュー傾向=甘口
9点/CDのゲームというと映画のような演出が当然のように要求されてしまうけど、ここまでスゴイ取り込みでオープニングを作ってしまうのなサスガだ。もちろんゲームの完成度もかなり高く、多彩な武将には戦国マニアも十分納得できるはずだ。本体所有者は必携だね。
 
 
●びーぷるランド ゲーム言いたい放題
 BEEP!メガドライブ 1992年3月号
 
 読者からの投稿ページで、これが最も早いユーザーレビューだと思われます。
 
・兵庫県?歳
 「天下布武」をプレイしました。会社生命をかけたというだけあってさすがに面白い。しかし、光栄シリーズに比べ、リアリティ重視、つまり、当時の弱肉強食がはっきりと表現されている(弱小大名が勢力拡大をしにくいなど)ので、面白くないと感じる人もいるかもしれない。僕も戦闘のアニメーションに声がないことや、1人でしか遊べないなどの不満を感じたが、戦争で武将の動かし方を考えないといけないことや大戦果の導入、降伏大名としてゲームを続けられる、そして映画ソックリのオープニング等たくさんの見せ場があるので、大作と言えるデキだろう。
 
──初期のMEGA−CDソフトのなかでは、一番開発期間のかかってそうな「天下布武」だけど、やっぱりそれだけのものがある大作だぞ。まだの人はやるべし。
 
●BEメガ・読者レース
 BEEP!メガドライブ 1992年4月号
 
 読者による10段階評価を誌上で公開した、ソフトバンク発行のゲーム雑誌ではお馴染みの企画。同じく初登場『スーパーファンタジーゾーン』に僅かな差で敗れたものの、それまで無敵を誇っていた『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を上回る高得点です。
 
 
・順位:2着 ・全投票平均点:9.0125
・東京都19歳
 なんといっても大河ドラマ並の豪華な実写オープニングはスゴイ。内容は「天下統一」を進化させたような感じたが、降伏大名になっても続行できたり、内政よりも領地拡大が楽しめるので、初心者にもとっつきやすいだろう。基本的に兵力重視なのと1人プレイのみなのは残念だが、買って損のない充実ぶりだと思う。
 
・千葉県21歳
 ただ見ているだけの水軍戦はいただけないが、豊富な武将数、迫力満点の激突シーン、敵城を落とす戦略性などはいい。
 
・編集部
 満を持して出したソフトだけに何から何までスゴイぞ。
 
●HYPER EXCITING Reader's Voice ゲーム評議会
 メガドライブFAN 1992年5月号
 
 ユーザーからの感想集に、メーカーからのコメントも。
 
・埼玉県16歳
 発売のずっと前から期待していた戦国シミュレーション『天下布武』。これはとてもよく出来たゲームだと思う。まずは、オープニングの実写デモ。アクセスはなく、本当にスムーズだった。戦国風な音楽もグッド。そして4つ用意されたシナリオはどれも長く遊べる。コマンドは親切に見やすくて、わかりやすくなっている。降伏大名のシステムを取り入れたのも、斬新で、長く遊べる理由の1つだと思う。そして、何よりもおどろいたのが、1200人もの武将の数。このデータ量は本当にすごいと思う。とにかくこのゲームでMEGA−CDの実力とゲームアーツの底力を見せつけられたようだった。
 
・福岡県18歳
 MEGA−CDのユーザーの中でこのゲームを持っていない人がいたら、今すぐ買うべきだ。このゲームは本当にすごい。オープニングからドギモを抜いてくれます。ゲーム自体は『天下統一』の改善版みたいなものだが、グラフィックはこっちの方が見やすいし、サウンドも内蔵音源だけなのにすごくいい。また、戦闘シーンでチョコチョコと動いてくれる兵士も注目してほしい。鉄砲隊が鉄砲を撃った後に筒を掃除していたり、騎馬隊が小川を飛び越えたりするのは細かいなーと関心させられます。不満があるといえば弱い大名でクリアするのがほぼ不可能に近いのと、コンピュータ大名は自分が不利になるとすぐ強い大名の傘下におさまって、勝てなくなることかな。でも、ゲームアーツはすごいですね。
 
・愛知県23歳
 このゲームをやりたいがためにMEGA−CDを買い、早速プレイしてみると、まるで映画を見ているような取り込み画像と重厚なサウンドが流れるオープニング。凄い!さすがゲームアーツ。これだけでも買った価値がある。しかし、ゲームシステムは、とことんリアリティ重視で、イロモノ的コマンドは一切ない超本格派。武将の顔グラフィックもこりにこっていて何度みてもあきがこない。まさに究極のシミュレーション!と言いたいところだが、やはり問題もある。特に戦闘シーンだが、戦闘のアニメーションの時に音が入っていない。それに雨なのに鉄砲が撃てる時があったり、地形効果がいいかげんだったりなど、残念だった。またセーブが1つしかないというのも。エンディングもオープニングに比べて、少し淡泊な感じ。もう少し凝ってもらいたかった。しかし、MEGA−CDの性能を活かした大作に違いなく、シミュレーション好きの人は、文句なく買いだと思います。
 
・兵庫県14歳
 今までの戦国シミュレーションの中では一番の出来と思う。オープニングのデモは凄く、MEGA−CDを買って本当に良かったと思った。しかし、僕は光栄シリーズのゲームバランスに慣れていたので、城を1つ1つ管理するのにかなり手間どってしまった。また、軍団単位に命令したり、知行を与えたりと斬新な試みがたくさんあって楽しめた。また、史実通りに明智光秀に裏切られた時は、涙がでるほどうれしかった。
 
・熊本県21歳
 こんな、すごいオープニングだとは、聞いてないぞ〜。といきなりの燃えるデモと本当に燃えているタイトルに感動しながらゲームスタート。しかるに、そのゲーム内容はとってもハード。私のように一向一揆を攻める時は「罰があたらないだろうか」とおののき、また城の形がボコボコ大きくなるのが楽しくて、城の普請ばかりやっているような僕には、とても天下統一は無理のようです。そんなゲームの『天下布武』ですが、真面目に天下統一を目指す人も、変な方向に喜びを見出す人も文句なく楽しめるソフト。MEGA−CDを持っている人は、絶対に買いだ。
 
・メーカーからのコメント (ゲームアーツ 宮路)
 こんなに誉めていただき、スタッフ一同大感激しております。批判が多かったら、みな腹を切る覚悟だったのでホッとしました(チョットうそ)
 
●びーぷるランド 今月の論
 BEEP!メガドライブ 1992年5月号
 
 お題は「MEGA-CDソフトプレイ総評」で、本作に触れた投稿を抜粋。
 
・京都府18歳
 話題のMEGA-CD。友人の物もあわせて6種のソフトをプレイできたのですが、感想はというと、まず「ウッドストック」は論外。なによりハードを買った人が幻滅するのではないでしょうか。他をリードすべきセガがこれでは……。それに対し他社のソフトはなかなか意欲的ですが、まだまだ「遊べる」ソフトが少ない。「アーネスト」のアニメの動き「ヘビーノバ」の動きの細かさ「ノスタルジア」の雰囲気、肉声の量などはPCエンジンROM2と比べても秀でたところがあります。しかしゲームとしての仕上げが足りません。でも、今後のソフトにこれらが生かされればそうとう期待できます。そんな中でピカ一は「天下布武」の実写動画です。完成度もまず満足できます。今買うならこれでしょう。そんなわけでいろいろ言いましたがMEGA-CDはまだ生まれたばかり。これから買う人は今後予定されているソフトがでそろってからでもいいと思います。でも、今買ってソフトの進化を見るのもマニアの楽しみの一つかとも思います。
 
・熊本県17歳
 僕は「絶対買う!」などと言いながらMEGA-CDを見送った奴なんですが、つい先日、友人A君宅でゲームアーツの「天下布武」をプレイしました。いやはや、ほしくなりましたよ「天下布武」。オープニングからやってくれる。BGMもSLGらしからぬカッコよさでビックリ。驚いたのが゛”滅亡”の画面で、エンディングよりもカッコよかったです。と、確かにいいソフトもあるのですが、まだまだ役不足の感があります。現に「ソル・フィース」なんかはX68版を持っている僕としては「げぇ、なんでぇ」と思ってしまいました。「天下布武」も全てビジュアルシーンを取り込み画像で統一したのは凄いんですが、粗いしエンディングの空なんかちっとも美しくありませんでした。いい作品とは思うのですが、これ一本のために49,800円もするMEGA-CDを購入するのは情けない。僕なら「待ち」ですかね。
 
●MEGA-CDソフトカタログ イエローページ
 BEEP!メガドライブ 1992年9月号
 
 当時発売済だった14本のソフトのレビューを中心とした小冊子です。これを参考に私は、内容が絶賛されていた『天下布武』と、BGMが絶賛されていた『精霊神世紀フェイエリア』をメガCDと同時購入しています。
 
[解説]
 戦国時代の大名たちが天下統一をめざしてしのぎを削る、歴史シミュレーション。ゲーム中にはCDの大容量を生かして、なんと1200人もの武将が登場!しかも、それぞれの顔のグラフィックは使いまわしが1つもなく、すべて個別に描かれているというすごさだ。ゲームシステムは、内政、外交、人事など、歴史シミュレーションには不可欠な要素もあるが、基本的には128ヵ所の合戦場で展開される戦さを中心に進められていく。
 だれもが驚き、圧倒されるのは、なんといってもオープニングで、実写による合戦シーンを取り込んだ、大河ドラマなみのものすごいデモが使用されていることだろう。これを見るだけでも購入する価値はあるといえる。
 シナリオは「群雄割拠(1555年)」「天下布武(1575年)」「本能寺炎上(1582年)」「関ヶ原(1600年)」の4種類があり、登場する大名のなかから好みの人物を選んでゲームを進める。CD作品だけにグラフィック関係やデータの豊富さばかり目立つが、ゲーム自体の完成度もなかなか高いので、とくに戦国シミュレーションマニアにはお勧めの1本といえよう。
 
[ポイント]
 ゲームを開始するときはどの大名を選んでも遊べるのだが、あまり勢力のない人物を使うと天下統一は不可能に近い。逆にシナリオ中で最高の軍勢を誇る人物を選ぶとかなり簡単になる。いかにゲームといえども、弱者はよほどうまく立ち回らなければ生き残れない。つまり難易度はシビアというか、かなり現実的である。
 このへんは賛否両論だが、やはり肯定派のほうが多いことは、ユーザーの評価を見ればおわかりと思う。また、クリアのためには内政重視よりも勢力拡大が中心となっている部分も、はっきり肯定派と否定派にわかれていて興味深い。しかしながら、まったくの初心者のみならず、マニアも虜にしたことからも、結果的には成功した作品といえるのではないだろうか?
 だが、細かい不満もないわけではない。まず、説明書の記述が不親切で、雑誌の紹介記事などを読んだことのない人にはルールを理解しにくいことが挙げられる。また、せっかくの迫力ある戦闘シーンに効果音が1つもないことも残念。これはBGM自体が良いだけにかなり気になるところだ。さらに、弱い大名がコンピュータ側の大名にばかり寝返る、2人以上でプレイできないなどの欠点もあげておきたい。
 それにしても、他の大名に降伏しても、降伏大名としてゲームを続けられるというのは、目立たないけど画期的なアイデアかもしれない。
 
[見どころキャッチ]
 「天下布武」で視覚的にすごい部分といえば、合戦における壮絶な激突シーンであろう。フィールド上で敵味方の兵が接触すると、すかさず画面が切り替わって騎馬、足軽、鉄砲兵たちがぶつかりあう。このときのグラフィックにはしびれるぞ!(これで効果音があれば……)
 CDから再生される曲に本体から鳴らされる音を被せたサウンドも、他のMEGA−CDソフトと比較しても深みがあってよい。なによりもイメージにマッチしていて、ビンビンに迫力を増してくれるのだ。もしバージョンアップ版や続編が出るのなら、このへんをさらに重点的に改良してほしいね。
 
[ゲーム情報局]
 立ち上げてビックリ。な…何だこのオープニングは!?その美しい実写動画は、とてもゲームとは思えません。登場する1200名の武将は、全て個別の性格とグラフィックで、寝返りや内紛もあり、当時を自然に、そしてリアルに再現。これぞ戦国シミュレーションです! (ゲームアーツ)
 
●メガドライブ・MEGA−CD オールカタログ ソフトページ
 '92年度全国完全保存版

 BEEP!メガドライブ 1993年1月号
 
 後述の『オールソフトカタログ』に繋がる小冊子です。オススメマークは「メガドライブ、MEGA−CDの代表的な優良ゲーム」「グラフィックやキャラの動きなどが秀逸!」の2つ。
 
 
現実的な厳しさが…
[解説]
 戦国時代の大名たちが、天下統一のためにしのぎをけずる歴史もの。登場する1200もの武将には、すべて個別に顔のグラフィックが用意されている。シナリオは4種類。
[ポイント]
 内政よりも、いくさで勝つことと、勢力拡大が中心になっているため少々単調かも。弱小大名を選択するとまず天下統一は無理という現実的な難易度も賛否両論。だが降伏大名になってもゲームを続けられる点は○。取り込みのオープニングはスゴイ。
 
●ゲームアーツ MEGA-CD COLLECTION
 BEEP!メガドライブ 1993年2月号
 
 同誌で頻繁に制作された、一社のサードパーティーを特集する別冊付録。本作の扱いはおまけで半ページのみながら、「諸般の事情で掲載されなかったオープニングの実写動画」から2カットが初公開されました。
 
 
CDの恩恵を十二分に利用した戦国シミュレーション
 
 戦国シミュレーションとしては家庭用ゲーム機ではなく、パソコンゲームと比較されるほどの秀作。シナリオは群雄割拠から関ヶ原まで4つ用意されている。
 
 MEGA-CD対応ソフトとして開発され、1991年12月下旬に発売された戦国シミュレーションゲーム。オープニングの実写動画や1200人いる武将全員の顔が描かれていることなどがセールスポイントとされているが、知行で武将を治めていくシステムや思考速度の速さなども、目に見えない部分がかなり親切に作られている。シナリオも戦国時代の重要なキーポイントである本能寺の変の前後や関ヶ原の戦い直前からのものも楽しめる。ただ、HEX画面の戦闘だけはわかりにくいという意見が多かった。
 
 
●メガドライブ・MEGA-CD オールソフトカタログ
 
 1993年12月にソフトバンクより発行された、発売済ソフト全382本の解説から周辺機種・攻略本・裏技まで収録した一冊。文面は「イエローページ」を纏めただけで、もっと踏み込んだ再評価が欲しいですね。
 
 
現実の天下統一は厳しいものだぞ
[解説]
 戦国時代の大名たちが天下統一をめざす、ゲームアーツオリジナルの歴史シミュレーション。1200人も登場する武将には、それぞれ個別に顔のグラフィックが用意されている。全4シナリオ。
[ポイント]
 内政よりも戦で勝って勢力を拡大することが中心になっているのでシミュレーションとしてはやや単純だが、膨大なデータ量はスゴイ。ただし、弱い大名を選択すると天下統一は不可能に近いという現実的な難易度や、戦略性の薄い戦闘シーンは少々難あり。「滅亡」の画面や降伏大名になってもゲームを続けられるシステムは良い。
[※キャプション]
 歴史映画のような、取り込みの動画デモがすばらしい。シナリオ開始前のナレーションも、大河ドラマ風で渋いぞ。
 
●びーぷるランド BEメガフォーカス
 BEEP!メガドライブ 1992年1月号
 
 おまけ。『スーパーモナコGP』のレースクイーンの取り込み画像の出所が暴露されて生まれた、グラフィックやパッケージのパクリを紹介する危険な企画で、『ザ・スーパー忍』『レンタヒーロー』等々、恐れを知らないセガの姿勢が暴かれておりました。そして、この号で真っ先に槍玉に挙がったのが発売直前の『天下布武』でしたが…。
 
・広島県16歳
 今月のパクリ大賞はゲームアーツの「天下布武」だ!!極秘に調査した結果、学研の歴史群像シリーズの表紙と「天下布武」のイラストに描かれている大名はクリソツ(死語)であることが判明した。これが偶然の一致といえるだろうか、いやいえない(反語)。セガもすごいがゲームアーツもやってくれるぜ!!
 
──はっはっはっ、こりゃ確かに似てるよな。う〜ん、確かにどっから見てもそっくりだわ。今月の「びーぷる大賞」はこれで決まりかな?……といいたいところだが、ところがギッチョン(死語)これは偶然の一致ではなく、必然の一致なのだよ○○君。この経緯を解説すると(1)ゲームアーツさんはこの学研のシリーズの表紙を描いた人に、「天下布武」のイラストを頼んだ。(2)するとできあがってきたイラストは学研のシリーズそのまんまのようなタッチで、あがってきちゃったというわけだ(2段論法)。だから両者の絵は似てて当然なのだよ。ま、これを見つけてきたのは誉めるから、我慢してくれ。
 
●まとめ
 
 すごい、スゴイ、凄いの大絶賛。見切り発車で発売したと思しき不具合が結構残っているのに、ほとんど指摘されていません。この作品でユーザーから得た信頼をハードの終演まで裏切らなかったことで、メガCDの歴史はゲームアーツの歴史そのものになったと言えましょう。
 
 
■開発者インタビュー
 
 ゲームソフトは得てして、発売前の開発者の発言を後に読んで腹立たしくなりがちですが、本作は「リアリティを追求しつつ、ゲーム性も同時にどこまで追求できるか」に成功していますね。
 
 
●BEEP!メガドライブ 1991年8月号
 
ゲームアーツとMEGA-CDは運命共同体なのだ!!
 
 ぎゅわん自己、アリシア以来表だった動きのなかったゲームアーツ。ところがMEGA-CDに向けて着々と準備をしていたのだ!MEGA-CDにかける意気込みをさっそく聞いてみた。
 
 
上坂 哲 第1開発部部長 (LUNAR担当)
 今回のMEGA-CDゲームの目標は、AV面の充実ですね。
 
宮路洋一社長
 Aに関しては、今までのゲームは文字を読まなければいけなかった。それが、読むから聞くになるんです。そして、Vのほうは静止画から動画になるんです。この2つが当社のCD-ROMの最終的な目標。
 
宮路 武 第2開発部部長 (天下布武担当)
 「天下布武」のほうは、実写動画をメインに使っています。実写取り込みツールは、映像ソースをビデオの形で用意する。そしてビデオテープから使いたいコマを一枚ずつ取り出してハードディスクにためこみ、メガドラ用の変換ツールでもとのビデオの1600万色から、16色、31色、46色、61色のどれかのモードに変換する。天下布武の場合は31色のモードでビスタサイズを使ってます。
 
上坂 アニメーションの制作ツールのほうは、今まであったアニメフィルムの制作工程を生かして、いかに早く質のいいものを作っていくかを考えました。アニメの原画を原画のタップと同じものがついたイメージスキャナーで取りこんでいき、線を補正したり色をつけたりしてグラフィックを作っていく。それをタイムシートに合わせてコンピュータで制御する。本当のアニメフィルムの制作工程をコンピュータに置き換えただけで、最終的にセル画になるかモニター上の画面になるかだけの差です。毎秒10コマくらいのフル動画が動かせるシステムです。
 
洋一 とにかくROMカートリッジは、アリシアが最後です。今までの制作ラインを全部CDにシフトしてます。これまでパソコンのゲームをずっとやってきて、パソコン版でも大容量のゲームを作ってきた実績もありますし。確かにまだMEGA-CDの能力の最大限までは行ってませんが、今後も、いかにCD-ROMらしいあっと驚くゲームを出していくか模索していきます。
 
 
●メガドライブFAN 1991年8月号
 
CD‐ROMだからここが違う!
 
 『天下布武』について気になるところをゲームアーツ第二開発部の宮路氏に聞いてみました。
 
 
編集部 『天下布部』の開発はいつごろから始められたのですか?
 
宮路 1990年8月からです。
 
編集部 タイトルのゆえんを教えてください。
 
宮路 信長の印のことです。
 
編集部 CD‐ROMということを意識されたところはありますか?
 
宮路 A・V!(オーディオ・ビジュアル)
 
編集部 現在(6月18日)の開発状況をお聞かせください。
 
宮路 65%程度完成しています。
 
編集部 時代背景、舞台など世界観を教えてください。
 
宮路 戦国時代末期。桶狭間の合戦〜関ヶ原までです。
 
編集部 今までのシミュレーションと"ここが違う"という点は?
 
宮路 CDならではの膨大なデータ量・グラフィック。総武将数1250名すべての個人グラフィックを搭載。水軍戦、城の長期包囲可能。野戦では陣型・天候・時間も再現しているところです。
 
編集部 このゲームの一番の魅力はどんなところに?
 
宮路 リアリティ溢れるゲーム内容。しかしながら、一番長いシナリオでも約20時間で終了できるところです。
 
編集部 ビジュアルシーンはどのくらいの枚数、また何分ぐらい入る予定ですか?
 
宮路 1200枚〜3000枚です。オープニングは2〜5分ぐらい。
 
編集部 サウンド、BGMなどはどんな感じになりますか?
 
宮路 PCM音源を活用した新サウンドドライバー採用により、戦国時代のイメージを音で再現しています。
 
編集部 ありがとうございました。来月はさらに細かいゲーム内容について教えてくださいね。
 
 
●BEEP!メガドライブ 1991年10月号
 
「天下布武」を生んで育てる宮路 武氏に聞け!
 
 
戦国シミュレーションの名に恥じないゲーム
 
──いろんなハードで戦国シミュレーションが発売されていますが、それらと比べて「天下布武」にはどのような特徴が?
 
宮路 まずこのゲームの設計方針として、どれだけシミュレーションとしてのリアリティをもったものが作れるのか、ということを考えました。でも、リアリティとはいってもあくまでもゲームですから、パソコンゲームなどでリアリティを追求するあまりゲームになっていないものもあるでしょ。そうならずにリアリティを追求しつつ、ゲーム性も同時にどこまで追求できるか、これは相反することなんですけど、この2点を高いレベルでいかに調和させるか工夫をしました。後は、自分の下にいる武将が勝手に寝返ってしまうなどの人間臭さですね。そして、その武将の実際の性格どおりのパラメータが設定されているので、歴史の本を読むとよくわかりますよ。
 
──ということはある程度歴史どおりの展開になるということですか?
 
宮路 そうなる確率もあります。ただ非常に低いですけど(笑)。自分が歴史どおりの行動をしてもコンピュータ側がそうする確率は低いですからね。でも、今までのシミュレーションでは、どうがんばっても歴史どおりにいく確率はゼロでしたからね。あまりにも省略されている要素が多いですから。
 
──パッと見たところ「天下統一」に似てるという印象を受けたのですが……。
 
宮路 そういう話もありますが、似てるといってもゲームの設計方針が似てるわけではなく、レイアウトの絡みなんですよね。何が似てるかというと城と城を街道で結んでるところです。なんであえてこの方法をとったかといいますと他に方法がなかったからです(笑)。国の中にいくつも城がある方式だと、城と城を線で引っ張るか自由に移動できるかの2とおりしかないので……。そのために「天下統一」に似たイメージがあるのかもしれません。でも「天下布武」は、力と力のぶつかり合いより相手を利用したりする人間ドラマに重点をおいてあります。ゲームの切り口もやはり違いますよ。「天下統一」はいいゲームですよね。でも2年前のゲームですから、その後にゲームをつくってそれをこえられなければ進歩がないですよ。もちろん「天下布武」にはそれだけの力があります。きっと最高の戦国シミュレーションになるでしょう。完成すれば(笑)。
 
 
●BEEP!メガドライブ 1991年12月号
 
「天下布武」サウンドクリエイターKASSさんに聞いてみました。

 「天下布武」の音楽はメカノ・アソシエイツが担当。
 どんな感じになったのかなあ?
 
 
3Dサウンドを堪能してください
 
──「天下布武」のサウンドはどんな感じで作られたのでしょうか?
 
笠谷 まずミーティングで音楽をどんな感じでつけようかと、宮路武さんと話をしました。それから音を作るわけですが、PCMとFM音源を使った音楽と生音を使った音楽をどのように振り分けるかを考えました。それが決まった段階で曲を作り出して、作曲が終わった後、レコーディングに入るわけです。シナリオ紹介のところで俳優さんにナレーションを入れてもらい、今日に至るような感じですね。
 
──サウンド関係全般を担当したわけですね。
 
笠谷 ええ、そんなところです。今回はNHKの時代劇みたいなオーケストラ、つまり生音で上がるような感じになるわけですよ。ゲーム中は生音を使ってられないのでPCMとFM音源をクルクルまわします。PCMで使う素材もこれから編集しなければならないんです。
 
──全部で何曲ぐらいあるんですか?
 
笠谷 14〜5曲ぐらいってとこですか。オープニングの曲だけまだなんですよ。このまま上がらないってわけではないんですが(笑)。
 
──生音を使ったのは、やはりデモとかエンディングとかの場面なのですか?
 
笠谷 そうですね。今回、オープニングとオープニングの後、シナリオ紹介でナレーションが入ります。そのへんで使ってますね。後はやはりエンディングとかですね。でも今回は、機能的なことでPCMのサンプリングを使い8メガ16kHzの再生が主になります。
 
──今回、曲を作るにあたってのイメージはどんな感じだったのでしょうか?
 
笠谷 コンセプトとしては"正統派"ってとこですね。最近のゲーム音楽は、ひねくったものが多いのですが、今回は予算さえ許せばオーケストラでやっちゃえみたいな……。
 
──和楽器をふんだんに使って?
 
笠谷 ええ、やっぱり必要だと思いました。尺八だとか琵琶だとか……。でも本当は武士なんで、オーケストラが流れてるってのはおかしいんですよね。情感盛り上がってワッとなるより、尺八が一本ポッと鳴ってるような世界なんじゃないですかねえ。でも、それだとドラマ性がなくなってしまうので……。まあ、大河ドラマのような感じにしました。
 
──今回、技術的に苦心されたところは?
 
笠谷 3Dをイメージさせるところですね。普通はマルチマイクを使って音を拾い、それをリバーブをかけたりして音場を広げます。しかし、今回特別に使う機材などで、飛び抜けた音や広がりのある3Dのような音場を表現することが出来ました。本当はポップスみたいな曲のが使いやすいのですが、尺八の揺れだとか小さい円の中で前後してるみたいな感じなどを「天下布武」のほうではつかおうかなと……。本当は飛び出るナレーションをやりたかったんですけどね(笑)。あまり凝ってもしょうがないとは思うのですが、音の中にナレーションを置くより、ナレーションを音の手前に出して聞きやすくしています。
 
──最後にこれを読んでる読者に一言。
 
笠谷 ゲームの曲というのは特殊だと思うんです。映画音楽でもないし、CM音楽でもないし、特別の効果が期待されるものですね。ゲームミュージックミュージシャンってのも出現していいと思いますよ。僕の世代ではピンとこないけど(笑)。でも時代が変わればハードやソフトなどの環境が変わってくるでしょう。そこから生まれてくれるとうれしいですね。がんばってくださいということで(笑)。
 
 
■紹介記事
 
●新作スクランブル
 BEEP!メガドライブ 1991年2月号
 
 メガドライブ専門誌の初掲載で、発売まで約1年間が開いているだけに、1枚のみ公開された画面写真は織田信長の顔グラフィックに面影すら無い等、製品版と差異があります。尚、原文ママ。
 
 
ぎゃん自己で満足した人に朗報
 
現代の職人集団ゲームアーツが贈るシミュレーションゲーム。
とにかく懲ったの1本になりそうだ。いまのうちから要チェック。

 
 今春いろいろSLGが発売されるが、ゲームアーツも負けてはいられない、とばかりにSLGに殴り込みだ。
 時代は16世紀の日本の戦国時代。織田信長、伊達政宗、羽柴(豊臣)秀吉というSLGでお馴染みの武将が大活躍。
 人間的なセコイ戦略・知略・謀略、陸戦に加えて水軍戦、籠城作戦、そして4つのマルチシナリオというぐあいに、とてもリアルなシミュレーションゲームになっている。しかも、敵国52、総城数100以上、総武将数1000人以上という設定のすごさ。これで8メガはなるほどと納得。今年もゲームアーツのパワーは、だてじゃないかもね。
 
 
●メガドライブソフト イエローページ'91
 BEEP!メガドライブ 1991年12月号
 
 2年後に発売される『オールソフトカタログ』の原型となった別冊付録。オープニングの実写動画がテレビからの拝借だと明確に書かれていますね。
 
 
 
 世に戦国シミュレーションは数多くあるけれど、ここまで大がかりな作りのゲームは、はたしてあっただろうか。1200に及ぶ戦国武将、128もの城と48ヵ国という膨大なデータだけでも、もちろんスゴイが、その多量なデータがきちんとゲームにフィードバックされ、各武将の人間臭さや当時の情景が驚くほど再現されているのが、この「天下布武」の最大の特徴なのだ。
 淡白な展開になりがちなこのテのゲームの欠点も、武将の肉声ナレーションやテレビの合戦シーンの取り込み画像の導入で、飽きのこないものとなっている。年末のメガドラは戦国ものがラッシュだけど、こいつは台風の目になること間違いなしだぞ。
 
これがスゴイ!
メガCDの大容量を生かした1200もの武将たちが、とにかくスゴイの一言。しかも見てのとおり武将グラフィックは使い回しいっさいなしの贅沢な作りなのだ。そのほか史実を忠実に再現したリアルな地形や実写動画の取り込み画像の採用など、空前絶後な1本だぞ。
 
 
■攻略記事
 
●メガドライブFAN 1992年1月号 別冊付録
 
 主要大名の史実に基づいた紹介で攻略色は薄いですが、「この能力値を決定するには大変な苦労をともなったそうだ」「この値は試作段階のデータのため変更されることもある」とのことで、製品版とのパラメーターの違いが確認出来ます。
 
 
シナリオ1:群雄割拠
大名家軍事政治持城武将解説
上杉謙信2513 領土に野心はなく「義」を重んじ戦国最強といわれた。野心を持つと恐ろしい存在に。
武田信玄1722 謙信最大のライバル。無敵の騎馬軍団を持つ。謙信と手を結ぶと念願の上洛も早まる。
北条氏康2020 軍事・治世両面で非凡な才能を発揮。能力もバランスがとれている。配下に良将が多い。
今川義元2012 桶狭間の悪夢さえなければ天下に号令することも可能。ゲームで義元の無念を晴らせ。
三好長慶1014 近畿一帯を押え将軍家さえ操った。武将の扱いさえうまくいけば領土拡大も楽に。
毛利元就2025 調略を駆使して地盤を固め、中国地方の大国に。伊予水軍を味方に瀬戸内海を制覇。
大友宗麟18 豊後を地盤に九州3強に。配下の立花道雪、高橋紹雲を軸に島津との決戦に臨もう。
島津貴久1218 九州最強にして日本最強とも。息子の義久・義弘の兄弟を始めとした將も粒ぞろい。
シナリオ2:天下布武
大名家 軍事政治持城武将解説
伊達輝宗14 隣国の最上・蘆名両家のあしらいかた次第で中央進出の機会も早まるのでは?
武田勝頼20101215 「人は城」のはずが、長篠でその「城」の大半を失う。人材確保が急務となる。
北条氏政121011 名将・氏康亡き後の人材に不安。まず外交を駆使して敵を絞るのが得策かもしれない。
織田信長15232330 東からの脅威がなくなり当面は謙信に対する備えを固め、領土拡大にはげもう。
徳川家康201713 風前のともしびの武田家にとどめをさすのが第一。北条・上杉の動向に気を配ろう。
毛利輝元1213 最大の敵はやはり織田家か?史実どおり毛利の両川の活躍に期待したい。
長宗我部元親1517 史実では毛利と手を握ることはなかったが、織田家との対抗上同盟を結ぶのが得策か?
島津義久1716 大友・龍造寺両家を倒せば、九州統一。その後対決するのは毛利かはたまた長宗我部か。
シナリオ3:天下布武
大名家 軍事政治持城武将解説
上杉景勝101510 お家騒動で領土は縮小。しかし謙信以来の勢いは十分。徳川・北条との決戦に備えろ。
滝川一益16 宿敵武田家を倒した功労者。が、山城への道は遠く光秀との対決には不利な状況だ。
柴田勝家181110 織田家の筆頭過労。上杉家と対しているため対上杉工作を考え、秀吉に先んじたい。
織田信孝1110 摂津にいるため天下取りのダークホースか?それとも史実どおり滅亡するか。
羽柴秀吉132422 毛利をうまく丸め込んで明智討伐に向かいたい。果して中国大返しはできるか?
明智光秀1519 なんとしても細川・筒井両家を味方につけ来る決戦に備えろ。汚名返上にはそれが急務。
北条氏政121115 織田家の混乱に乗じ領土拡大。史実どおり甲斐・上野に出兵するなら徳川・上杉に注意。
筒井順慶 史実をとるなら秀吉に、心情的には光秀に味方か。家を保つためには秀吉かな。
細川藤孝1015 筒井順慶ほどの日和見はとらなかったが、同じ穴のムジナ。家名存続にはしかたがないが。
鈴木佐太夫11 あの伝説的英雄、雑賀孫市の能力で鉄砲隊を率いさせれば怖いものなしか?
真田昌幸1718 大国の狭間でその知略をフルに発揮すれば徐々に天下は近づくか。幸村の活躍に期待。
最上義光16 あの独眼竜・正宗とも互角に渡り合った強豪。伊達家の扱いかたをまず考えよう。
宇喜多秀家1610 毛利につくか、秀吉につくか。それを決めるのが第一では?父・直家を見習おう。
島津義久171616 相変わらず義久は健在。そろそろ天下を意識した戦略を立ててもいいのではないか?
シナリオ4:関ヶ原
大名家 軍事政治持城武将解説
豊臣秀頼126122 家康の手から天下の派遣は守れるか?配下の武将の機嫌を損ねないように。
石田三成20 事実上の西軍の総大将。味方の離反に注意したい。島左近の活躍やいかに?
小西行長1512 三成の心強い味方。兵力を充実させ来る決戦に備えさせたい。工作もさせたいところだ。
宇喜多秀家1610 毛利家に次ぐ戦力を保有。父に似ず性格は忠義深い。西軍の主力となるはずである。
徳川家康20176726 東軍の総大将。謀略を駆使して西軍諸將に裏切り工作をすれば勝ったも同然か?
福島正則19 「三成憎し」の思いが東軍につかせた。東軍の先鋒として暴れまわることが期待できる。
黒田長政1410 実際に裏切り工作を請け負った人物。あの黒田宮兵衛の子。合戦でも期待に応えるはず。
細川忠興1413 福島・黒田らと同様に「三成憎し」の思いが東軍に加担させた。やはり合戦で期待。
 
 
●BEEP!メガドライブ 1992年2月号&3月号
 
 開発バージョンにおけるシナリオ1の攻略と、その補足訂正。購入当初にこれを読んで手を替え品を替えて何度挑戦しても歯が立たず、上杉家でプレイしては今川家に、今川家でプレイしては毛利家に、毛利家でプレイしては大友家に、大友家でプレイしては島津家に苛められました。
 
 
・上杉謙信
 上杉家は最初から越後を支配しているので、まずは春日山城にいる本庄実乃に治水開墾を行わせる。金額は1500金程度。これで越後は40万石にはなるだろう。じゃあ次は知行分け、といきたいところだが上杉謙信にたくさんの兵を持たせたほうがやりやすい。徴兵をして、ありったけの兵を謙信に補充してやる。それが終わったら敵国に接している栃尾城に移動しよう。新発田城や天神山城には軍団を置いておく必要がない。すべて春日山城に移動させておく。
 作戦フェイズになったら栃尾城の軍勢は沼田城へ。春日山城の軍勢は海津城へ。春日山城を空き城にすると、魚津城の椎名家が攻めてくるだろう。しかし、春日山城はレベル42。しばらくは大丈夫だ。ヘタに一服してると、確実に沼田家や高梨家は確実に攻めてくる。先手必勝だ。
 たまに、高梨家が降伏してくる場合があるだろう。そのときは笑顔で迎え入れてあげよう。
 周囲を同盟国に囲まれている上杉家。黙っていても高梨家は降伏してくるぞ。まずは、徴兵を行い上杉謙信に兵を与える。そして、栃尾城に移動させよう。春日山城にいる柿崎景家と本庄実乃以外は、すべて栃尾城に移動させて沼田城攻めの準備にかかれ。上杉謙信に比べたら沼田顕泰はただの通行人。でも力攻めをするとツライので、2ターンかかってしまうかもしれないが、兵糧攻めで行こう。沼田城を奪ったら、強化して武田攻めに転じろ。その前に今川家に進物を送って同盟を締結しておくと楽かもね。あとは上洛するだけだ。
・北条氏康
 西に今川家、北に武田家が配置されているが、いずれも同盟関係にある。北条家は上洛を急ぐコトはない。まずは関東統一が目標だ。その野望に立ちふさがるのは、山内上杉家や扇谷上杉家だ。佐竹家も強いが、すぐに相手をする必要はない。最初にやるべきコトは、江戸城と八王子城を強化するコトだ。レベルは15以上はないとツライ。次に徴兵を行い、北条氏康の兵を増やす。そして、相模国にいる部隊を江戸城に集結させよう。八王子城は1軍団いればよい。運よく成田長泰が寝返ってくるときがある。そうなったら、八王子城には実質2人の武将がいるコトになるからだ。
 作戦フェイズになったら江戸城にいる部隊のほとんどを河越城に向かわせる。扇谷上杉家を粉砕してしまえば、敵は山内上杉家だけ。沼田家や小田家とは友好関係にあるので、それをうまく利用して関東統一を成しとげよう。
 小田原城という巨大な城をもつ北条家。しかし、今川家と武田家との三国同盟を締結しているため、序盤ではただの城と変わりない。序盤で重要なのは江戸城だ。ここに戦力を集中し、扇谷上杉家の八王子城を狙う。山内上杉家は武田信玄にまかせて、扇谷上杉憲賢を潰す。そう、河越城まで手中に収めるのだ。ただし、手広くいかずに1つ1つ城を落として勢力を広げよう。河越城をモノにすると、沼田城を手中にした上杉謙信と対峙する。弱小勢力をまとめつつ。全面対決を避けること。関東統一が最初の使命なのだ。精進せよ。
・武田信玄
 南の列強とは同盟関係にある武田家。進路は上洛か、関東統一のいずれかだ。上洛は一本道でたやすいが、背後を突かれるのが心配だ。高遠城の木曽義昌に降伏勧告をして、断られたら攻めこもう。高遠城を手中にしたら、山内上杉家の箕輪城に勢力を向けるだけだ。
 しかし、その前にやるコトがある。甲斐で治水開墾をして直轄領を増やすのだ。武田信玄や武田信繁にやらせるのは、戦闘時に響く。内政値はそれほど高くないが、穴山信友にでもやらせよう。そして、各武将に知行分けをするのだ。これをやって忠義を上げておかないと、パスパス寝返りされるぞ。とくに飯富虎昌や穴山信友は危ない。ゲームを始めたばかりのターンで寝返られたら、思わずリセットボタンに手が伸びるだろう。不可抗力だけど納得いかないもんな。もっとも、プレイしたのは開発バージョンだけど。
 ま、悪いコトばかり起こるワケではない。早いターンで武田信兼が元服してくるし、山県昌景が仕官にくる。武将には不自由しないぞ。軍団を上田城と小諸城に集結させよう。めざすは、高遠城だ。北の高梨家も気になるが、攻め落として早期のうちに上杉謙信と一戦交えるのはちょっと度胸がない。高遠城を我が物にしてから考えよう。石橋は叩いて渡れ。
 高遠城攻めは、武田信玄と武田信繁の軍団にやらせよう。城レベルが高いので無茶をしないで、じっくり兵糧攻めを選びたい。落ちるのも時間の問題というものだ。
 西への拠点は高遠城だが、今度は東。山内上杉家の箕輪城を落としたい。高遠城には穴山信友でも置いて、守りを強化する。武田信玄と武田信繁の軍団をまた使って山内上杉討伐を行おう。これが成功すれば、上杉謙信と戦うなり、北関東統一をめざすなり自由に行動できるだろう。怖いのは寝返りだけだ。
 高遠城の木曽義昌は、最初のターンでいきなり降伏してくる。もう強力な武田軍団の標的は山内上杉家しかない。箕輪城はレベルが高いけど、全勢力を傾けて攻めれば問題なし。秋になるまでに滅ぼそう。箕輪城を手中にしたら、今度は上杉謙信との対決だ。軍団に余裕があるときは、沼田城攻めと海津城攻めを両方やってしまおう。しかし、春日山城に逃げられるとさすがの武田軍団でもツライものがある。誘導して上野国まで勢力をもってこさせよう。空き城だったら春日山城も怖くない。冬の移動不能な時期を生かして攻めること。
・織田信長
 織田信長で遊ぶときは時間との戦いになる。今川家が上洛する前に尾張を統一しなければならない。頼りは岡崎城の一向宗門徒と斎藤道三だけ。一向宗を今川家への防波堤にしよう。斎藤道三にはいざというとき出兵依頼を頼もう。何はともあれ尾張国を統一しなければ話にならない。第一歩として、清洲城の織田信行の配下、柴田勝家を寝返らせよう。織田信長自ら出向いて、知行を1万5千石ほど与えるのだ。柴田勝家はホイホイと配下になってくれるぞ。そして、森可成を那古屋城にもってくる。織田信長とともに小牧山城を落とすのだ。清洲城より弱く、織田信広も歴戦の猛者ではないので、たやすく落とせるだろう。問題は織田信行のほうだ。ある程度攻めこむと、斎藤家に臣従してしまい、清洲城を攻め込むコトができなくなる。ためらわず、一気に攻めろ。あとは勢力を鳴海城に集めて今川家との戦いに臨む。ツライぞ。
 まずは清洲城にいる織田信行の配下、柴田勝家を寝返らせたい。しかし、自分の出番がくる前に織田信行の出番がくると、柴田勝家は軍団長になってしまう。そうなったらもう諦めるしかない。織田信行が斎藤道三へ臣従する前に、織田信行を屈服させるなり、潰すなりしよう。配下の武将が降伏してきたら、快く受け入れてやること。この次は、いよいよ今川義元との決戦だ。しかし、進物作戦で今川家と同盟を結ぶことも可能である。自分のほうが弱いだけに、できることなら戦いたくはない。史実に反するか、選択は自由だが……。
・今川義元
 武田家と北条家と三国同盟を結んでいる今川家。北と東は安全だし、徳川家を屈伏させて配下におさめている。軍団数は9個と、このシナリオでは最大の軍団を所有しているぞ。今川義元は、一番有利に進められる大名といえるだろう。戦国シミュレーションは初心者だが、どうしても群雄割拠のシナリオをやりたい人向けだ。左うちわ状態だもんな。
 まずは今川義元自ら治水開墾を行う。今川義元の軍事能力はさほど高くないので、前線にもって行く必要はない。富国屋として使うのがベストだろう。直轄領を増やしたら知行分けだ。軍事能力に長けている太原雪斎にたっぷり施して、ガッポリ徴兵しょう。そして、行動可能な軍団はすべて長篠城へ移動させる。目標は岡崎城の本願寺勢力だ。攻めこむコトができるのはこの城だけ。気合いを入れて攻めましょう。戦闘する軍団は2個の兵数を所有するものだけにして、あとは遊軍として残しておくとよい。一向宗門徒は、士気が高いけど軍団は1つ。囲んでタコ殴りにしてやろう。これで岡崎城は手中に入る。
 次は刈谷城の水野信元。できることなら降伏させたい。無視して織田家を潰しに行ってもいいのだが、捨て駒として使いたいのだ。鳴海城に全勢力を移動させつつ、今川義元を使って屈伏させよう。織田家を打ち破れば、あとは上洛あるのみ。快進撃を続けよう。
 群雄割拠のシナリオ中、初期配置の段階で一番強力な大名は、やはり今川義元だろう。三国同盟により、進路は上洛のみ。狙いは一向宗門徒の集う岡崎城だ。軍事力のない今川義元は治水開墾をして、直轄領を増やす。ただし、今川義元には直轄領をあまり与えず、兵も与えない。せいぜい駿河国を耕してもらおう。余った直轄領は、知行分けで軍事力の高い武将に分ける。そして徴兵を行うのだ。段取りがすんだら岡崎城へ一直線。一向宗門徒をひねり潰せ。そして水野信元を屈伏させる。この後は織田信長を蹂躙するだけだ。
・朝倉義景
 若狭湾を一望できる領地をもつ朝倉家。城の所有数は2つと少なめだが、越前国を支配している。それに、北近江の浅井家とは同盟関係にあるので、不利な状況ではない。まずは、河合吉統を使って治水開墾をする。そして、軍事能力の高い武将に知行を与えて徴兵する。これで準備万端だ。北庄城にいる3軍団は大聖寺城へ。小浜城の3軍団は田辺城に進軍させよう。すべて雪が降る冬までに行動したい。幸運にも双方とも弱小勢力だ。必ずすぐ落ちるだろう。北庄城を我が物にすると、金沢城の一向宗門徒がちょっかいを出してくる。城レベルを上げるなどして対処したい。潰しにいってもかまわないが、雪で移動できなくなると非常に悲しい。注意。
 朝倉家で一番軍事力の高い朝倉宗滴が、早いターンで臨終を迎えてしまう。最初から朝倉宗滴を戦力外として扱っておこう。使えるうちに使っておくほうがいいかもね。
 朝倉義景は軍事能力も内政能力も地味な大名だ。直轄領は朝倉景紀と真柄直隆に分け与えて、兵をたくさんもたせよう。この小浜城にいる2軍団は田辺城へ。北庄城にいる軍団はすべて大聖寺城へ進軍させる。田辺城は城レベルが高いので兵糧攻めで落とす。大聖寺城は力攻めで一気にたいらげる。あとは城を補強して本願寺勢力から身を守ろう。西をめざせ。
・三好長慶
 3ヵ国、計60万石を所有する三好長慶。軍団数も7つもっているし、水軍もあるのだが、今川義元ほど楽な状況ではない。四方を敵に囲まれ、所有している城も4つと少ないのだ。さらに巨大な要塞、本願寺の総本山である石山本願寺に隣接している。巨大な建物を見るたびに嫌気が出てくるだろう。
 とにかく直轄領の多さを生かして知行分けを行なう。三好長慶には20万石残ればよい。あとはすべて振り分け、徴兵して兵力の増強を計る。方針としては、堺城を防波堤にして、四国統一を狙う。これしかないだろう。本州に隣接する城はすべてレベルを上げるコト。とくに毛利家の城と隣接する城を重点に行え。水軍力も上げておかなければならない。やるコトは多いが、軌道にさえ乗れば余裕だ。
 保有する国の数は多いが、城の数は少ない。それが三好家の現状だ。方式として、堺城は城レベルを上げて防波堤にする。当面は四国統一をめざす。これは前号紹介したとおりである。本願寺顕如のいる石山本願寺は、序盤のうちに総動員で潰すことも可能だ。しかし、城レベルが高いために時間がかかりすぎる。本願寺討伐は他の大名に任せておこう。四国の大名は三好家に比べたら、どこも弱小勢力ばかり。立ちはだかる壁はない。心配は九州や中国地方の強豪だ。水軍にお金をかけて、毛利水軍に太刀打ちできる水軍を作っておこう。
・毛利元就
 中国地方はソコソコ実力をもった大名がそろっている。長門国の陶晴賢と出雲国の尼子晴久、それに安芸国の毛利元就。毛利元就で遊ぶときは、いきなり残りの2人と戦わなければならない。伊予国の河野海岸と美作国の三村家親とは同盟関係にあるため、領地を広げるには、討って出なければいけないワケ。これはけっこうツライぞ。双方とも兵の数は多いし、城レベルも高い。さあ、どうする?
 まずは、兵を増やすために治水開墾をして直轄領を増やす。政治値の高い毛利元就にやらせよう。そして、知行分けだ。軍事能力の高い小早川隆景と吉川元春にたっぷり施して、徴兵でガッポリ兵を与える。
 作戦フェイズになったら草津城の3軍団で亀尾城を攻める。問題は郡山城の軍勢だ。陶家を狙うか尼子家を狙うか最後まで悩むが、全力で陶家を叩き潰しておいたほうが、今後の戦略も立てやすい。郡山城の4軍団は小石見城に向かわせよう。あとは運を天に託す。
 亀尾城は1ターンで落とせるが、小石見城は犠牲をおさえようとすると2ターン必要かもしれない。まあ、しょうがないというコトで我慢しよう。亀尾城攻めの軍団を立て直し、今後は勝山城攻めの準備をする。陶家を滅亡させるのだ。兵も弱体化しているので、たやすく勝利をものにできるだろう。がんばれ。
 残るは尼子晴久のみ。尼子晴久自身はそれほど強くない。月山富田城のレベルが高いだけだ。この数字を見てしまうと、思わず九州に攻めこみたくなる。しかし、当面の目標は中国地方の統一だ。九州の輩は、圧倒的な強さを誇る毛利水軍で食い止めよう。勝山城と亀尾城に1つずつ軍団を置き、残りすべてで尼子家を潰しにいこう。これで完璧だぞ。
 勇猛果敢な武将に恵まれている毛利家。しかし、陶晴賢や尼子晴久などの強豪がひしめく中国地方で生き残らなければならない。まずは徴兵。毛利元就はもちろん、吉川春元にも知行分けをしてから兵を与えてやろう。標的は陶家の亀尾城だ。郡山城は尼子家や陶家に攻められるだろうが、くれてやる気分でいよう。目標は中国地方統一だ。回りこんで制圧するような感じになる。陶家は九州地方に手を出すが、そうなったらしめたもの。水軍力をさらに高めて本州に戻ってこられないようにしよう。あとは尼子家を潰すだけ。楽なもんだ。
・島津貴久
 九州の大国として知られる島津家も、このシナリオではただの弱小勢力だ。所有石高も微々たるもので、ツライ戦いを強いられるだろう。しかし、輩出される人材は有能なヤツばかりだ。耐えて耐えて耐えまくっていれば、いつかは栄光の日がやってくるのは間違いない。待てば海路の日和ありだ。
 武将仕官で伊集院忠倉がやってくる。拝むように受け入れ、さっそく攻める準備をしよう。島津貴久と島津忠将の軍団で蒲生城の菱刈家を攻める。まずは薩摩国を統一しようって寸法だ。2ターン内には行ないたい。
 晴れて薩摩国を統一したら、とにかく治水開墾だ。直轄領を増やして兵の数を増やさなければならない。それが急務だ。そして、次なる目標は南九州統一。ひとつのターンでひとつの城を攻める。じっくりいきましょう。来たる大友家との決戦に備えてね。ほんと。
 輩出される武将は軍事能力に長けたヤツが多い。しかし、ゲーム開始時にはたったの4人。ちょっとツライが、2人ずつタッグを組んで九州を暴れ回ろう。宇土城の阿蘇惟前とは同盟関係にある。狙いは蒲生城と高山城。どちらも城レベルは低いので、簡単に落とせるだろう。兵がもったいないので兵糧攻めで落とすこと。その後は北上して南九州を制圧する。優秀な人材に恵まれているので、大友家との対決もさほど問題にならないだろう。脅威なのは中国地方からやってくる陶家と毛利家だ。対抗できるような水軍を育てておきたい。
・大友宗麟
 九州の猛者、大友宗麟。同じ九州で阿蘇惟豊と伊東義祐と同盟関係にあるので、九州統一はたやすいだろう。問題は、九州にちょっかいを出してくる陶晴賢だ。初めのターンですぐに中津城を落とさんとしてくる。陶晴賢を打ち破るのが序盤の課題だ。とにかく戦力を整えなければならない。
 まずは、大友宗麟に徴兵を行なう。そして、立花道雪に知行分けをして、これも徴兵させる。府内城にいる残りの3軍団を臼杵城へ送る。臼杵城にいる2軍団は、土持親成討伐へ向かわせよう。最初のターンはそれで終了。次は、治水開墾を行なって大友と立花道雪の兵力を上げる。中津城へやってきた陶晴賢を討つのだ。そのまま中国地方に上陸するのも自由だが、九州統一してからのほうがいいかもしれない。
 伊東義祐や阿蘇惟豊と同盟関係にある大友宗麟。最初の狙いは県城の土持親成だ。大友宗麟と立花道雪の2人を1グループ、残りの軍団をもう1つのグループとして考える。しかし、中津城に手を出すと、中国地方から陶家の触手が伸びてくるだろう。現時点で直接対決をするのは不利だ。城攻めが終わったところに全勢力を用いて対決しよう。水軍戦に持ちこまれると、圧倒的にやられてしまう。水軍力を強化している最中は、水軍戦をやらないこと。陶家と戯れていると、今度は南から島津家が接近する。いずれにしろツライ戦いだ。
 
 
■メガドライブ・アカデミー賞
 
 BEEP!メガドライブ1993年2月号より、1991年11月1日から1年間に発売されたメガドライブソフトの中から、全19部門の受賞作品を読者投票で決める企画。『天下布武』は対象外に等しいランク外の多さに負けず、実質的に全部門へランクインしています。
 
 
※ランク外=最優秀男優賞/最優秀女優賞/最優秀ザコ敵賞/最優秀ボス敵賞/最優秀アイテム賞/最優秀脚本賞
※対象外=シューティング作品賞/アクション作品賞/RPG作品賞/その他のジャンル作品賞/最優秀移植賞/センセーショナルトピックス賞
 
シミュレーション部門
順位得票作品名光栄御乱心?
1643天下布武 英雄たちの咆哮 
1位:シナリオ冒頭のナレーションや実写取り込みのデモなど、CDならではの演出が光った作品。他と一線を画す現実的な難易度もシブい。
 
制作スタッフ:「天下布武」へのご声援ありがとうございます。第1作目ということもあり、いたらない部分もありましたが、今後もよりCDらしいゲームの開発を目指しますので、よろしくお願いします。
 
 昨年末の参入後、自社の作品をこの1年でガンガン移植した光栄は、SLGの大御所だけあって10位以内に4本も入賞した。「天下布武」や「修羅の門」「ダイナブラザーズ」などオリジナルの健闘も目立ったが、来年も光栄作品連発で活気が出そう?
344修羅の門
244信長の野望・武将風雲録
211ヴィクセン357
201三國志II
113忍者武雷伝説
35ダイナブラザーズ
27提督の決断
23大航海時代
1020乱世の覇者
サードパーティー作品賞
順位得票作品名ゲームアーツ開花
1601LUNAR THE SILVER STAR 
 10位内のメーカーを見ていくと各社とも見事に個性を打ち出してくれた1年だった。そんななか、今回は寡作ながらも秀作を発表してきたゲームアーツの動向が目立った感じがする。今後のラインナップも強力だし、今年も各社共々頑張ってほしいね。
349THUNDER FORCE IV
311サンダーストームFX
215天下布武 英雄たちの咆哮
128魔法の少女シルキーリップ
78スーパーファンタジーゾーン
70ヴィクセン357
66バトルマニア
61チェルノブ
1053信長の野望・武将風雲録
無差別最優秀作品賞
順位得票作品名RPGが上位を独占
1087シャイニング・フォース
神々の遺産
 
 今回は、上位がほとんどRPG部門と同じ結果に終わったこの部門。各ジャンルがバランスよくランキングしていた前回と比較すると、いささか偏り気味な感じのある結果だった。今年は他のジャンルで大作、傑作が登場することを期待したいものだ。
987ランドストーカー
〜皇帝の財宝〜
854LUNAR THE SILVER STAR
141天下布武 英雄たちの咆哮
136THUNDER FORCE IV
95魔法の少女シルキーリップ
37スーパーファンタジーゾーン
33サンダーストームFX
29バトルマニア
1023ライズ・オブ・ザ・ドラゴン
最優秀演出賞
順位得票作品名CDの登場で新たな演出も
701ランドストーカー
〜皇帝の財宝〜
 
 ここでも今年の3大RPGが上位を独占。とはいえ「天下布武」や「シルキーリップ」など、MEGA−CDの登場で演出面の凝り方にも新たな手法が出てきたのが、この1年の特徴だね。「修羅の門」と「サンダーストームFX」なんかも全編演出の塊の意欲作だ。
618シャイニング・フォース
神々の遺産
385LUNAR THE SILVER STAR
364天下布武 英雄たちの咆哮
253THUNDER FORCE IV
132スプラッターハウスPART2
116魔法の少女シルキーリップ
95修羅の門
87サンダーストームFX
1019ジョー・モンタナII
スポーツトークフットボール
最優秀音楽賞
順位得票作品名ファンキージャムアウト
1116LUNAR THE SILVER STAR 
 ゲーム内容はともかく、10位の「トージャム&アール」はサウンドのためだけでも買う価値ありだ。粋なスクラッチ、ラップに加えて、2人が踊りまくるJAM OUTは爆笑モノ! ちなみに噂の「ウッドストック」は16位。音楽ソフトとしてなら悪くない?
543THUNDER FORCE IV
294スーパーファンタジーゾーン
286シャイニング・フォース
神々の遺産
145ランドストーカー
〜皇帝の財宝〜
120天下布武 英雄たちの咆哮
87魔法の少女シルキーリップ
78忍者武雷伝説
74サンダーストームFX
1073トージャム&アール
最優秀美術賞
順位得票作品名4年目のノウハウ
581THUNDER FORCE IV 
 さんざん「色数が少ない」と文句を言われてきたメガドラだが、ハードも4年目となるとそんな欠点は技術力でカバーされつつあるようだ。最近の名作群を見れば、スー○ァミがどうとか比較する必要もないはず。今年はもっとスゴイ映像に会えそう?
564ランドストーカー
〜皇帝の財宝〜
398スーパーファンタジーゾーン
336LUNAR THE SILVER STAR
273天下布武 英雄たちの咆哮
249シャイニング・フォース
神々の遺産
128まじかる☆タルるートくん
121アイラブ ドナルドダック
112サンダーストームFX
1099鋼鉄帝国
最優秀パッケージ賞
順位得票作品名だ○されたト○イジア
510シャイニング・フォース
神々の遺産
 
 選外の15位に終わったのは残念だが、透明感のあるCGに身を包んだ「CRYING」のパッケージは、一度はみてほしい逸品だぞ。ちなみにあの「港のトレイジア」は「パッケージだけは良い」という意見とともに、8票ほど入っていたのだ……。
390LUNAR THE SILVER STAR
344ランドストーカー
〜皇帝の財宝〜
203天下布武 英雄たちの咆哮
195アリシアドラグーン
166ノスタルジア1907
120THUNDER FORCE IV
107鋼鉄帝国
91アイルトン・セナ
スーパーモナコGP II
1078ヴィクセン357
 
 
 
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