■1575年 夏 天下布武 クリア済大名29/29
 
 
・伊達輝宗
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 CPU担当だと非好戦的な思考ルーチンが仇となり、あまり動かないまま他勢力に呑み込まれる。しかし、手早く奥州地方を席巻して関東地方に傾れ込めば、領土拡大競争に追い付くのは難しいものの、多方面から囲まれはしない恩恵が大きい。また、最北の地は滅亡狙いで敵領を奪取し易く、大勢力と連戦していくシナリオ2では特に有益だ。
 反織田家戦線の樹立と、1575年登場の片倉景綱の確保が序盤の目標。前者は上杉家と北条家の片方を候補とし、後者は他家への仕官でも将来的には手に入るので不問にしても可。尚、期待の伊達政宗と伊達成実は元服が1584年と遅く、人材として当てにならない。
・蘆名盛氏
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 奥州地方は年代経過による変化に乏しい区画で、蘆名家にはシナリオ1の数値と人員を受け継いだ貧相な元手しかない。しかし、上杉家への降伏即謀反から南陸奥国統一と言う過去に倣った攻略手順が通用する為、外様大名で過ごす運任せの時間は不要だ。成功への原動力は北条家との同盟で、織田家より先に越後国を制圧して上杉家の立場に成り代わるのが、中盤への継続条件。関東地方は北条家との力関係から現実的とは言えず、利益及び敵意も小さい北陸奥国と出羽国は片手間に扱いたいので、序盤の石高供給源は自ずと上杉領に。その後は織田軍主力が他者の包囲網に足を取られている隙を利用し、北陸地方の深部に足を踏み入れよう。
 百姓一揆を食い止められない大名であり、上級者でも毎時のセーブは必須。代替の縛りを取り入れるなら、盛氏と蘆名盛隆が同時に他界して一族消滅となってしまう、1589年を時間制限にしては如何だろう。これは織田家の成長が滞れば逆に達成が遠のくので、理想の結果を見極めるのが難しい。
・最上義光
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 伊達家と同戦略で進めるが、この惨めな初期戦力では極めて厳しい。具体的には、1ターン目から伊達家との同盟を反故にして米沢城に侵攻し、その後に小野寺家を無理にでも滅ぼして横手城を確保する。伊達家は葛西家の牽制で精一杯な為、反撃の心配は無い。織田家に降伏した南陸奥国の勢力は天敵に近く、自領に攻め入られると目も当てられないが、対処法は先攻めによる足止めのみだ。同盟国が討ち滅ぼしてくれることを祈りつつ、北陸奥国と出羽国を統一出来れば合格。
 そこから北条家の背後を付いて関東進出、最低でも150万石程度を手にして織田家と戦う力を蓄えたい。他家との共闘は必須で、既に西日本が占領し尽くされて味方が盟友の上杉家だけになっていると辛い。上杉家すら滅亡してしまうと正攻法での勝利は困難な為、退路遮断から大軍勢撃破を目指すのみ。その際は出羽国の檜山城を利用しよう。
・佐竹義重
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 上杉家・毛利家・北条家より見劣りする戦力は、下総国の佐倉城を包囲中の里見家を全滅させれば解決。大名及び配下も満足出来る質であり、20年前に悩まされた百姓一揆は全く起こらず、中堅勢力でありながらプレイヤーの手腕以外に不安は見当たらない。その政治力がシナリオ1・3・4で貴重な和田昭為が、シナリオ2のみ失踪しているのが唯一の不満か。
 真っ向勝負を挑みにくい北条家とは、正面から戦い続けずに下総国の国府台城を確保後は協調し、織田家に降伏されると面倒な奥州地方の諸大名を先に攻撃しておく。開幕には早期の裏切りを前提とした、北条家への同盟の打診が高成功率・低リスクでお勧め。北条領に小田原城等の頑丈な壁が残っていれば織田軍退治の起点として有効な為、西は安易に攻めないこと。
・千葉邦胤
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 滅亡のムービーを見たい時に最適な選択肢だと思わせながら、お隣りの北条家・里見家・佐竹家と最短手順でも同盟が成立するので、下手に動くよりも覚悟を決めて居座るのをお勧め。ただし、開幕時に武将が大名本人しかいない為、同盟云々以前に攻められて終わってしまう流れには予め承知を。尚、1585年に邦胤が早世して1588年以降に2人いる後継者は登場出来ないが、随分と先の話だから気にならない。
 北条家と里見家が味方になってくれて、里見家から正木時宗が寝返ってくれて、北条家が順調に関東地方を制圧してくれて、同盟国が進物を継続的に受け取ってくれれば、1578年の秋を迎えられる。ここから行動済の北条家に降伏→里見家の全軍が佐倉城に侵攻→退却先で謀反→里見義弘が寿命で死亡→佐倉城の里見軍を全滅→遺領総取りで、約100万石の獲得だ。次は上杉家と同盟しつつ、北条家との争いはそこそこに奥州地方へ突入し、誰だって構わないのでとにかく武将数を増やしたい。その際は1580年に上総国から仕官する、低能力な代わりに褒美要らずの板倉昌察も忘れずに。
・里見義弘
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 この20年間の里見家は現状維持で精一杯だったらしく、地位は中堅から弱小まで転がり落ちた。代替わりで実力が向上した当主は1578年に他界し、里見勝政と正木時忠の命も1584年が限界。里見義頼の元服年度がシナリオ2の開始より早く設定されたせいで登場出来ず、その時点で血脈も途絶えるのだから随分な不敏だと言えよう。ちなみに、シナリオ3でも似たり寄ったりの境遇だったりする。
 独力で海岸線に沿って北上を狙うか、降伏即謀反の決め時を待つか、どちらにしろ北条家との同盟と佐倉城の奪取が必須。降伏即謀反は上総国・下総国・常陸国の各半分が自領に生まれ変わり、敵の手に渡ったままの館山城も耐久力が低いのですぐに取り返せる。懸念の人手不足は、やがて北条家と佐竹家からの投降者で大賑わいする日まで、しばしの辛抱。次の分岐点は北条家を滅亡まで追い詰めるか、織田家に捧げて奥州地方の制圧に向かうかだ。尚、千葉家への降伏勧告は成功の見込みありで初手に指しがちだが、外様大名を従えると自身の降伏が絶対に成立しない為、戦略が狭まってしまう。
・宇都宮広綱
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 士気20の広綱、忠義者の芳賀高定、下野守護の官位、佐竹家との同盟が全財産。現状では上杉家・北条家・佐竹家に押し潰されるのが確定的で、激戦地だけに特定の同盟国に取り囲ませてから降伏即謀反を起こし、瞬時に規模を拡大する戦略も通用しにくい。上記三家のいずれかに降伏し、好機を授かるまで耐え忍ぶのが素直な対応だろう。
 宇都宮城からの出発に拘りたい場合、上杉家・北条家・織田家との同盟はもちろん、北条家の快進撃が不可欠。佐竹家と里見家を早期に滅ぼし、織田家との交戦前に上杉家と手切れしてくれれば、下野国全部+常陸国半分+休戦の降伏即謀反も実現可能で、CPUの自動内政で育まれた関東地方では独立後の急成長も容易だ。ただし、西に伸張すると街道が複雑化して守備が難しくなり、織田家との出会いも必要以上に早まってしまう為、制圧順は常陸国→下総国→上総国→奥州地方が無難だろう。あと、1580年に宇都宮国綱が元服するも初期面子2人の死期が近い為、1578年に下野国から仕官の芳賀高継は是が非でも他家に渡したくない。
・北条氏政
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 対信長三羽烏で、戦力と地利が揃った最も強力な存在。CPU担当時ですら互角以上に渡り合うのだから、自分が操れば想像に違わぬ余裕さがある。織田家以外でシナリオ2の初クリアを目指す人にお勧めだ。
 序盤は上杉家との同盟が破れないように、関東地方と奥州地方を獲得する。被害を抑えたいので佐竹家を相馬家に、里見家を千葉家に誘導出来れば理想的。織田家と決戦となり押し込まれてしまっても、小田原城が捨て石となるのは覚えておきたい。唯一の懸念は氏政と配下の折り合いが悪く、忠義の低下に悩まされること。氏政を討ち死にさせて跡目に任せる際は、すぐに解決したいなら北条綱成を、気長に待てるなら1580年元服の北条氏直を。ただし、後者は一揆頻発の恐れが。
・徳川家康
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 織田家との同盟により滅亡は縁遠いものの、武田家や北条家の領地を切り取るのは容易でない。1577年に登場の井伊直政を含めて軍事に秀でた配下は頼もしいが、乏しい知行を集中させる為に、家臣の半数程は首切りしたい。候補者が決まり次第、力攻めで処分しよう。
 武田家の空城をこつこつ攻めて、反撃されたら退却して、またこつこつを繰り返すのが序盤の数少ない攻略法。しかし、これでは織田家の西日本統一を早めてしまう上に、こちらの実入りも少なくて中盤以降が非常に不利になる。いっそのこと腹を括って、1ターン目から織田家と開戦した方が楽かもしれない。合戦を先攻めや休戦で抑止しつつ、武田家に対してと同様の戦い方で領地を増やせば、普段と違う勢力分布地図が見られて得した気分に。手に余る大軍とは美濃国と尾張国の境目で対峙し、甲信地方への大雪に乗じて退路を遮断すれば手軽に処理出来る。1577年の尾張国で羽柴秀長が仕官するのも利点。
・織田信長
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:初級
 圧倒的な規模の兵力を誇示し、脅迫を行うまでもなく我先にと従属してくる情勢には、初心者だと感動すら覚えるかも。高難易度のシナリオ1に拘って四苦八苦している人は、こちらを先に選んで天下統一までの手順を体験した方が、本作の楽しさを実感出来るので望ましい。シナリオ3の同家は更なる領地拡張を遂げている反面、配下の管理が大変であるし。
 しかし、拠点が中央故に序盤から敵との接点が非常に多く、各所で徒な合戦を重ねていると疲労が蓄積して逆襲を受けてしまう。戦力の集中を重視し、慣れない内は片方向から全軍団を引き払うくらいの決断が潔い。他にも、松永久秀や荒木村重のように高確率で謀反を起こす者が内部に潜んでおり、初プレイからリロード無しでのクリアが内定する程には甘くない。もちろん明智光秀の動向にも要注意、彼らは一日でも早く死亡させるべし。
・武田勝頼
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 長篠の合戦で軍団が壊滅した直後から始まり、立て直しを試みる間も無く織田家と上杉家と北条家と徳川家に一斉攻撃を受ける、説明書の上級者向けの案内に嘘偽りない大名…かと思わせて、実は織田家・上杉家・北条家が同盟に応じてくれて、地獄から天国を地で行ける。石高は織田家に次ぐ数値であり、武将も質はともかく数は満ち足りている為、戦力再編に必要な時間も短い。また、かの真田昌幸が初年に仕官してくれるのも魅力だ。
 順番の巡りが良いと前線の軍団を自領中心に集結させれば各地で休戦が成立するので、その間に和平について粘り強く交渉しつつ徴兵を。交渉が失敗に終われば、自城は無理に守ろうとせず時間稼ぎだと割り切ろう。徳川家は小戦力なので武将の投降を期待して正々堂々と戦っても大丈夫だが、遠江国に意図的に攻めさせてから全滅を狙うと1〜2ターンで煩わずに全領地を支配下に置け、井伊直政の出現が内定。個人的にお約束にしている手順だと同盟は一切使わず、他家は完全無視で高天神城に全軍団集結→徳川信康を寝返りで強奪→秋に力攻め込みで徳川家全滅とするが、大怪我を負う上に最悪で5つの城を包囲されるので、お勧め度は低いか。リロード前提の別パターンとして、織田家と同盟後に越後国の春日山城を犠牲を顧みずに落城させ、1577年登場の直江兼続を配下に招くのも良。
・上杉謙信
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 対信長三羽烏の先鋒としていち早く織田家に牙を向き、自分が選ばなくてもシナリオ2の展開に影響力が強い。しかし、乏しい石高、家臣の裏切り、降雪による足止め、謙信の余命と、難問も山積み。手始めに取り組むべき過剰な武将の整理も、いやらしいことに能力と忠義の値が反比例している。国境の城レベルがそこそこ高く、意図的に攻めさせてから討ち取る時間的余裕を持つのと、1577年に越後国から登場する直江兼続が心の糧だ。
 最優先の侵攻先は常陸国の太田城。これを成功させれば北条家の攻撃の矛先が織田家と徳川家に向いてくれ、奥州地方の独り占めも出来る。織田家の軍勢は本願寺家の城を包囲中に跳ね返すのが正攻法で、退路遮断に適した能登国と越中国の境界線で大打撃を与えるのが理想だが、越中国を犠牲に休戦を狙っても良い。ちなみに、信濃国の高遠城を確保しておくと将来の北条領総取り権が行使し易く、ついでに中盤に北条軍の歩みと同等以上の速度で西に進めれば、尾張国・伊勢国・大和国で完全封鎖の機会が巡ってきて美味しい。別の戦略として、いの一番に織田家と同盟を結んで奥州地方を制覇後に北条家から領地を強奪する、初心者向けの手もあり。
・畠山義隆
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 織田家と上杉家が相見える激戦地に居を構え、平凡以下の外交能力で如才無く振る舞う必要に迫られている。距離の離れた織田家には猶予があるものの、流れによっては1ターン目に攻め寄せる上杉家との大名関係が悪く、交渉で結果を出すのは難しい。とは言え、双方から良い返事を取り付けられれば無防備な目前の2つの城を降伏即謀反で強奪出来るのだから、地利はそこそこか。退屈な日常が続く序盤には、蓄えても無意味な収入を使い果たして能登国のパラメーターを最高まで引き上げておこう。そんな苦労を重ねたところで、上杉家・北条家・毛利家・島津家と連携して織田家と対立する段階では、前線に出たり引っ込んだりして地道に国力を削っていく以外の攻撃手段は通用しないが。
 この勢力では人材難にも酷く悩まされ、初期武将3人のパラメーターは最大でも10と言う悲しさである。1577年の能登国に登場の長連竜も、1580年〜1581年の加賀国に登場の拝郷家嘉と溝口秀勝も同様となれば、織田家からの供給に縋るのも止む無し。向こうからの自発的な寝返りに期待しつつ、当方の謀反時に生じる上杉領との隙間に孤立した軍団は絶好の獲物なので逃さないように。重臣の長続連が1581年に没する他、1583年には畠山一族が断絶となり、以降は織田家の離反武将たちが再建した出所不明の勢力に生まれ変わっていた。
・波多野秀治
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 隣接する織田家との大名関係が敵対なのは弱小勢力として死活問題な反面、外交手腕に優れた人材がいない割に講和の実現は近く、毛利家の後ろ盾もある波多野家は限られた時間と範囲ながら我が道を突き進める。一色家や山名家を追い詰めると同盟国に降伏されて八方塞がりになる難儀も、両家の滅亡で丹後国と因幡国を得られる遺領配分の有利が解決。これは滅亡の順番に影響されないので初戦にて田辺城を攻略後、自城に誘い込んだ包囲軍を野戦で全滅させるだけで良い。開始から数年間の山名家は城レベルと兵数の関係から侵攻を行ってくれない為、急ぐのであれば自ら兵糧攻めに赴いて適度な刺激を与えよう。
 早い段階で味方に囲まれる為、織田家と毛利家のどちらと手を切るべきか思案に沈まねばならない。選んで楽しいのは織田家叩きだが、一撃離脱的な戦術を繰り返すにはリロードの多用が前提であり、毛利領の吸収を目指す方が正攻法か。この勢力における不幸は武将の寿命で、1577年に事切れた籾井教業の悲しみも癒えないまま、1580年にはシナリオ1を再現するかのように家督相続が起こる。更には、1587年と1588年に赤井直正と波多野秀治が死亡して一族も譜代の重臣もいなくなり、波多野家から波多野家たる所以が喪失してしまった。
・三好長治
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 内政で実利を得られる阿波国の領有、意外に有効な十河家との同盟、強大な織田家と互角の水軍力と、評価すべき材料が少なくない。長治は士気を含めた全能力が5以下の大名不適応者だが、1581年に若死する潔さと後継の三好康長の引き立て役として働いており、後に愛しくなる。序盤の進行も安全かつ安定の度合いが高く、織田家への空城攻めを繰り返さなければいけない諸勢力の中では、幸せな環境ではないだろうか。
 出だしは織田家と河野家へ同盟を熱烈に乞いつつ、降伏前提の身では貯めても無駄な資金全額を徴兵・治水開墾・褒美に割り振る。退屈なら投降武将を狙って安芸城を落としに向かうのも可で、リロードの多用を許容すれば1579年登場の吉田康俊まで獲得候補に。そして、摂津国・和泉国・大和国・紀伊国から人気が消えたら、織田家への降伏即謀反で和泉国を頂戴しよう。この時に東側で自ずと成立する休戦状態は急いて壊さず、攻守の準備を万端にしてから次に進むこと。四国地方は奥に入り込んでも悪影響が目立つ為、毛利家と連合した上で近畿地方の織田領を掻き乱すのが本線だ。尚、逸材の小西行長が和泉国から1582年に現れるので、お忘れなく。
・畠山貞政
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 取り柄の無い大名が少量の石高にしがみつき、東西に膨張した織田領の中心部に開く猫の額程の空間に一人で住まう畠山家貞政は、どこから見ても滅亡と紙一重。ただ、裏を返せば織田家さえ宥められれば当面の安全を貰え、悪い話ではなかったりする。和泉国・大和国・伊勢国と、豊沃な土地に近いのも追い風だ。
 織田家との大名関係は通常から始まるものの、貞政の交渉術が問題なのか初回での同盟成功は確認出来ず。ただし、向かいにそびえる石山本願寺が時間的余裕を生じさせてくれることに甘え、最初にどかっと全財産を貢げばあちらさんの態度も軟化するので、心配はいらない。一切の内政が許されない身の上でもあり、あとは近畿地方と四国地方の情勢をひたすら観察。織田軍の前線が拡張されて休戦を成立させ易い配置となれば、織田家行動後の降伏から即謀反、空城攻めに転じて織田領と徳川領を食らう寄生虫のごとき立場になろう。謀反までに寝返りが発生していれば順風満帆だが、軍団ごと投降してきた松永久秀や荒木村重のみ、編成上のルールにより降伏が不可能になってしまうので必ず拒絶を。
・一色義道
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 丹後国の支配権は維持しているものの織田家と目下敵対中で青色吐息、初年で逆転講和に漕ぎ着けなければ明日は無い。その後も周辺に立ち並ぶ雑魚大名に喧嘩を売れず、田辺城で高みの見物を決め込んで畠山家義隆と同じ攻略方法を試すのが正着だろう。謀反によって越前国の半分を盗める位置取りのお蔭で進路の確保は易しく、一色家にとってクリアへの山場は最初の同盟交渉だ。
 注意点を挙げると、波多野家と毛利家から丹後国を死守しつつ楽市楽座と治水開墾に勤しむ際、前者は毛利家との関係悪化を招くので情勢によっては控えるべき程度。ただし、無能な癖に忠義が下降線を辿る沼田勘解由を人手不足から厚遇せずにはいられないジレンマと、59歳で息を引き取る義道のデータが類似勢力の当主としては高い分、2人いる跡継ぎ候補のどちらも選びたくないのは少々難だった。
・山名佑豊
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 毛利家との同盟に代表される良好な大名関係と、開始から10年で4人も元服してくれる一門は、敢えて苦難確実な勢力を選択したプレイヤーにとって心強い。しかし、たった一つの自城を僅かな期間すら守り切れない兵力と、金1000の治水開墾を誰に命じても1万石の増加が限界の才能不足は、物凄く心細い。佑豊との死別は1589年であり、重臣で死期が迫っているのが1582年の武田高信のみと、寿命に足を引っ張られにくいのは評価出来るか。
 因幡国に繋がる全ての城が空っぽの織田領になれば、織田家行動→山名家降伏→謀反→空城攻めのお約束の手口で一気に領地が膨らんでいく。この機会を待つ間、似た者同士の一色家とは何も話さなくても互いの立場をわかり合えるが、規模が大きく上回る波多野家は無粋にも攻めてくるので、停戦を成立させる優先度が織田家よりも高いことを忘れずに。また、楽市楽座は毛利家の怒りを買ってしまう厳禁行為であり、収入は農民と配下に惜しまず分け与えよう。山名家が最良の独立を果たすにはどうしても毛利家の衰退が求められる為、上杉家・北条家・島津家には普段以外に頑張ってもらいたい。
・尼子勝久
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 20年前には中堅勢力として存在感を持っていた尼子家も、一桁の石高まで落ちぶれてしまった。しかし、織田家を含めた周辺勢力との協調により滅亡の恐れが解消されているのに加えて、軍事と政治が及第点の山中鹿之介と亀井茲矩がか弱き当主を盛り立ててくれるのが嬉しい。1591年の勝久の寿命までに天下統一を果たしたいが、間に合わなくても跡継ぎに尼子元和が控えており、難易度最上級の中では初級者向けだろう。
 開始から数年は上月城から天下の情勢を静観し、他の用事を探しても毛利家や宇喜多家に使いを送るくらい。この期間、1579年に死亡の米原綱寛は空気扱いを。やがて、西方面に肥大した織田領の内部に潜伏する形が作り上がるので、順番確認から偽りの降伏で姫路城と鳥取城を乗っ取り、東方面に手広く展開して織田領を荒そう。ただし、自立時点の規模は40万石程度でしかなく、街道が複雑に繋がり領地を伸ばしにくい土地にいるのも、出遅れを挽回したい立場には辛い。上杉家が織田家から越後国を死守していれば、越前国に関所を設けて北陸地方の切り放しを狙おう。
・宇喜多直家
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 西の織田信長は東の織田信長の6分の1の戦力しか準備出来ず、間近に迫る大軍への抵抗力は明らかに足りない。ここは止む無く同盟を申し込もう。美作国を手中にせんとする毛利家も強敵で、兵力を集中されれば跳ね返せない。ここも止む無く同盟を申し込もう。両者とも成功率は高いが後者は展開によりけり、足枷に感じたなら容赦せず破って可。
 自分を上回る戦力の敵意を消してから、同盟国の邪魔をするかのごとく領地を広げる。織田家に近畿地方を渡さないように、毛利家が織田家を無視して西へ進軍しないように。四国地方は攻めるのも守るのも面倒なので、両家に捧げて交戦を促す。浦上家や尼子家との攻城戦では力攻めを敢行して、同盟国へ降伏する猶予を与えぬまま落城させたい。また、1576年の播磨国から仕官する黒田官兵衛は必ず確保を。領地が最大範囲に達した際にどちらを敵とするかだが、他家と包囲網を築けるのなら織田家と、駄目なら毛利家と開戦を。尚、直家生存中のクリアは難しく、宇喜多秀家に相続後は一揆に警戒せねばならない。
・毛利輝元
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:中級
 対信長三羽烏に挙げられる割に、CPU任せでは頼りにしにくい。開幕直後に前線を広げ過ぎ、不意に討ち死にする輝元はシナリオ2の名物だ。山名家を受け入れた辺りで東への防衛線を張ってくれていれば、生存率が向上する。
 織田家との交戦に耐えられる力はあるものの、合戦で与える損害を遥かに上回る速度で成長されては、連戦連勝でも徐々に苦しくなってゆく。その為、織田家と同盟して西と東に適度に攻め分けた方が、安定した展開を望める。ただし、九州地方はすぐに織田家に尻尾を振る大友家が隘路となり、領地拡大の足を引っ張るのが痛い。勝負どころを見極め、手の切り時を探ろう。織田家と徹底抗戦したいのなら、水軍力に大差があれば大友家は攻めて来ないので渡航は延期し、野戦では安易な潰走は狙わず確実に全滅を成立させて武将を討ち取ってゆくこと。山名家や別所家は自らは攻めず、織田軍に囲ませて首刈り場に仕立てたい。ちなみに、初ターンに高橋鑑種と田原親宏の謀反が同時に起これば、ラッキーパターン。
・十河存保
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 毎度のごとく迅速に滅亡する儚い勢力。しかし、三好家は開幕から同盟、河野家は規模に大差無し、宇喜多家は「城レベル>兵力」の加護と、織田家以外からの脅威は小さい。また、存保は戦闘能力が高いし、政治は懐刀の香川信景に任せられるし、両人の余命は長めだしで、武将面の不満も人数くらいだ。
 織田家との同盟が成立したら、讃岐国の内政に専念。目標は無人の織田領に完全包囲されてからの降伏即謀反だが、本来は共同戦線を張りたい毛利家の苦戦が必須なので、戦力均衡の崩れた厳しい中盤戦が予想される。この対策には織田領を東西に分断させ易い現在位置を活かし、孤立した敵軍を毛利家・島津家が屠ってくれる配置を作り出したい。
・河野通宣
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 CPU担当時の乏しい存在感とは裏腹に、四国地方随一の石高・毛利家との同盟・織田家との距離を活かせば、降伏不要で勝負形に持ち込める。1582年に通宣より愚鈍な河野道直への家督相続を強いられる不幸も、重臣に香宗我部親泰・福留親政・高橋紹雲・立花宗茂らを揃えられるので、我慢我慢。ただ、下記の攻略手順は過度な運任せではないものの、三好家や大友家が織田家に早々と降伏した場合は苦しいか。
 讃岐国を奪取して全軍団を集めれば長宗我部家との休戦が成立し、土佐国の空城攻めに転じられる。この合間には必ず、大友家及び織田家と同盟しておくこと。三好家と長宗我部家から投降武将を獲得後に進路を九州地方へ移すが、大友家の水軍力が高過ぎる場合は島津家の北進を待ちつつ、対岸に謀反発生で楽々渡海のラッキーパターンも頭の片隅に。九州地方においては味方の毛利家とて領地拡大の競争相手であり、この勝敗は島津家の誘導が肝だ。あと、四国地方の東岸は退路遮断の仕掛けに適しており、織田家と絶望的な兵力差になっても挽回可能なのを忘れずに。
・長宗我部元親
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 土佐国の統一を果たすも石高はシナリオ1の弱小勢力並で、動員兵力に20倍以上の差がある織田家が敵意を剥き出しにして眼前に迫る。おまけに、毛利家・宇喜多家・大友家とも同様なので独立維持は諦めた方が良いかもしれないが、外交努力によって何とかなったのも事実。大名及び配下の能力だって合格点だ。
 早急に織田家・毛利家との同盟を成功させ、次に四国地方の弱小勢力を同盟国に降伏する暇を与えないよう呑み込んでゆく。とは言っても簡単ではなく、河野家に至っては長宗我部家より豊かだったりして大変な苦労を伴う。見事に四国地方の敵を片付けたなら豊後国に上陸して本格的な領地拡大を目指したいが、ここで立ちはだかる厚い壁が水軍力。相手が大友家でなく島津家だと必要量は減るものの、最低でも季節一巡りは身動き不能だと考えておくべき。全編を通して避けるべき事態には、織田家傘下となった大友家の四国地方上陸、毛利家の南九州進出、織田家の東日本制覇がある。
・大友宗麟
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 毛利家と龍造寺家に挟まれた状況と想像以上に豊かな石高により、武田家に似た印象。即ち、不安は同盟によって解消されるし、織田家から遠く離れた有利さも見逃せず、西日本の勢力としては簡単だろう。豊後国から1581年に高橋紹雲が、1582年に立花宗茂が登場するのも喜ばしい。
 まずは毛利家が織田家の脅威を遮る防波堤として働くよう、味方にさせて九州地方への上陸を阻止。同盟が成功しなくても毛利家の先手を取って軍団を引き上げさえすれば、休戦状態を作り出せる場合が多い。これは龍造寺家と戦う前にも有効で、大友家に割くべき兵力を島津家に注いだ隙に手薄になった城を攻められる。毛利家と協力を続けるか袂を分かつか、九州地方統一後に判断を。
・龍造寺隆信
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 軍事22の隆信の下に集う猛者たちは、20の百武賢兼に、18の鍋島直茂・龍造寺家就に、16の成松信勝に、15の円城寺信胤。更に1581年肥前国に登場の江里口信常が18、1583年に元服の江上家種も15と、贅沢な人材が揃っている。その代わりに政治の値が低く、兵力の補充は苦手だ。
 初ターンの理想形は、相良家の降伏と大友家の行動より後に順番が回ってくること。都合良くいかなくても相良家は島津家行動済なら脅迫に従うし、大友家を肥前国に侵攻させなければ大丈夫。親善な間柄で同盟成功率が高い毛利家に大友家の処遇をお任せしてから、全兵力を注いで島津家に攻撃を加えよう。龍造寺家はシナリオ1だと人材・国力に乏しく、シナリオ3だと大名と主要武将が早々に相次いで寿命を迎える為、最も楽しめるのがシナリオ2かもしれない。
・阿蘇惟将
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 自助努力では如何ともし難い最難関大名だが、手詰まり感は小さい。隣接する強国の龍造寺家と大友家が非常に協力的で、居城からの降伏即謀反を初手以外なら簡単に決められるのが好材料。龍造寺家に降伏即謀反を仕掛け、大友家と再び同盟し、島津家主力を肥前国に閉じ込めて南九州制圧の未来が現状からでも見える。また、島津家との同盟も粘り強く交渉すれば可能であり、様々な戦略が試せそうだ。
 ただ、シナリオ2は織田家が肥大化すればお手上げになってしまう上に、水軍力強化に1年以上の待機が必要な中盤も踏まえては、博打を承知で大友家に降伏から豊後国の乗っ取りを開幕早々に狙う方が、あれやこれやと考えるよりも利口であった。独立後は毛利家・織田家と即座に組み、伊東家の堅城も利用して島津家を滅亡させ、この遺領を分け合った龍造寺家を毛利家と挟み撃ち。水軍が育ったら、東西の包囲網が健全なら織田家と、そうでなければ毛利家と開戦しよう。尚、シナリオ3と同様に一族の元服は皆無なので、惟将が召される1590年までにクリアしたい。
・伊東義祐
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:最上級
 一城当たりの石高が全国で最低の日向国を支配もしておらず、よすがになりそうなのは2人の高士気のみ。シナリオ2では織田家に次いで偉い中納言の官位とて、まるで足りない政治と魅力の補完を実感出来ない。高齢の義祐が1590年まで生存するのと、当主譲りの凡人揃いながら続々と元服してくれる血縁者は慰めになるか。大友家の外様大名として武将の自然増加を待ち、大逆転を狙えそうな配置を待ち侘びるのが素直な戦略だろう。
 現在地からの出発に拘るなら、他家に従属しない性質を突いて島津家と龍造寺家を家督相続に気を付けながら独力で絶やす。どちらも伊東家には荷の重たい相手だが、宇土城を全軍団で包囲中の島津家に対して都於郡城起点の降伏即謀反で大隅国を接収すれば、透かさず肥後国と薩摩国への同時侵入も出来るので、見た目よりは易しい。筑前国と筑後国を得られるまでは天下の情勢に無関心で通したい為、織田家・毛利家・大友家には愛想を振り撒くと良。ただ、初手に成立させたい島津家との同盟は自分が試した限りだと未確認で、一旦は別勢力に下って大名関係を初期化しなければ次に進めなかった。降伏先候補には織田家と大友家の他、島津家と仲良し故に日向国の安全が保証される土持家も入れよう。尚、その土持家との交戦は悪影響しか生まない。
・島津義久
 
大名:戦力:
配下:地利:
難易度:上級
 大名と共に文武を兼ね備えた配下を抱え、数年の内に島津歳久・島津家久が加入し、更に薩摩国からは1576年に頴娃久虎と1578年に山田有信が仕官。当面は知行がまるで足りないまま過ごさねばならず、人材に関して反対の意味で困る。それでも全く揺らがない配下の忠誠心には心苦しくさせられるが、島津義虎だけは例外なのを覚えておこう。
 開始時の力関係は不利だ。石高目当てに豊後国の奪取を目指したいが、大友家が織田家に服従してしまうと戦うに戦えず、龍造寺家を押し返す程の戦力は持っていない。そこで拠点に確保した宇土城へ全兵力を集めて大友家を刺激し、肥前国の龍造寺家を手薄にさせてみよう。伊東家は無視し、毛利家・織田家のどちらかとは同盟した方が無難。中盤以降に織田家への対抗が困難ならば、豊後国の臼杵城に誘い込めば退路遮断の機会が。
 
 
 
▲前のページ 次のページ▼
 
■メニュー ⇒トップページ