■1555年 春 群雄割拠 クリア済大名47/47
 
 
・伊達晴宗
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 奥州地方に乱立した小勢力で伊達家のみが複数の城を所有すると言っても、鳥無き里の蝙蝠でしかない。まずは裏切り候補の中野宗時を使い潰しつつ、大崎家を即攻略。籠城させた大崎家は降伏勧告に高確率で従うものの、知行は大名に集中させたいので黙って滅ぼそう。続けて奥州地方を少しずつ切り取っていき、南陸奥国が関東地方の勢力に呑み込まれそうになった瞬間に勝負に出たいが、同盟で開戦を先送りするのも一考。CPUの思考ルーチン上、序盤に決して攻め込まれないのは心情的に楽だ。
・蘆名盛氏
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 石高に乏しい勢力を選ぶと能力に乏しい大名まで付いてくるのがシナリオ1の常だが、蘆名家は配下も含めて数少ない例外。周囲を同盟国に囲まれた利点を生かして北進するのは効率が悪いので、思い切って初手から上杉家に降伏→謀反を試そう。石高が倍増し、関東地方進出への障壁だった同盟まで解消され、一石二鳥。上杉家とは余程の失礼が無ければ序盤に交戦する展開にはならず、不確定要素にも影響されにくい。
・最上義守
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 立派な敵城に包囲されている上に石高が極めて低く、地道に領地を広げるにしても奥州地方からの脱出に時間が掛かり過ぎ、気長な人しかやってられない。速攻で強引に小野寺家の横手城を落とし、伊達家から中野宗時の謀反→降伏に期待だ。
・佐竹義昭
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 持ち城は一つだけだが、常陸国の豊かな石高の恩恵で戦力は潤っている。初手で小田家を滅亡させれば更に潤い、下総国の佐倉城を包囲中の里見家を全滅させれば上総国全土を獲得可能と、早期に大勢力化して上杉家とて恐くない。1565年には義昭より優秀な佐竹義重が元服するも、活躍の場は残されていないだろう。ただし、一度でも起これば壊滅的打撃の百姓一揆が当大名では頻発する為、最良の対処法であるリロードを禁止だと辛い側面も。佐竹家に限らず一揆が多発する大名に共通の仕事として、前線が落ち着いた中盤から楽市楽座で各地の統治度を上げておこう。
・足利晴氏
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 特権として最初から古河公方の官位を名乗れる代わりに、全ての面で惨状を突き付けられる。特に地利が最悪で、佐竹家と北条家に挟まれて既に滅亡間際の足利家晴氏は、生存に固執せねばならない。そのどちらかの勢力に降伏したいが、優位なのは謀反に適した佐竹家か。優秀な一門が元服してくれもせず、遊んでいて楽しくない。
・里見義尭
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 戦力は心許無いが自領の守りを考えなくて良い点から、北条家と佐竹家に積極的な交戦を仕掛けられる里見家は、関東地方を三つ巴の戦いとする立て役者。配下には必要最低限の数と質が用意され、遠く離れた武田家との同盟が中盤に役立つし、一揆が起こらないからリロードを禁止し易く、才に乏しい大名も1559年元服の里見義弘で解決と、弱小から中堅へ階段を上ってゆく過程が面白い。強豪勢力で遊ぶのには飽きたものの、あまりに苦しい弱小勢力を選ぶのが嫌な人にお勧め。
 ちなみに、上総国の館山城は全国唯一、街道が1本しか繋がらない。
・宇都宮広綱
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 CPU担当時に同盟破棄を連発し、その専用コマンドが用意されているのだとプレイヤーを誤解させる、罪深い存在。最初に標的とするのは石高豊かな常陸国で、佐竹家に降伏して謀反で奪い取るか、自力で頑張るのであれば留守中を狙う。ここさえ手に入れば佐竹家でのプレイと同じ感覚で進められる為、宇都宮城は無理に守らず捨ててしまっても良い。残りの問題は頭数を増やす方法だけだ。
・山内上杉憲政
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 上杉家との同盟と、非常に高い長野業正の軍事力と、関東管領の官位を武器として、独立維持に励む。まずは、憲政の無能さを受け入れよう。強敵の武田家をどのようにあしらうのかが問題であり、上杉家の協力と順番の恵みが欠かせない。武蔵国の八王子城を全軍団で包囲中の山内上杉家に対し、武田家が信濃国の小諸城から軍団を引き上げてくれれば大成功。全部隊が引き上げなくても「城レベル>兵数」になっていれば、ほぼ攻められない点では同様だ。武田家が他勢力に気を取られている隙に、武蔵国を統一して北条家を東関東に追い出す。最後まで配下の忠義低下は免れないので、褒美は必要経費として考えるべし。
・扇谷上杉憲賢
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 斎藤家や毛利家に匹敵する28万石もの石高と、三拍子揃った太田資正の能力と、関東管領の官位を武器として、北条家に降伏する。北からは上杉家に傾れ込まれ、南からは北条家に圧迫され、おまけに山内上杉家にも攻撃されるのでは、憲賢の無能さ以前に手も足も出なくて当たり前。そして、跡継ぎ候補の扇谷上杉憲盛は更に能力が低く、プレイヤーには我慢の連続を求められる。1年目に下総国に本隊が侵攻中に武蔵国の江戸城で謀反を起こせるのが理想で、半分の領地を奪われた上に退路を絶たれた北条家は滅亡へ直滑降。この機会を逃すと謀反の起こし時は遠い先、北条家が関東地方をある程度治めるまで訪れないだろう。
・北条氏康
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 領地拡大競争で当面の相手となる上杉家・武田家より戦力や人材が劣勢なのは受け入れるとして、大名に集中させたい知行が平均的に分けられているのが困りもの。有利でも勝利出来ない野戦が頻発してしまう為、早急に無能武将の処分を行いたい。それと同時に、1555年の相模国に登場の大道寺政繁をお忘れなく。
 武田家と協力して上杉家を退治したいのが人情とは言え、周囲は佐竹家・里見家・山内上杉家のような中堅勢力も入り交っての大激戦で、北に牙を向けるのは厳しい。攻撃より守備を優先し、漁夫の利に期待するのが無難か。具体的には八王子城を確保後に普請しておき、上杉家主力が河越城を包囲したのを見てから上野国進出を狙おう。そんな苦しい序盤を乗り越えて関東地方を制圧した暁には武田家に対して石高で、今川家に対して地利で有利に立てる、大器晩成型の勢力だ。
・今川義元
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:初級
 シナリオ1で最も簡単な大名として名高く、CPU担当でも毎回のように大成長する。基本的に敵は存在せず、西の果てまで徴兵と侵攻を繰り返し、行き着いたら東に反転すれば天下統一。余りある石高を振り分けるに相応しい重臣に乏しいが、尾張国と三河国には優秀な仕官武将が多いし、中級者以上なら難度上昇を兼ねて武田家の家臣を狙っても楽しい。しかし、悠長が過ぎれば東西の強豪に挟まれて再起不能になる恐れがあり、義元の寿命が短めなのに一門には無能な奴が勢揃いと、選択しただけでクリアが約束される程には甘くない。
・徳川家康
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 今川家の外様大名から開始。他家選択時に松永家や朝倉家に降伏した場合と違い、軍団数が多く侵攻ルートも一直線なので謀反の機会が容易には訪れない。武田家への牽制役として駿河国や遠江国に配置されるのを祈りつつ、数年経っても駄目ならやり直しが賢明だ。独立が叶ったとしても石高と収入を得られにくい土地であり、武田家・上杉家・北条家に狙われれば抵抗する術が無い為、領地の維持には外交努力が必要。本多忠勝や榊原康政は1560年の三河国に登場する為、確保が難しいのも承知の上で。それでも武将の能力に困らされはしない分、数多の弱小勢力よりは遊び易いかもしれない。
・織田信長
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 初級者を「こんなのが勝てるか!」と憤らせ、上級者を「こんなのが勝てなかったのか…」と反省させる、絶妙なバランスの上に成り立つ勢力。これを安定してリロードせずにクリア出来れば、中級者卒業だ。順調に進めれば仕官により有名武将が多数集まる裏返しで、不運にも意中の人物が登場しなかった時の腹立たしさは隠せないが。
 序盤の手順は不変的。織田家信広と織田家信行を早急に滅亡させ、兵力を信長に集中して水野家と睨み合う。北と西の国境は斎藤家の同盟と「城レベル>兵数」で凌げる為、これらが壊れるまでは放置で。そして、やがて押し寄せる今川家に信長をぶつけて遁走させ、降り掛かる火の粉を払いつつ敵城を徐々に奪っていこう。今川家の兵力と士気を回復させないよう、2ターンに1回は合戦を起こすべし。ただし、ここで勢い余って滅亡まで追い込むと、全東海地方を武田家に横取りされてしまうのは難儀。念には念をで同盟を結ぶのであれば六角家・浅井家・松永家が候補で、戦力の運用に自信があれば今川家と刃を交える前に水野家を攻めて良い。結局は序盤の今川家よりも中盤から顕著になる金銭不足の方が脅威で、流れが悪いと今川家との開戦前に本願寺家からの侵攻を受け、挽回困難になる不安も少々。
・北畠晴具
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 実は密かに大金持ちで、シナリオ開始時の所持金は五指に入る。だからと言って他の近畿地方の弱小勢力同様、松永家に降伏して大和国で謀反を起こす攻略パターンに変わりはない。それが嫌なら今川家と同盟を結び、長野家と松永家の空城をこつこつ攻めれば少しずつ領地を広げられるが、相当の忍耐と幸運が必要。気の長さと巡り合わせの良さに自信があればどうぞ。
・武田信玄
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 人材王国。文武揃った充実の重臣たちと、1555年の山県昌景・1557年の馬場信春・1558年の内藤昌豊と山本勘助等々、甲斐国から次々に現れる優秀な武将には嬉しい悲鳴が。ただ、いくら待てども登場しない場合も多く、全員の仕官まで粘るつもりなら待ち時間に覚悟を。あと、規模の割に兵力が整っていない為、最初は調子に乗らないように。中盤まで悠長に過ごすと、育ちきって敵を失った北条家が脅威に化けるのも頭に入れておくべきだ。
 素直に上杉家及び近隣勢力と戦う場合、北陸地方との迫間で大雪を利用すれば大軍を容易に討ち取れる。その際、斎藤家との同盟は一考の価値あり。また、今川家に一杯食わしたいのであれば、美濃国・尾張国を狙って手早く西に進軍させるのも面白い。今川家が止むを得ず伊勢国に進軍した途端に同盟を破り退路を遮断、強引に滅亡させれば一気に領地を奪えて快感である。これを1560年までに完遂出来れば更なる人材の充実が可能となり、まさに戦国最強軍団が完成する。
・高梨政頼
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 CPUに任せると初ターンに上杉家への従属が確定的で、自分が選ぶと武田家からの脅迫を繰り返し受ける立場でありながら、存在感を消せば1年程は生存可能。これは沼田家と山内上杉家が敵意を引き付けてくれるお蔭で、柔い守備力を大雪で補える土地柄も味方になり、滅亡寸前からの大逆転は意外に難しくない。ただし、平均的な能力を持つ政頼が1563年に死去し、凡人の高梨頼親との付き合いが長くなるのはご勘弁だ。
 攻略の一歩目は春日山城の乗っ取りで、同盟で無人化させてから降伏即謀反で完了。続けて武田軍主力が箕輪城に向かった頃を見計らい、投降する敵武将の居合わせた上田城を無理攻めでも落とそう。この隙に椎名家が国境を侵犯してくるが、包囲させてから反撃に出れば遺領配分で魚津城が自城に加わるので、むしろ歓迎すべし。以上で必要最低限の石高と武将を整えつつ、上杉家・武田家・神保家から不慮の攻撃を受けにくい配置が仕上がっているはず。手が空いた時に、今川家や朝倉家と誼を通じていれば尚良い。
・斎藤道三
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 軍事・政治が20以上の大名は心強く、数多い家臣の質も悪くないが、その忠義が物凄く低い。大半の者は開始直後から安定に向かうとは言え、斎藤義龍だけは裏切りを前提で扱わなければならず、単独配置はもっての外だ。1562年に生涯を閉じてしまう道三は、史実を考えれば精一杯に生かしてくれたと感謝すべきか。跡目の斎藤長竜の数値は大きく見劣りするも、客観的には嘆く程ではない。
 初手では遠山家を滅ぼしたい気持ちを抑え、不要武将の処分も兼ねて織田家信長に取られそうな尾張国の攻略を優先する。続けて長光寺城・長浜城・観音寺城と攻めた頃合で、今川家との決戦が近付いているだろう。織田家信長よりも戦力が満たされており、偽りの同盟から背後を強襲せずとも対抗は可能。仕官武将の確保を目指して早期に三河国まで版図を広げたいのであれば、最初に浅井家と六角家に和平を呼び掛けるのが手筋だ。
・上杉謙信
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 軍事王国。全武将で最大値となる謙信の25を筆頭に、柿崎景家の22、村上義清の21、北条高広の17、直江実綱・色部勝長・長尾政景の14と、尋常ならざる数値を抱える。野戦では大戦果が頻発し、攻城戦では力攻めでごっそりと城壁を削れる。そんな強力な配下たちも序盤は忠義が低く、一部は使い捨てても可。尚、ありがた迷惑なことに騎馬の編成数が非常に多く、手痛い被害に直結するのは少し辛い。
 国が富み、人材が豊かで、序盤から周辺勢力の降伏が相次ぎ、成長速度は今川家にすら勝る。しかし、強敵の武田家と北条家を同時に相手にせねばならず、やがて北陸地方から朝倉家も迫って来る為、守備のやりくりで不利な状況も続く。そんな中で数少ない役立つ味方なのが山内上杉家で、武田家に滅ぼされかけるまでは貴重な存在として、自分の都合の良いように扱いたい。とりあえずは初手に落とした沼田城を適度に普請して、その山内上杉家が蓄える石高を奪ってしまおう。武田家は睨み合ってさえおけば大して成長しないので、主戦場は関東地方にする。中盤からの乱戦が不安ならば、朝倉家・今川家・佐竹家・里見家を同盟候補に。
・神保長職
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 隣り合う畠山家義綱の厳しい境遇を一段と劣化させた感があり、売りは知名度の低い大名家としては多めな元服人数くらいだが、戦略は単純で良い。朝倉家や本願寺家と同盟を結んで人気が無くなるまで待ち、降伏即謀反で金沢城と七尾城の横奪を狙うだけだ。少し凝った手順として、金沢城を空けて七尾城を包囲する本願寺家へ降伏即謀反を仕掛け、大出血覚悟で北陸本願寺軍を自ら葬るのも一興。
 1人目の元服が1557年に起こるのと、寝返り発生の確率が高いので、能力不問ならば武将不足は気にならない。東に進めば上杉家や武田家の逸才をせしめられるものの、将来を考えれば椎名家は強敵の流入防止用の堰として扱う方が安全であり、魚津城が「城レベル>兵数」になっていない場合は富山城を普請して作り出そう。ただし、開幕時は石高が低いので城レベル上限に引っ掛かり、不可能になっている。
・畠山義綱
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 能登国の支配権を生かして治水開墾で戦力を増やし、越中国の獲得を目指して神保家を滅ぼすことを念頭に入れつつ、本願寺家の留守を突いて金沢城に攻め込む。このように行いたい作戦は様々あるが、ターンの巡り順に左右されて安定してくれない。何にせよ本願寺家が強敵となって立ちはだかり、場合によっては抵抗出来ないまま七尾城を包囲され、凌ぎ切ったとしても次は朝倉家が押し寄せて来る。朝倉家とは1ターン目で同盟しておくのが最良であり、出だしから自力生存は諦めた方が楽そうだ。
・富樫泰俊
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 あらゆる面において選択可能な大名の中でずば抜けた弱さを誇り、このシナリオを最初から始める度に1ターン目の滅亡を見せられるプレイヤーにとっては、選んでみようとも思えない。しかし、本願寺家に降伏→謀反→朝倉家に降伏→謀反のように機を見るに敏で行動すれば、意外と生き延びられる潜在能力が。大名のとてつもない無能さを我慢出来れば、独立に適した土地柄からリロード禁止でのクリアも可能だろう。健闘を祈る。
・朝倉義景
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 石高が豊かな割に城数が少なく耐久度も低い北陸地方は、領地獲得に絶好の土地。街路の繋がりが一直線で、他勢力との兼ね合いを考えずに済むのも嬉しい。そして、そこには朝倉家に盾付ける者が存在しないのだから、短期間で大勢力になれて当然だ。しかし、大名の能力が極めて低く、他の恵まれ方からすると実に不均衡。ほったらかしにしておくと忠義の低下に歯止めがかからず、CPU担当時のように謀反と寝返りの頻発によって自滅する。義景は早期に討ち死にさせ、少しはマシな朝倉景紀への家督相続をお勧め。相対的な難易度は低い反面、以上の事情により選択のハードルは結構高い。全ては朝倉宗滴の寿命が4ターン目に尽きるのが原因だ。
・浅井久政
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 平均的水準の勢力で、強豪の朝倉家に背後を委ねつつ領地拡大に励めるが、同盟国を増やさねば守り切れない。中でも、美濃国経由で南近江国に進出した場合は、甲信地方の大雪で退却遮断の危険を孕む。戦略の分かれ目は今川家と敵対するか否かで、どちらにしても一先ずは仲良くしておくべき。伊勢国に侵攻し始めた途端に同盟を破って尾張国を制圧すれば、東海地方から完璧に分断出来て美味しい。あと、期待の浅井長政が1558年に元服したら、久政には命を絶たせて皆との結束を固めよう。
 朝倉家が越前国を無人にした瞬間に小谷城で降伏即謀反を行う別方針は、完全な理想形を狙うと博打性が高いものの、試す価値あり。石高が倍以上に膨らみ、攻め易い北陸地方への進路を得られ、謀反後に軍資金が再支給と、非常に利益が大きいからだ。
・六角義賢
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 中堅程度の戦力を備えているものの、序盤から互角な力量の浅井家や斎藤家と激しく争わなければならない上に、しばらくすれば圧倒的規模の今川家が迫って来て、もう大変。山城国や伊勢国には手を出さず、今川家と同盟して北陸地方に進軍するのが安全策だ。それが嫌なら浅井家を滅ぼし、朝倉家との同盟が必須か。浅井家や斎藤家よりも恵まれない分、やや難しい。
・松永久秀
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 大名は優秀で石高も豊富な反面、シナリオ1で唯一の城数を下回る武将数が難点。この状況から近辺の他勢力でのプレイ時は、降伏を拒まない久秀の度量の広さも合わさって、厄介になりたい先の筆頭である。攻守共に動きにくいが、凡庸な代わりに忠義に厚い細川藤賢と二人三脚で頑張ろう。
 まずは紀伊国の勢力を無視出来る利点を生かして北畠家を攻撃し、北畠具教と木造具政を配下に加える。続いて手堅く近畿地方の制圧に励んでも良いが、余裕があるので更なる人材の確保を目指し、三好家・細川家と休戦しつつ1560年までの三河国進出を狙っても面白い。そして、どんなに立派な配下が揃ったとしても、細川藤賢を何となく偏愛してしまうのは私だけではあるまい。初手には柔軟性があり、足利家義輝を滅亡させて京極高吉を受け入れるのも、三好家に喧嘩を売って要注意武将を掻き集めるのも一興。
・波多野晴通
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 中途半端な位置に中途半端な戦力を抱え、すぐに滅ぼされる訳でもなければ領地を拡大し易い訳でもなく、その存在感の薄さは天下一。最初の標的は蘆田家で、様々な敵と接する割に攻められない好都合な状況を活用し、大勢力との関係を考えながら一点集中で各個撃破してゆく。近畿地方で地道に地盤を固めるか、無理してでも朝倉家と戦いつつ北陸地方に抜けて一気に石高を稼ぐか、善し悪しなので悩ましい。尚、魅力だけ備えた晴通は寿命が短いので、知行は波多野宗高に集中を。
・細川晴元
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 他家に誇れる売りが見当たらず、強いて言えば高い官位くらいか。本願寺家と波多野家は同盟国だが、両方とも大して役には立ってくれない。素直に松永家に降伏して仕切り直すのが効率的で、堺城を松永久秀が包囲中で尼崎城に細川藤賢が配置された時に信貴山城で謀反を起こせれば楽な展開となる。本願寺家や紀伊国の勢力からは攻め込まれず、三好家にも本州に再上陸する程の余裕無く、流れによっては今川家と真正面から戦って前田利家や羽柴秀吉の獲得も可能。1572年に訪れる晴元の永眠までにクリアしたい。
・三好長慶
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 阿波国・讃岐国・和泉国の支配者なのに、どの国の石高も遠慮がちで無価値となっている。資金は少な目で水軍力は皆無に等しく、頭数が揃っているだけの家臣団には忠義の欠片も認められず、長慶の余命も短い。四国地方は攻めても利益が薄い上に外敵から守りにくく、近畿地方の松永家は兵力が散り散りな三好家には勝てない相手。それでいて降伏するまでには追い込まれていないのが、実にもどかしい。当面は和泉国の守備を最優先に阿波国から全軍団を撤退させ、松永家が他家を苛めている隙に空城の包囲を目指す。この大名を初めて選ぶ際、説明書における中級者向けの表記を信じては莫迦を見る。
 尚、4人の顔グラフィックに不具合が、大名選択画面にミスが。
・畠山高政
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 内政にしろ外政にしろ独力で領地を広げるのは不可能に近く、1ターン目から潔く降伏を。石高に恵まれるものの武将が2人しかいない松永家に降伏すれば、謀反の機会も頻繁に訪れる。武将不足には悩まされること必至なので、どんな人材でも分け隔てなく登用していこう。大名の全能力が二桁ある点は、この手の弱小勢力としては立派だ。気休めにしかならないが。
・一色義幸
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 強国の朝倉家と隣接していては丹後国の死守もままならず、自ら打って出る程の余力も残っていないので、結論は朝倉家への降伏に。越前国か加賀国に配置された時に謀反を起こせれば、大量の石高を横取りしつつ安全な土地に避難出来るので何とでもなる。1558年元服の一色義道はまずまずの人材なので、愚かな大名にもしばしの間は我慢。
・山名佑豊
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 典型的な弱小勢力。因幡国と高い官位があるだけマシか。どこを攻めても戦線が一気に拡大してしまい、乏しい兵力では守り切れなくなることから、序盤の進め方は悩ましい。別所村治を失った浦上家が宇喜多家に侵攻した際、空城になった上月城と姫路城を落とせれば理想形である。そうなるまでの暇は波多野家・朝倉家・今川家との同盟や、治水開墾でもして潰そう。暇を潰している間に、自分が潰されるかもしれないが。
・尼子晴久
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 平均以上の石高を有し、立派な拠城を構え、数多くの武将を抱えている。しかし、大名及び配下の能力だけが足りていない。これは弱小勢力のプレイで最も厚い壁であり、難易度最上級の足掛かりとして選ぶのに相応しい。最初に行うべきは部下の選別で、不必要な武将は討ち死にさせて知行を集中。1560年登場の尼子義久は晴久に才能で勝る為、元服したら有無を言わせずに家督を継がせよう。尚、山中鹿之介の登場は1562年の出雲国である。
・陶晴賢
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 石高・兵力・水軍力・資金が豊かな上に、シナリオ1で最高鉱山値の石見国を支配する有力勢力。配下の能力が悲しい程に低く、中国地方では人材確保も難航するが、苦労に入らない。毛利家が戦力を整えない内にさっさと中国地方を制圧後、いざ九州へ。上陸後は大友家を集中攻撃し、壊滅させてから小勢力に手を伸ばす。説明書の難易度に記載無しが不思議なくらい、実力と存在感を備えた大名だ。ただ、跡継ぎの無能さは勘弁ならぬので、1569年を天下統一の締切に。
・浦上政宗
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 弱小かつ無能な大名だが、隣接する山名家や宇喜多家と比べて石高が若干勝り、序盤は誰からも攻められない利点を持っているのが救い。始めに全兵力を注いで宇喜多家を屠り、配下を数人奪っておこう。その後は毛利家や陶家と同盟を結びつつ、美作国の統一を目指す。不幸にも1ターン目に別所村治が謀反を起こしたなら、黙ってやり直しを。
・宇喜多直家
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 小さな規模は周りと似たり寄ったり。大名が優秀で配下も必要な分は揃っており、難易度中級を卒業したい人には恵まれ過ぎず恵まれなさ過ぎずで、領土拡大や外交関係の駆け引きを楽しませてくれる。今川家との開戦を避ける為に西への侵攻が基本だが、上級者ならば毛利家や大友家と手を組み、彼らが和泉国経由で本州に深入りしてから背後を強襲し、一気に遺領を奪取する戦略も可。どちらにせよ、最初に拠城を最大まで普請しておけば何かとお得で、美作国の統一は空城攻めが理想。慣れない内は、別所村治が謀反を起こすまで待つ手も。
・毛利元就
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 約1200人の登場武将で最優秀能力の毛利元就は、パラメーターの影響が控えめな本作でも、ありがたき幸せ。展開がはまるまでの時間潰しには是非、率先垂範の治水開墾で充実の内政の日々を送って欲しい。尼子家は「城レベル>兵数」により無視が可能で、陶家とは初期戦力に差があるので正面から戦い切らず、九州地方へと追いやって空城攻めを。侵攻ルートは道が果てるまで西向きを維持、さもないと強大となった今川家との鉢合わせが怖い。ただし、台風の実害を嫌って他家に九州地方を委ねる考え方もあり、その場合は大友家との同盟を本線に。ちなみに、1ターン目で吉見正頼が謀反してくれれば、ラッキーパターン。
・河野海岸
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 独りぼっちで元服者もいない反面、根城が伊予国一立派なのと毛利家との親交は慰めになる。同国を分かつ他家に動員力で優位に立て、隣接する大きな敵対勢力が存在せず、水軍力が必要量あり、数値上の苦しさを跳ね返して独力での奮闘が可能だ。以下の手順は運に左右されるものの、降伏の初手よりは安定だと思われる。
 春に河野家通存を攻めて仏殿城と河野通政を獲得し、冬に湯月城へ取って返して包囲軍の宇都宮家を滅ぼす。主を失った大洲城は一条家に割り振られてしまうが、これは石高を犠牲に大友家との同盟を得たのと同義だ。やがて、その一条家が長宗我部家を囲むので落城寸前に介入し、両家を同時に潰せば四国地方の覇者の座は近い。本州上陸はどの地点からでも問題無く、相手の水軍力と周囲の大名関係から選択しよう。心掛けとしては、手が空いている間に同盟国を増やし、褒美の経費対策に重臣は増やさないこと。
・長宗我部国親
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 極めて貧土な土佐国を半分も支配していない状態から全国統一を目指すのは、とてつもない重労働。余計な苦労をしたくないなら、最初から降伏を勧める。三好家に降伏して東に配置された時に謀反、続けて松永家に降伏して和泉国か大和国に配置された時に謀反が理想形。独立勢力になれる年代は運に左右されるが、長宗我部元親の元服寸前が多かった。国親よりも優秀な元親の存在は、その退屈さに嫌気が差してきたであろうプレイヤーの意欲を刺激してくれる。
・宇都宮長房
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 初手で降伏を拒否されれば寸時に滅亡の宇都宮家長房は、九州地方の富樫家的存在だと例えればしっくりくる。その最初の関門さえ突破すれば御家安泰なのも同様で、富樫家に唯一劣る配下の問題は1556年に元服の宇都宮鎮房で賄え、この2人の能力が及第点なのもプレイヤーにはありがたい。尚、遥か遠く離れた宇都宮家広綱との同盟は、あまりに無価値で少し笑える。
 複数ある降伏候補は大友家を推奨。軍団の大部分が日向国に出払っている1555年中に、豊後国で謀反を起こせれば絶好のパターンとなる。豊後国を乗っ取られるわ日向国に閉じ込められるわの大友軍主力は瀕死となる為、兵糧攻めから多数の人材を強奪して大友家との立場を完全に入れ替えてしまおう。翌年に入ると臼杵鑑続と田北鑑生の有能武将が仕官して、早くも石高不足に悩まされるのは贅沢だ。その後は肥後国に乱入しても良し、毛利家との同盟から四国地方への上陸を計るのも良しで、島津家は伊東家の堅城を利用して対処されたし。
・大友宗麟
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 九州地方の覇者に最も近いのが大友家で、CPU担当でも西日本の支配者まで上り詰めがち。それでも対岸から訪れる陶家ないし毛利家と、南方から忍び寄る島津家に挟まれるのは避けたく、序盤は北よりも同盟を無視して西経由で南に進出するのが手筋だ。他家からの降伏の申し出には、いずれ必要になる水軍力が得られるのならば応えたい。とりあえず行っておくのは土持家への降伏勧告と、有能な甲斐宗運の確保と、裏切り上手な小原鑑元の使い捨て。リロード禁止の場合は台風による国力低下が一番の強敵なので、中国地方へ本拠を迅速に移すべく初年から水軍力を高め、九州地方の大部分をCPUの自動内政に委ねよう。
・秋月文種
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 有利さを龍造寺家と比較すれば筑前国を統べている点で少し上回り、強豪の陶家と隣接している点で大きく下回る。先攻めで足止めしようにも、かったるい水軍戦の発生が現実的な難点。陶家と同盟を結んで憂いを消しても、堅牢な佐嘉城を僅かな手勢で落とすのは骨が折れる。ただ、そこさえ乗り切れば龍造寺家と同じく案外難しくなかった。あと、短命な秋月晴種に注意。
・筑紫惟門
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 筑紫家領国の筑後国周辺は奥州地方と同様に、余所者の侵入まで現状維持が既定路線。今の当主なら絶対に従属しない龍造寺家と、九州地方一の強豪と同盟中の阿蘇家惟豊は、筑紫家の門番的存在として有益な上に適度な抑止力を有するらしく、外様大名化した筑紫家が現在位置で兵力40を抱えてもCPUからの単独侵攻はまず命じられない。以上の良き材料が揃い、少し変わった攻略法が通用した。
 筑後国の石高上限が32万石と高い点を活用すべく、序盤は自国で治水開墾に専念。6の政治と3600の年間収入では難航必至だが、春・夏・冬は謀反→内政→降伏を毎季節繰り返して独立記念給付金を全額投じ、秋は運試しと割り切って外様大名のままでCPUの自動内政に賭けよう。この時、降伏先を誤ると多方面からの侵攻を手伝わされてしまうので、付近の観察が面倒なら今川家のような遠方の大国を選ぼう。二者択一となる初陣の方角は、龍造寺家を滅ぼせば敵に囲まれ易く、阿蘇家惟豊を滅ぼせば街道の関係で次の手が悩ましい。どちらにせよ独力だと落城まで時間が掛かる為、他家包囲軍から横取りを狙うのが本命だ。
・龍造寺隆信
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 上杉謙信に匹敵する武勇の大名が魅力的で、石高が少ない代わりに序盤は強豪勢力から直接攻め込まれない。陶家への防波堤になってもらいたい秋月家は「城レベル>兵数」の法則で当分は乗り切れる為、肥前国の統一に向かおう。松浦家と有馬家は攻城戦の手間を省く為、戦場で討ち取れれば理想だ。その後は北九州に進出せんとする島津家の退路を遮断して背後から滅亡に追い込み、南九州を一気に制圧出来れば楽勝。もちろん、この全てが上手くいく確率は低い。
・阿蘇惟豊
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 九州地方に数多ある弱小勢力の一つで、大友家との同盟が命綱。しかし、その綱は儚く切れてしまう運命なので、絶対に頼りにしてはならない。自力では如何ともし難い状況であるからして、豊後国の乗っ取りを夢見つつ大友家に降伏するのが良さそうだ。全能力に優れた甲斐宗運は宝物だが、維持費が結構高くなる。
・伊東義祐
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 あらゆる面において恵まれない、弱小の中の弱小勢力。2つの城だけは立派なのでどうにかして役立てるとすれば、石高の低過ぎる日向国を見捨てて大隅国から新たな出発を計ることに。しかし、まともな兵力を集めるのは不可能であり、島津家の留守を突く肝付家の留守を突く消極的な作戦になってしまう。その後の展開は肝付家と同様だが、完全に運任せなので必要な時間は随分と長く感じられた。
・肝付兼続
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 CPUの担当では簡単に滅ぼされるので降伏無しで生き残るのは辛いと思わせて、自分が選べばそうでもない。島津家が菱刈家と相良家を攻撃している隙に、大隅国で治水開墾と徴兵をしつつ薩摩国を好き勝手に乱せば十分で、島津家よりは難しいが奥州勢程の手間は掛からない。運悪く島津家の関心がこちらに向いた場合はお手上げなのと、兼続が死去するとプレイヤーの士気が下がってしまうのは難。天下統一は1569年までにどうぞ。
・島津貴久
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 初期データは恵まれない反面、近隣の大名がより弱小ばかりなので、日本の最南端から各所を攻めていけば領地拡大は楽に進む。その代わりに九州地方から開始する勢力は共通の泣き所として、リロード禁止だと台風の機嫌に左右され、敵の滅亡で領地を纏めて強奪するのが困難。慣れない内は終盤の成長競争に負けがちだが、南九州の支配後に大友家・陶家・毛利家のいずれを敵と見なすのか適切に決められれば、今川家並に楽な大名だ。ただ、本作において最も優秀かつ最も豊富な一門を、このシナリオでは登場年数の関係で活かせない。
 
 
 
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