■リザードマン育成挑戦
 
 夢はドラゴンに成長することだというのだが…と、キャラクターカタログで半ば呆れられているリザードマン。来る日も来る日も偵察に明け暮れ、たまに戦場に駆り出されてはロック鳥に餌として捧げられてしまい、稀に敵の攻撃を回避しても仲間からのブレスに巻き込まれるのですから、どう足掻いても無茶な相談です。そこで日頃の感謝を込めて、彼らの大きな夢を叶えてあげようと思いました。手加減無しの設定で、難易度レベル5のバハムート大陸を生き残らせることすら難しいリザードマンは、果たしてドラゴンに成長出来るのでしょうか。
 
 
■1回目
 
 最初かつ最難の目標が、バシリスクへの成長。成長に必要な経験値は訓練によって幾らでも稼げますから、ランクAのMAXまで訓練してから侵攻させ、反撃を食らっても死なない相手への格闘で1EXPを獲得すれば安全に達成可能ですが、恐ろしい長期計画になってしまう為に現実的ではなく、やはり適度な訓練に加えて敵ユニットを自力で倒してもらうしかないでしょう。ただし、ベルフレイム軍が唱えられる精霊魔法は火と風のレベル3までに限られ、魔法の鎧・火炎防御・魔力向上で生存率を上昇させるのは不可能で、リザードマンは生身同然で戦い抜く必要が。復活も使えず死ぬのは厳禁と、要求されるハードルが高いったらありません。
 
 
●第1ターン
 ドラゴン×2・バシリスク×3・リザードマン×3がベルフレイムの初期戦力。ドラゴン候補は多い程良いので、リザードマン×3を召集します。リザードマンの訓練を邪魔しないよう、バシリスク×3で実施。
 
●第2〜7ターン
 訓練、訓練、また訓練。策略は大地滅壊や領地交換を入手したり、錬金術による100LP加算でドラゴンを召集出来たりと、好調な滑り出しです。
 クリムトの侵攻によりバルマー死亡、残りマスターは7人。
 
●第8ターン
 リザードマンが全員ランクCになるまで動かないつもりでしたが、イジフミガト丘陵地帯(8)にロック鳥が襲撃して心境は一変。深手を負ったサイクロプス×5・グリフォン×1しかいない中立エリアを見付けて、収入に飢えたベルフレイムが侵攻しない訳にはいかないでしょう。
 結果は大失敗に終わり、勝つには勝ったもののドラゴン×2を亡くしてしまいました。リザードマンの成長以前に、ゲームオーバーになりそうです。
 
・イジフミガト丘陵地帯(8)に侵攻、勝利。
 
●第9〜11ターン
 キマイラ召喚の準備に、バシリスク×2を処分。また、先の戦場では活躍の場が無かったリザードマン×6が、揃ってランクCに到達しました。
 
●第12〜13ターン
 攻撃増強・技量・高速移動で強化したベルフレイムが、極めて高い移動能力で平原と海上を自由自在に飛び回り、黒騎士×3・バーサーカー×9を一身で撃破。
 
・テスカイア平原地帯(8)に侵攻、勝利。
 
●第14〜15ターン
 隣接したバストラルから要請された5ターンの同盟に応じるも、次のターンには破棄されてしまい、何がしたいんだか。そんな不思議なバインドアウト帝国を偵察すればイベントの襲撃を食らった様子で、傷だらけのバストラル・バーサーカー×5をベルフレイム・ドラゴン×1・バシリスク×1・リザードマン×6で滅ぼします。この時、リザードマンが総出でHP8のバーサーカー×1に襲い掛かり、見事に剣を命中させて…
 
リザードマンは成長した!

 第一関門を突破。本作との付き合いは15年弱になりますが、リザードマンがバシリスクに成長する瞬間を捉えられたのは初めてです。
 
・バストラル領のグライナス平原地帯(6)に侵攻、勝利⇒バストラル死亡、残りマスターは6人。
 
●第16〜17ターン
 これから始まる対クリムト戦に当たり、あと僅かの辛抱でキマイラが召喚されるドラグーン火山地帯(11)との連携が取れなくなるのは致命的なので、グライナス平原地帯(6)の支配権を放棄してテスカイア平原地帯(8)に移動。この際、初期戦力のバシリスクと元リザードマンのバシリスクを取り違えると大変なことに気付き、1部隊生存中の前者をクリムト・デビルロード×10・ガーディアン×1が陣取る北カルミスタ森林地帯(7)に投棄しました。以降に登場するバシリスクは例外無く、元々はリザードマンだったユニットです。
 
●第18ターン
 クリムト・デビルロード×5・大悪魔×1・ガーディアン×3による侵攻を受けます。ガーディアンの増殖を前に勝ち目無しと、部隊調略の使用許可を出しました。しかし、頼みの綱は不発でガーディアンを1部隊しか寝返らせず、全員が退却を選択。クリムト軍の生き残りがデビルロード×3・ガーディアン×2と、大きな被害を与えられたことが救いです。
 
●第19ターン
 退却したベルフレイム軍の布陣は、イジフミガト丘陵地帯(9)にベルフレイム・バシリスク×1・リザードマン×2に召集したてのドラゴン×1、ドラグーン火山地帯(11)にドラゴン×1・リザードマン×3・キマイラ×2・サラマンダー×2・ヘルハウンド×2・トロウル×2と分散。ベルフレイムと元リザードマンのバシリスクが離れなかったのは幸いながら、ほぼ丸裸となり攻め込まれては一巻の終わり。かと言って、ドラグーン火山地帯(11)には部隊欄の空きが無く、強制委任によりユニットの編成も出来ずで、明らかに追い詰められています。
 ガイラムの侵攻によりエル=ウィン死亡、残りマスターは5人。
 
●第20〜24ターン
 クリムト軍からの追っ手は現れず、その間にキマイラの召喚で火山地帯から溢れ出したリザードマンがベルフレイムの下に続々と帰還。また、対クリムトで志を同じくするジークからの同盟要請に承諾。
 ガイラムの侵攻によりガイラム死亡、残りマスターは4人。笑える。
 
●第25〜32ターン
 バシリスクがランクCになったり、クリムトに求められるまま4ターンの同盟を承諾した途端に同盟破棄の策略を使われたり、妖精でジークからSPを奪う等の出来事がありますが、基本的に暇な時間。訓練に精が出ますね。
 
●第33ターン
 ランダムイベントと事件イベントで立て続けに部隊成長が発生するも、両方ともリザードマン及びバシリスクのいないドラグーン火山地帯(11)に対してでした。イベントで夢を叶えても嬉しさ半減で、これで良かったでしょう。そして絶え間無い訓練により、バシリスクに成長していないリザードマン×5がランクBに到達。
 
●第34〜35ターン
 連続呪縛。今回のプレイは書いてられないくらい、事件イベントの呪縛が本当に多いです。
 
●第36〜37ターン
 前ターンのモンスター襲撃で逃げ場を失ったテスカイア平原地帯(8)のクリムト・デビルロード×7・大悪魔×2・ガーディアン×2に、入手したばかりの爆裂攻撃を放ち、ベルフレイム・ドラゴン×3・バシリスク×1・リザードマン×5・サラマンダー×1にて撃沈成功。ただ、悪魔族の優れた再生速度を踏まえ、バシリスク以下のユニットに経験値を分け与える余裕はありませんでした。
 
・クリムト領のテスカイア平原地帯(8)に侵攻、勝利⇒クリムト死亡、残りマスターは3人。
 
●第38〜39ターン
 エルフロード×5・ユニコーン×7は絶好の獲物ながら、バシリスク・リザードマン×2が三連続でエルフロードへの最後の一撃を失敗し、結局はおこぼれ無しに。
 
・北カルミスタ森林地帯(7)に侵攻、勝利。
 
●第40〜42ターン
 通算何度目なのか考えたくもない呪縛を食らっていると、先程まで同盟の延長を重ねてきた盟友ジークからの圧迫を受け出し、イジフミガト丘陵地帯(9)まで後退。彼の率いるユニットは聖戦士×7・サイクロプス×1・グリフォン×1・トロウル×2で、都合良く大地滅壊も入手してゲームオーバーの危険は小さいでしょう。
 
●第43〜46ターン
 イベントフェイズで襲撃を受けたドラグーン火山地帯(11)は、ベルフレイムの本拠地で12部隊まで繁殖したランクDのキマイラが苦も無く跳ね返してくれました。難易度レベル5の火山地帯への襲撃と言えば凶悪なことで有名ですから、強制委任と「敵の戦争を見ない」による自動処理でなければ敗北していたでしょう。
 
●第47〜49ターン
 一心不乱に訓練に打ち込んだバシリスクのランクがBに上昇。これ以上の成長を果たすには戦場に向かうしかないものの、ジークの本隊と接している現状では難しい。
 
●第50ターン
 事件イベントの部隊成長が再度、ドラグーン火山地帯(11)に発生。ほっとしたような、がっくりしたような。
 ジークとの冷戦を少しでも掻き乱そうと、ベルフレイム単独で侵攻。以前のテスカイア平原地帯(8)と同様に、強化した移動能力と海上の地形を利用して、グリフォン×1を始末しつつジークと聖戦士のMPを無駄遣いさせます。このどちらかの戦果が幸いしたのか、制限ターンによるベルフレイム退却後にドラグーン火山地帯(11)からキマイラの大群が追い打ちに動くと言う、予想外の効果をもたらしてくれました。
 
・ジーク領のテスカイア平原地帯(8)に侵攻、敗北。
・ジーク領のテスカイア平原地帯(8)に侵攻、勝利。
 
●第51〜57ターン
 ジーク軍の圧力から解放されたベルフレイムは本来の目的を思い出し、イジフミガト丘陵地帯(9)からドラグーン火山地帯(11)を経てテスカイア平原地帯(8)まで移動して、バシリスクが戦い易い相手が生息する中立エリアのグライナス平原地帯(6)に狙いをつけます。しかし、そこにはお目当ての黒騎士やバーサーカーは見当たらず、部隊欄はロック鳥が埋め尽くしていました。
 
・ジーク領の北カルミスタ森林地帯(7)に侵攻、勝利。
 
●第58ターン
 爆裂攻撃を入手。グライナス平原地帯(6)は都合良く、黒騎士×2・バーサーカー×5・ロック鳥×2に入れ替わっています。こやつらに爆裂攻撃を仕掛けたと仮定すれば、黒騎士とロック鳥には一目散に逃げ出されるでしょうが、バーサーカーは猪突猛進してくれるはず。経験値を頂く絶好の機会到来に、ベルフレイム・ドラゴン×4・バシリスク×1・リザードマン×5・キマイラ×1を侵攻させました。
 爆裂攻撃に晒されたロック鳥と黒騎士は早々に逃亡するも、死を恐れないバーサーカーは仲間を失おうがHP1だろうがお構い無しに前進。そんな予定通りの行動を見せてくれた獲物たちをリザードマンが反撃で1部隊、キマイラが射撃で1部隊、そしてバシリスクが格闘と射撃と反撃で3部隊倒した結果…
 
バシリスクは成長した!

 1LPのリザードマンが58ターンの育成期間で、95LPのドラゴンへの成長を遂げて夢を実現させました。
 
・グライナス平原地帯(6)に侵攻、勝利。
 
 その後のベルフレイムは、タロスの大軍をひっそり帯同させていたシェルファを第63ターンに、配下を犠牲にして何度も逃げてゆくジークを第70ターンに倒し、大陸の覇者となっています。
 
 
■あとがき 結果:58ターン 1時間10分 
 
 敵からの攻撃と魔法は元より、地震に巡り合えば一瞬で苦労が水の泡になってしまうリザードマンですから、成長云々以前に命を守るのも困難だろうと覚悟して始めたのに、1回目で成功出来ました。今プレイでは初期戦力の3部隊と第1ターンに召集した3部隊、計6部隊のリザードマンが全員最後まで生存し、奇跡に思えます。これはランダムイベントと事件イベントで3度遭遇した部隊成長に、リザードマンが1度も該当しなかったのも同様。第15ターンにバシリスクへ成長した時に倒したユニットはバーサーカー×1で、第58ターンにドラゴンへ成長した時に倒したユニットはバーサーカー×3と、彼らの自己犠牲の精神に乗っ取った活躍が無ければリザードマンの夢は叶わないままでした。本当にありがとう、バーサーカー。
 
 
 
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