■DIGITAL PINBALL NECRONOMICONネクロノミコン
 ・ジャンル:ピンボール ・メーカー:KAZe ⇒レビュー
 
 1998年に購入するも初体験のデジタルピンボールは性に合わず、ストーリーモードをクリアした時点で眠らせてしまい、再開は2005年でした。その為、温い攻略だと最初にお断りしておきます。前作『ラストグラディエーターズ』についても最後に。
 
 
─── ARKHAM (赤台) ───
最高得点:25,605,168,100
 
 選択画面ではカーソルの初期位置にあり、ストーリーモードでも最初に現れるが、実は最高難度。マルチボールとラウンドの過程でロストの恐怖が付き纏う上に、回を追う毎に手間も増すのが辛い。フリッパーにホールドしないと通しにくい中央ランプは、本作において最強の敵だ。つまり、他台と異なり安全に得点を稼ぎにくい工夫が成されており、ピンボール台の作りとして正しい。上記得点の所要時間は約1時間半。
 
●マルチボール 難易度★★★
 
 ライブラリターゲットのコンプリートでワードスペル「MADNESS」を1文字ずつ完成させ、ライブラリホールのいずれかにボールを入れるとスタート。コンプリートは1回目はどこでも可、2回目は左右どちらか、3回目は中央のみ、4回目以降は3箇所全てにボールを当てれば成立する。他台よりも条件が格段に難しく、ジャックポットの初期値は増えにくく、ダークノウレッジジャックポットの獲得も至難の技。赤台の主戦場はデスウォーカーとスペシャルラウンドであり、マルチボールは当たれば嬉しいボーナスステージと考えよう。
 
・3ボール スーパージャックポット(SUPER)
 左右のライブラリホールにボールを入れるとスタート。右ランプ・中央ランプ・右レーン・左レーンが1回ずつジャックポットとなり、全て獲得すれば有効になるライブラリホールの中央で3倍のスーパージャックポット。右レーンは打ち出されるボールが通る場所なので、セーバーの作動中にわざとボールを1つ落としておけば良い。難所の中央ランプは適当に打っても滅多なことでは通らない為、開始直後にボールをホールドして狙っていくべき。
 
・5ボール スピリッツジャックポット(SPIRITS)
 スーパージャックポット後に移行。右ランプ・中央ランプ・右レーン・左レーンの内の1つがランダムにジャックポットとなり、獲得と同時にワードスペル「MADNESS」が1文字ずつ進む。スペル完成で有効になるライブラリホールの中央で7倍のスピリッツジャックポット。ランダム故に右ランプばかりだと楽勝で、中央ランプばかりだと言わずもがな。
 
・7ボール ダークノウレッジジャックポット(DARK KNOWLEDGE)
 スピリッツジャックポット後に移行。また、ライブラリホールの中央にボールを入れればここからスタートだが、3ボールから開始した方が稼ぎの幅が広い。右ランプ・中央ランプ・右レーン・左レーンの内の一つがランダムにジャックポットで、獲得と同時にワードスペル「DARK KNOWLEDGE」が1文字ずつ進む。スペル完成後にライブラリホール中央に30秒以内で15倍のダークノウレッジャックポットとなり、スペルが初期化されて7ボール開始時に戻る。全台で最難関のジャックポットだけに、獲得時は得点より格好良いロゴで報われる。
 
●ラウンド 難易度★★★
 
 ハングマンターゲットをコンプリート後、右ランプでスタート。1順目は1回当てるだけだが、2順目以降は2回になり、スーパーラウンドに至っては4回も必要。小さなハングマンターゲットは命中させにくい上にロストへ直通なので厳しく、スーパーラウンド狙いの時はレディ中の右ランプに入れてしまわないように、細心の注意を。左フリッパーから狙うより、右フリッパーにホールドさせて根元から真上に飛ばしたり、キックバックに委ねたりした方が事故に遭いにくい。
 
・ARKHAM ASYLUM(アーカムアサライム) 重要度★
 制限時間30秒。左レーン・中央ランプ・右レーン・右ランプと順番に通せば、10M・20M・30M・50Mと獲得して終了。2番目の中央ランプがロストを誘う為、無視しよう。
 
・CEMETERY(セメタリー) 重要度★
 制限時間30秒。ライブラリエントランスの3つのホール・ウィッチハウス・ハングマンロックが1回ずつ5Mに。ランダムでどれかが50Mになり、獲得時点で終了。完遂しても実り少なく、ボールの命を優先したい。
 
・DEATH WALKER(デスウォーカー) 重要度★★★
 3ボールマルチ。10Mからバリューがカウントダウンしており、ウィッチハウスかハングマンロックへ入れる度に現時点のバリュー獲得及びバリューに5M加算。左フリッパーからハングマンロック、右フリッパーからライブラリエントランスに当てるか左レーンに引っ掛かけ、左フリッパーからまたハングマンロックを繰り返していけばスペシャルラウンド以上に稼げる。スーパーラウンドが必須の最重要得点源だが、後述のバグで強制終了の恐れが。
 
・SOUL(ソウル) 重要度★★★
 サルベーションターゲットにボールが当たる度、5M・10M・エキストラボールを獲得して終了。ランプショットに頼れない赤台では生命線となり、ターゲットの位置が易しいのもありがたい。
 
・LITE WITCHHOUSE(ライトウィッチハウスミステリー) 重要度★★
 ウィッチハウスミステリーライトが点灯。黄台と青台では存在感が薄い反面、RISE JACKPOTとLITE EXTRABALLが欲しい赤台では重要度が高くなる。
 
・CREATION(クリエイション) 重要度★★★
 7ボールマルチ。全スイッチの得点が200K×フィールド上のボール数に。3ボール以下になると通常の得点に戻り、ライブラリターゲットをコンプリートでリスタート。リスタートの度に必要なコンプリート数は1回増える。操りきれない数のボールをフリッパーで適当に打ち返せば高得点を獲得出来る上に、ロストの心配も一切無い赤台でのメインイベントで、スーパーラウンドは必須。ランプショットやアウトホールボーナスも大増殖だ。
 
 
─── CULT OF THE BLOODY TONGUE (黄台) ───
最高得点:160,592,815,690
 
 右ランプを通し、左ランプを通し、マルチボールを開始し、終了したら右ランプを通し…と、単純作業を続ければ桁違いの得点が獲得出来てしまう、易しい台。高得点狙いとロスト回避は相反すべきなのに、ランプの通過回数が異様に多いのでエキストラボールも知らない内に増える。エキストラボールやミステリーアワード獲得時のソウルホールの位置には悩まされそうで、マルチボール中に自然と入ってくれがち。上記得点の所要時間は約1時間で、根気さえあれば誰でもカンストまで行けそうな反面、プレイヤーを地獄に突き落とす最悪のバグを抱えており、挑戦はお勧めしない。
 
●マルチボール 難易度★
 
 右ランプ・左ランプを通すことでワードスペル「AWAKE THE MACHINE」を1文字ずつ完成させ、サクリフィシャルストーンにボールを入れるとスタート。1回目は6文字目から、2回目以降は1文字目から開始となる。ランプを通すだけで条件が満たされるので、繰り返し何度でもスタートが可能だ。また、右レーンの得点は3倍の模様。
 
・3ボール スーパージャックポット(SUPER)
 右ランプ・左ランプ・右レーンが1回ずつジャックポットで、以下の表によりエネルギーが100%にチャージされれば有効となるサクリフィシャルストーンで3倍のスーパージャックポット。
  • 右ランプ 7%
  • 左ランプ 7%
  • 右レーン 15%
  • パワースイッチ 1%
  • パワースイッチのコンプリート 5%
  • それ以外のスイッチ 1%
 ここで失敗しては元も子も無いので、ジャックポットは片手間にフルチャージを狙う。サクリフィシャルストーンからリリースされたボールを右レーンで回せば効率的。
 
・7ボール パワージャックポット(POWER)
 スーパージャックポット後に移行。右ランプ・左ランプ・右レーンが何度でもジャックポットになり、3ボール時と同じくエネルギーの100%チャージで有効になるサクリフィシャルストーンで7倍のパワージャックポット。獲得の度にワードスペルが「AWAKE」「THE」「MACHINE」と三段階で進む。フィールド上に7個もボールがあるので、適当に跳ね返してもフルチャージは近い。
 
・マシーンアウェイクンジャックポット(MACHINE AWAKE)
 パワージャックポットを3回獲得し、ワードスペル「AWAKE THE MACHINE」を完成させると移行。30秒以内にサクリフィシャルストーンで15倍のマシーンアウェイクンジャックポットとなり、スペルが初期化されて7ボール開始時に戻る。サクリフィシャルストーンを狙う際は、3回目のパワージャックポットを獲得したボールがリリースされてから打ち込まないと無駄なので注意。
 
●ラウンド 難易度★★
 
 パワースイッチターゲットをコンプリートするとレディ、サクリフィシャルストーンでスタート。パワースイッチターゲットは右レーンのループでも、1回に3つまで満たせる。マルチボール至上主義の黄台において、ラウンドは時間の無駄でしかない。
 
・MACHINE(マシーン) 重要度★
 2ボールマルチ。右ランプと左ランプが交互に10Mとなり、パワースイッチターゲットのコンプリートで最大30Mに。マルチボールを狙う時と同じ作業だが、この最中はワードスペルが進んでくれないので意図的に終わらそう。
 
・ECLIPSE(エクリプス) 重要度★★
 40秒制限。右ランプ・左ランプ・右レーン・左レーンを通す毎に5M増加したバリューを獲得。5回以上獲得するとサクリフィシャルストーンが有効になり、それまでに獲得したバリューの3倍が手に入る権利が。スーパーラウンドとLONGER TIMERSを併用してひたすら上フリッパーで右レーンをループさせ、制限時間間際にサクリフィシャルストーンで思いもよらない点数を得られる。ただし、ロストの恐怖を考えれば無茶は出来ず、結局はマルチボールの方が安全だ。
 
・DARK ANGELS(ダークエンジェルズ) 重要度★
 2ボールマルチ。サクリフィシャルストーンとソウルホールの両方にボールをロックさせると10M獲得、2度目以降は10Mずつ増加して最大で50Mに。片方をロックさせてからの制限時間付。ゲーム内の全ラウンドの中で最も無価値だろう。
 
・SOUL(ソウル) 重要度★
 サルベーションターゲットにボールが当たる度、5M・10M・エキストラボール獲得で終了。ターゲットの場所が悪く、上フリッパーから左フリッパーに渡さなければならないが、この時にロストの恐れが。更に、エキストラボールがランプショットによって幾らでも手に入るので、他台よりも重要度が低い。
 
・LITE ANCIENT ONE(ライトエンシャントワンミステリー) 重要度★
 エンシャントワンミステリーライトが点灯。スペシャルラウンドへの布石なだけ。
 
・GOD OF DESTRUCTION(ゴッドオブデストラクション) 重要度★
 2ボールスタート。30秒の制限時間中に20スイッチを反応させると1ボール追加で、追加毎にスイッチの必要数が10増加。得点は300K×(ボール数+パワースイッチコンプリート数)だが、リスタートが利かないこともあってスペシャルラウンドとは名ばかりの控えめな点数しか得られない。
 
 
─── DREAMLANDS (青台) ───
最高得点:76,241,697,760
 
 黄台程ではないものの傾向は似ており、適当にボールを弾くだけで安全に稼げるスペシャルラウンドをひたすら発生させることこそ、ハイスコアへの近道。最小の労力で最大の報酬を得られるのでバランスは良くないが、音楽や特殊効果等の演出はベストだろう。上記得点の所要時間は約2時間。
 
●マルチボール 難易度★★
 
 左ランプを規定数通し、ムーンロックにボールを入れるとスタート。規定数は1回目は5回、2回目は7回、3回目以降は10回となる。上フリッパーでループさせるだけなので、黄台より更に簡単だ。
 
・ナイトメアジャックポット(NIGHTMARE)
 フィールド上のボール数はエンシェントチャンバーにロックしたボールの数+3個で、開始30秒はスイッチを反応させる毎にジャックポットバリューが100K増加。制限時間が経過すると左ランプ・左レーン・右ランプ・右レーンの順にジャックポットで、獲得と同時にワードスペル「NIGHTMARE」が1文字ずつ進む。スペル完成後にムーンロックにて15倍のナイトメアジャックポットとなり、スペルが初期化されて制限時間経過時に戻る。インストラクションマニュアルが最初の30秒はセーバーが利いていると謳っていながら、実際は次々にロストしてゆくので気が抜けない。ここさえ凌げば高確率でナイトメアジャックポットを獲得可能であり、左右のフリッパーに2ボール以上ホールドするか、安全度の高い左ランプを通し続けると良い。
 
●ラウンド 難易度★
 
 左レーンを通すとレディ、ムーンロックでスタート。右フリッパーから簡単に狙え、左レーンを通り過ぎたボールは再び右フリッパーに戻って来るので、スーパーラウンドの条件も満たし易い。
 
・MOONBEAST(ムーンビースト) 重要度★
 2ボールマルチ。エンシェントチャンバーにボールを入れる度に初期値10Mから10M増加しつつ得点、上限は50M。高得点の割に低難易度とは言え、後述のバグが危険。
 
・KEEPER OF THE SILVER GATE(キーパーオブザシルバーゲート) 重要度★
 50Mからの100Mまでのカウントアップが開始し、ムーンロックにボールを入れる度に得点。左フリッパーから右ランプを経てムーンロック→リリース後に左フリッパーから右ランプで効率的な加点を望める反面、リターンの限界が知れている上に右ランプ狙いは僅かながら即死性が窺える為、このラウンドの目的は得点ではなく鐘の音を聞いて心を安らげることに。
 
・ENCHANTED WOOD(エンチャンテッドウッド) 重要度★★
 3ボールマルチ。ジェットバンパーの得点が上限5Mとして、100K×ラウンド中に当たった回数に。3ボールなのでムーンビーストより安全だし、スーパーラウンドであれば大きく稼げるものの、その両面でネクロノミコンには敵わない。
 
・SOUL(ソウル) 重要度★★
 サルベーションターゲットにボールが当たる度、5M・10M・エキストラボール獲得で終了。左フリッパーの端の方から狙えば簡単だが、エキストラボールはランプ回しをメインにしよう。
 
・LITE DREAMER(ライトドリーマーミステリー) 重要度★
 ドリーマーミステリーライトが点灯。スペシャルラウンドへの過程。
 
・NECRONOMICON(ネクロノミコン) 重要度★★★
 2ボールスタート。ゲーム中で最大規模のスペシャルラウンド。右ランプ、左ランプ、右レーン、左レーン、エンシェントチャンバーで1回ずつ10M。5箇所をクリア後にムーンロックで50Mを獲得すると最初に戻り、再開する度にムーンロックに入れるボールの必要数が1つずつ増加する。10M獲得する毎にボールが1つリリースされ、全てのスイッチの得点は200K×フィールド上のボール数に。点数も段違いだが、フィールド上のボールが次々に増えてラウンドがなかなか終了しないことに驚愕。青台の稼ぎ頭であり、必ずスーパーラウンドで開始すべき。尚、右レーンはシューターからの発射で自動的に獲得出来る。
 
 
●フィーチャー
 
・45 SECOND SHIELD 重要度★★★
 パワーセレクト限定。通常20秒間のフリーズが45秒間に。エキストラボール未入手の3ボール目のように、追い込まれた時は重宝する。
 
・LITE DEATHWATCH 重要度★
 デスウォッチライトが点灯。デスウォッチバリューの存在意義とは…?
 
・5 MILLION 重要度★
 5M獲得。大ハズレ。
 
・20 MILLION 重要度★
 20M獲得。ハズレ。
 
・RISE JACKPOT 重要度★★★
 ジャックポットの初期値を2.5M上げる。ジャックポットバリューが増えにくい赤台で重要。100Mに到達していれば不要。
 
・LONGER TIMERS 重要度★★
 ラウンドの制限時間を20秒延長。ソウルとエクリプス(黄台)で効果的。キーパーオブザシルバーゲート(青台)の制限時間は対象外。
 
・2X PLAYFIELD 重要度★★
 プレイフィールドの全スイッチの得点が2倍に。雀の涙。
 
・MAX MULTIPLIER 重要度★★
 マルチプライヤーが10倍に。BONUS HOLDの方が優秀。
 
・SUPER JETS 重要度★★
 ジェットバンパーの得点が100Kに。雀の涙。
 
・KICKBACK 重要度★
 今までに一度しか見掛けた記憶が無い、別の意味で貴重なフィーチャー。ミステリーアワード限定だろう。
 
・SUPER KICKBACK 重要度★★
 前作では守護神的な存在だが、本作ではキックバックがレディになっていない方が珍しく、ありがたみは薄い。
 
・LITE EXTRABALL 重要度★★★
 エキストラボールライトを点灯する、高得点への基本の道筋。既に3つ獲得ないし獲得の目処が立っていれば他を選ぶ。
 
・START LIT ROUND 重要度★★
 ラウンドをスタート。パワーセレクト限定。スペシャルラウンドの為にラウンドを飛ばしたい際に重宝するが、スーパーラウンドにすべきラウンドを通常のまま開始させてしまわないように注意。
 
・BONUS HOLD 重要度★★★
 現在のボールのアウトホールボーナスとマルチプライヤーが次のボールの初期値に、最終ボールの場合はアウトホールボーナスが2倍に。連続して引き継けば膨大な得点に成長する為、これを最重要に推す。
 
 
●バグ
  • ボールがフリッパーを突き抜ける。
  • ボールがフィールドから飛び出す。
  • 2ボール時、ロックされたボールがリリースされる前にフィールド上のボールをロストしたら、アウトとして処理される瞬間が。よって、黄台と青台の一部ラウンドは危険。
  • キックバックにボールが埋まり、リセットを強要された経験が1回あり。
  • 赤台限定。デスウォーカー時に左レーンの入り口付近でボールをロストした経験が数回あり。ウィッチハウスに吸い込まれるような感じ。
  • 黄台限定。ソウルホールにロックされたボールがリリースされずティルトも無効で、今までの努力が水泡に帰す。しかも発生率は決して低くない、恐怖のバグ。
 
●その他
 
・マルチボールのリスタート
 ジャックポットを獲得せずにマルチボールを終了させるとリスタートのカウントダウンが開始するが、この制限時間が尽きてもリスタートの権利は維持されるのが不思議。また、青台以外はシューターが自動的にジャックポットを獲得するので、リスタートを見るのはほとんど無理では。
 
・トップレーンとメイズバリュー
 点灯位置を左右のフリッパーで移動可能。ボールの行方を見計らって適所に移動させておけば、ほんの僅かながら点数を上げられる。
 
・ランプショット
 カウントは999までで、次は0に戻る。
 
 
●ラストグラディエーターズ
 
 前作において、短時間で高得点を稼ぐ為の簡単な指針で、『Ver.9.7』には非対応。文中のランプアワードは、ロストせずにランプを通せば規定回数毎に得られる最高95M×∞のボーナスを指す。最高得点は後述の半永久パターンを未使用で2010年夏に全台カウンターストップに達したが、実際の表示と処理は100億点になると0点に戻ってしまう為、納得の上でプレイを。
 
・GLADIATORS (グラディエーターズ)
 狙いにくいターゲットやロストに直結する仕掛けが見当たらず、ラウンドの回転の早さからエキストラボールも取り放題の易しい台。しかし、ラウンドとマルチボールの発展性に乏しいことから、右フリッパーからランプアワードを重ねる地味な作業がプレイの大部分を占め、楽しみに欠ける。これをチャリオットレース中に行うのが、得点と安全の両面で最適だろう。
 
・KNIGHT OF THE ROSES (ナイト・オブ・ザ・ローゼス)
 急傾斜のランプは中途半端な位置に止まるとロストに繋がり、右フリッパーからしか狙えないのに左フリッパーからボールを渡す手段に乏しいことから、ランプアワードは捨てる。ラウンドの進みが遅いのでエキストラボールが増えにくく、ファイナルラウンドはインストラクションマニュアルの説明を裏切り、マルチボールは簡単さが得点に比例して頼りにならず、一発当たり最大50M+αが無尽蔵に稼げるブラックナイトの1回目に全神経を集中させるのが得策だ。これは左フリッパーのみで成立する上に難度も極めて低く、2回の発生で4Bを計上出来た時もあり。尚、スーパージャックポットの得点が次々に加算される反作用で、獲得に失敗してしまうと非常に悲しい。
 
・DRAGON SHOWDOWN (ドラゴン・ショーダウン)
 ありとあらゆる場所に危険が潜み、生半可な腕ではボールを弾くのもままならない。一部のラウンドでマルチボールの条件を満たすと初期化され、他台のブラックナイト及びラッツに相当するコンカーズはランダム性が強過ぎ、マルチボールで狙うべきポイントがわかりにくい等、プレイヤー泣かせ満載である。バンザイ・ショーダウンでレーン2を回し続けた時の点効率が抜群とは言え、このファイナルラウンドまで到達することこそが難しい。救いはマルチボールが連続発生する確率の高さで、初心者はスーパージャックポットをしゃにむに追い求めよう。
 的の小さなラウンドホールは、リターンレーンから転がるボールを右からのナッジで左フリッパーにホールドすれば狙い易い。難攻不落のランプ2もまた、リターンレーンから転がるボールを左フリッパーで上り坂を用意して待ち、少し浮かしてから弾くと上手い具合に通ってくれる。この2つを確実に行えればランプアワードを主体にアベレージが跳ね上がった為、ランダムバリューとウィンド&サンダーを取り放題のおまけまで付くランプ2至上主義が究極的には宜しかろう。尚、インストラクションマニュアルはバンザイ・ショーダウンにおける1発当たりの上限を50Mとしているが、実際には無制限らしく110Mまで確認しており、2回の発生で合計4.5Bを稼げたことも。レーン2より点効率は落ちるものの、片方のフリッパーに幾つかのボールをホールドしつつ逆側からランプを回し続けると、安全な上にランプアワードも貰えて美味しい。ただし、微妙な処理落ちに注意。
 
・WARLOCK (ウォーロック)
 作りが続編に似ており、ランプは好きなだけ通せるしラウンドでも好きなだけ稼げる。ラウンドはラッツで粘り、マルチボールでアンダーテイカージャックポットを目指し、ファイナルラウンドのラストジャッジメントで締めれば、容易にカウンターストップが可能。特にランプアワードとラストジャッジメントの組み合わせは強烈だが、安全なレーン狙いでも十分だ。
 
・相違点
 続編よりも難しい一番の要因は使い捨てのキックバックで、どの台においてもスーパーキックバックを備えるのは最重要課題であり、入手までランダムバリューをしつこく獲得したい。ただし、パワーセレクトではエキストラボールを優先。また、ランダムバリューやエキストラボールの権利は重複してくれず、後者は一回ずつ獲得しないと大損だ。尚、「DRAGON SHOWDOWN」でエキストラボールの権利がレディかつラウンドの候補がライトエキストラボールの時は、ボールと権利の両方を同時に獲得出来るのでご安心を。
 
・START LIT ROUNDの効果
 このフィーチャーは「ラウンドを開始させる」ではなく「ラウンドホールにボールを入れる」であるらしく、その台の構造から「GLADIATORS」と「DRAGON SHOWDOWN」では付加価値が得られる。具体的にはレディになっていれば、前者ではランダムバリューを、後者ではランダムバリューとエキストラボールを獲得可能だ。
 
・半永久パターン
 エキストラボールを打ち出す際、パワーセレクトの決定前にティルトを起こすと何度試そうがボールを消費せずに再開されるバグがあり、これを使用してもパワーセレクトのラインナップは通常と同じくランダムな変化を続ける。つまり、根気さえあればLITE EXTRABALLを必ず選べるはずで、更に本作はエキストラボールの個数制限が無いと思われる為、点灯分のエキストラボールを獲得出来ないままロストしてしまう恐れを除けば、永久パターンが成り立つことに。実証は不可能なので参考までに、この裏技で同ボール内におけるエキストラボールは7個まで確認。
 ティルトは処理に不具合があり、ティルトの表示中にソフトリセットしてから再びいずれかの台をスタートさせると、1ボール目のパワーセレクトの直前にティルトが表示されるバグも。ただし、こちらはメリットが一切無い。

 
 
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