■サウンドノベル 街
 ・ジャンル:サウンドノベル ・メーカー:チュンソフト ⇒レビュー
 
 見事な完成度がちっとも売り上げに反映されなかったことで、未プレイでもタイトルはご存じの方が多いのでは。バッドエンドのリストは昔から各所で公開されており、このページでは別の角度から情報を纏めました。
 
 
●金のしおり 変更点リスト
 
 10本のシナリオを最後まで読み、122種類のバッドエンドを集めて、ようやく到達する金のしおり。多大な労力と時間が必要な割に僅かな変化しかありませんから、この長い物語を改めて最初から確認しようと思えない方に。ただ、微細な違いも見受けられたので、抜けは相当数ありそうです。また、このリストはセガサターン版で調べており、プレイステーション版『街 〜運命の交差点〜』及びPSP版『街 〜運命の交差点〜 特別篇』では見られません。
 
1日目 10月11日
主人公時間内容/本文
雨宮桂馬AM11:40例のビラがプリクラエキストラキャンペーンに応募された用紙に。
 
「え……コ、コレか?」
桂馬は自分の目を疑った。
「ホントにコレ……ですか?」
「そうよ。こうやって貼って合ったのよ」
しおりは何のためらいもなくいい切った。
「○○○○○……28才」
(しおりさんはこの落書きのドコがバクハ予告だと思ってるんだ……?)
しおりに対する不安さえ感じる。
桂馬の視線に気付き、しおりももう一度ビラを見た。
「や、ヤダ……コレじゃないわ」
あわててもう一枚のビラを出す。
「こ、コレよ。コレがホンモノ。こうやって貼ってあったの……」
雨宮桂馬PM01:00ゴッドブレインのキャラクターが「みゆきちゃん」「ふじこちゃん」「ともこちゃん」「ゆえちゃん」に。
雨宮桂馬PM08:20ガイの顔。
飛沢陽平AM10:00看板2枚。
飛沢陽平AM10:20腕時計。
飛沢陽平PM04:50優作の顔。
飛沢陽平PM05:50テレビに犬。
飛沢陽平PM06:00テレビに女性2人。
飛沢陽平PM06:00テレビに男性2人。
飛沢陽平PM06:00テレビに犬男。
高峰隆士PM06:00素人の顔。
篠田正志PM01:10日曜日が置いた1万円札の福沢諭吉。
 
「これは津川佳代子の分」
1万円札らしきものテーブルに置く。
「……何ですか? コレ」
「え……あ、アラ?」
日曜日は1万円らしきものをしまった。
篠田正志PM02:20七曜会渋谷支部に続き、新宿支部の紹介が。
 
ちなみに、七曜会新宿支部は……
月曜日は犬。
火曜日はロンゲの熱血男。
水曜日はメガネの女の子。
木曜日はヒゲの女子高生。
金曜日はオカマ。
土曜日はくしゃオジサン。
日曜日はプチお嬢。
……それがフルメンバーだ。
篠田正志PM04:30写真がプリクラに。
 
正志は封筒から何かを取り出した。
色々なプリクラを集めたものだ。
「……何なのデ? これわ?」
「え……あれ?」
「これがどうかしたノデ」
「ち、違う。コレじゃない」
篠田正志PM05:00また写真がプリクラに。
 
正志は写真を取り出した。
いや、写真ではなくプリクラだ。
「……なんだ?」
「ん?あっ! こ、コレじゃない」
市川文靖PM04:30作品Bの残骸。
馬部甚太郎AM10:00看板。
馬部甚太郎PM00:30裸の男の顔。
馬部甚太郎PM01:30アヒルの顔。
馬部甚太郎PM01:40警官の顔。
牛尾政美AM11:00ポメラニアンの顔。
牛尾政美PM00:20背中の入れ墨が可愛らしく。
 
「ん……?」
牛尾は背中の牛頭天王の顔が、いつのまにか赤ちゃんの顔になっているのに気づいた。
「……確かに、この模様じゃダメだ」
牛尾政美PM01:50カチンコにプリクラ。
牛尾政美PM02:00カチンコにプリクラ2枚。
 
2日目 10月12日
主人公時間内容/本文
雨宮桂馬AM08:50ヌマさんが巨大な動物に。
雨宮桂馬AM10:00ミニパソの画面。
雨宮桂馬PM01:10黒魔術師カニエの顔。
雨宮桂馬PM01:20虫眼鏡。
雨宮桂馬PM01:30着順確認のビデオ再生。
雨宮桂馬PM01:40料金ボックスの下を覗き込む桂馬の隣。
 
「ところで……あなた誰?」
男はスッと消えた。
篠田正志PM00:30またまた写真と間違えて。
 
正志は『街・プリクラエキストラキャンペーン』の応募用紙を踊らせた。
「……何それ?」
「え? ま、また間違えたぁ!」
篠田正志PM02:30正志の妄想失敗。
 
めくるめくお仕置き。
刑の執行者として……誰だ? この人。
「ち、違う。水曜日だ、水曜日なんだ!」
正志は意識を集中させた。
市川文靖AM10:00蜜柑が人面に。
市川文靖AM10:00蜜柑が更に人面に。
 
3日目 10月13日
主人公時間内容/本文
雨宮桂馬PM01:50転んだ桂馬の顔。
雨宮桂馬PM02:00タクシーの中。
雨宮桂馬PM02:30マスターの周囲に顔いっぱい。
雨宮桂馬PM07:40ジェロニモに関する記事を間違えた上、逆ギレして桂馬を殴るヌマさん。
 
「ヌマさん、コ……コレは……!?」
それは売り出し中のアイドル、『高松美里(たかまつみさと)』のインタビュー記事だった。
「ああ、間違えた。こっちだ」
ヌマさんは慌てて紙をかえた。
「ヌマさん、そんな趣味が……」
「うるさい! それよりこっちだ!」
桂馬は内心ニヤリとしながら、記事を見た。
飛沢陽平PM07:00亜美のパチンコ台のデジタル。
高峰隆士AM04:40ジブチで殺した相手の顔。
高峰隆士AM05:10殺した娼婦の顔。
細井美子AM05:30カバとトドの顔が美子にならず、赤ん坊に。
 
「わ」
赤ん坊の顔になった。
「ぎゃ」
「ぱひょぱひょぱひょぱひょ」
「どひょどひょどひょどひょ」
カバとトドが笑った。
「バ、バカにしてーっ。わたしより丸顔のくせに笑うなーっ!」
カバとトドが弾けた。
細井美子AM08:20烏が正体を現す。
 
カラスは正体を表わした。
なんと人面ガラスだ。
「と、東スポに知らせなくっちゃ!」
美子はあわてて走り去った。
馬部甚太郎PM02:30ハゲの男の後頭部。
牛尾政美PM00:00電柱広告のジャン・レノ。
 
4日目 10月14日
主人公時間内容/本文
雨宮桂馬AM06:50占いの乙女座のイラスト。
高峰隆士PM00:30隆士の軍人証の顔。
高峰隆士PM08:30隆士の回顧、ピアスを付けて大袈裟に喜ぶ末永の顔。雰囲気大破壊。
篠田正志PM01:10白峰のスイングチェック用モニター。
 
テレビ画面に、2人の女性が映った。
「……ふがが?」
「………」
白峰は黙って、もう一度リモコンを押した。
細井美子PM07:40サイケなアニマルの一匹の顔。
細井美子PM10:00宇宙人たちの顔。
 
5日目 10月15日
主人公時間内容/本文
雨宮桂馬PM01:30桂馬を食事に誘うしおりの顔。
 
「いった通りよ。今晩、時間あけといて」
「しおりさん。顔が……」
別人のような顔に変化して、しおりは去った。
細井美子PM05:00ヒッピー詩人の苦悩。
 
 
●最後のヒミツ
 
 最後の隠し要素としてドリームキャストマガジン1999年8月6日号で公開されたのが以下の名前で、桂馬シナリオの5日目で入力すれば固有の反応が。「SS版だけの仕様でPS版には入っていないノデ」とのことで、全文を引用しておきます。
 
名前本文
やまざきとしひさ「サラリーマン・○○○○!!」
桂馬は初めて聞く男の名前を口にした。
「プリクラ応募ありがとうございました」
そして、現れた男に深々と頭を下げた。
男はプリクラキャンペーンの応募者だった。
「その年で、一人でプリクラは恥ずかしかったでしょう?」
「はは……でも、いい記念になりました」
○○氏は少し照れ臭そうに笑った。
「今度は女子社員の方とでもプリクラしてみてください。どうもありがとうございました」
「いえいえ……では、失礼します」
○○氏は嬉しそうに帰っていった。
「さあ……ココからが本番です」
桂馬はギュっと口を結んだ。
いけだあきお「○○○○クン!!」
桂馬が叫ぶと現れたのは、少年だった。
「○○クン……プリクラ応募ありがとう」
桂馬はいった。
「桂馬刑事と話ができて嬉しいです」
○○少年はいった。
「トモダチにも自慢してくれるかい?」
○○少年は少し考えてから、
「まあ、やってみます」
「そ、そうだよね……まあ、そんなもんだよね。ハハ……ハハ……」
桂馬はサビシク笑った。
「今日はありがとう。もう暗いから気をつけて帰るんだよ」
「はい」
少年は帰っていった。
そして、桂馬は再び屋上の入り口に目を向けた。
なかむらともこ「○○○○、キミが犯人だ!」
桂馬は突然、今まで1度も聞いたコトのない女の名前を呼んだ。
「キャーウレシイ! 私、一度悪役がやってみたかったの……」
すると、若い女が狂喜して現れた。
「…というコトで、プリクラ応募ありがたう。気が済んだかい?」
「はい、どうもありがとうございました」
○○○○さんは、キャーキャーいいながら去っていった。
「よし……ここからが本番だ」
桂馬はグッと拳を握りしめた。
おおのたかふみ「○○○○、おまえが犯人だ!」
桂馬はシルエットの人物に向かって叫んだ。
「ええーッ!」
シルエットの男は叫び、明るみに飛び出してきた。
「……というのはウソで、プリクラキャンペーンに応募してくれてありがとう」
「え? そうなんですか?」
「そうなんデスよ。と、いうコトでご苦労さまでした。気をつけて帰ってください」
桂馬は○○○○さんの肩をポンと叩いた。
「あービックリした……」
○○○○さんは、ハーハーいいながら帰って行った。
「では気を取り直して……」
桂馬は屋上の入り口を見つめた。
はぎのさきともみ「○○○○○!!」
桂馬はシルエットに向かって叫んだ。
「はい? 私ですか?」
「プリクラ応募どうもありがとう」
現れた少女に向かって、桂馬はお礼をいった。
「キミは香川出身だね」
「はい、それが?」
「あ、だからソレがどうってコトはないけど。そういえば、某ゲーム会社の社長も香川出身だったナ……」
「ええ、それが?」
「あ、いやだからどうってコトはないんだけどね…」
桂馬は会話に詰まった。
「○○○さん、どうもありがとう、気をつけて帰ってね」
すかさず、しおりが助け船を出した。
「はい、じゃあ失礼します」
少女は帰って行った。
「な、ナイスフォロー、しおりさん」
「さあ、桂馬クン、これからが本当の勝負よ」
「はい」
桂馬は口を一文字に結び、屋上の入り口をにらみつけた。
ほんだのりこ「○○○○○さん」
桂馬はいきなり女の人の名前を口にした。
「わ、私ですか?」
出て来たのは、あたかも、右ななめ45度で撮影しましたよ、といわんばかりの女だった。
「プリクラキャンペーンへの応募、どうもありがとうございました」
「いいえ、女子高生の子たちに教えてもらってプリクラ撮ったかいがありました」
「いわゆる"右ななめ45度"ですか?」
「はい、そう教えてくれたんです」
「ボクも今度やってみます。どうも本日はありがとうございました」
「はい、じゃあガンバッテ真犯人を逮捕してくださいね」
そういって、○○○○○さんは帰って行った。
「よし、それじゃあ今度こそホンモノの犯人逮捕といきませう」
「右、45度……ね」
「え?」
見ると、しおりが自分の警察手帳にメモしていた。
「な、なんでもないわ。さあ、今度こそ犯人逮捕よ」
「そうですね、ビシッと決めて犯人逮捕記念のプリクラを撮りませう!」
「もう、桂馬クンったら……」
「へへ」
「セーラードールズのフレームじゃなきゃイヤよ」
「わかってマス!」
桂馬としおりは真犯人がやって来るのを待った。
みすみたかし「○○○、キミは犯人だ!」
桂馬はシルエットの人物に向かって吠えた。
すると……。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
叫びながら男が現れた。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
男は叫びに叫ぶ。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
叫びに叫んだ叫びまくる。
「け、桂馬クン…… なんなのこのヒト?」
しおりが驚いて訊ねる。
「いいんです。気が済むようにさせませう」
「どういうコト?」
「ぶっちゃた話、このヒトはプリクラキャンペーンの応募者なんですけど、ハガキに書いてあったコメントが『オレの叫びを聞け!』だったんで……」
「ああ、そういうコトね」
○○さんはしばらく叫んでいたが、不意に叫ぶのをやめた。
「気が済みましたか?」
「……哀しくなってきたので帰ります」
「プリクラ応募、どうもありがとうございました」
「どうもです」
○○さんはサビしそうに帰って行った。
「……桂馬クン、これで良かったの?」
「よかったんですよ……コレで」
「……そうね、そうよね」
「デス」
二人は人生のわびさびを感じながら、屋上の入り口を見つめ、真犯人がやって来るのを待った。
 
 
●その他
 
・安藤優企選手
 本作の発売以後に有名になった出演者と言えば、主役では細井美子役の伊藤さおり、脇役ではサギ山役のヨースケこと窪塚洋介が代表格。ところで、安藤優企と言う競輪選手がいらっしゃるそうです。それを前提に、市川シナリオ2日目の「プリクラ・エキストラ・キャンペーン応募ありがとうコーナー・街と職業編」をご覧下さい。
 
・チュンゲームソフトコンテスト
 桂馬シナリオ3日目にあるこのTIPは、通常の文字色になっています。
 
 
 
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