──2021年──
 
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■1月29日 楽天モバイルの真価。
 
楽天回線のスピードテスト

 
 
 計測条件は前回と同地点同時刻。ダウンロードは言うに及ばず、アップロードに至ってはADSL民にとって驚天動地の数字で、ここに記念のスクリーンショットを飾りたくもなります。
 
 無制限や大容量を謳うモバイル回線は、必ず「一日容量3GB」「超えたら速度1Mb」のような高速通信の使い放題を許さない厳格な掟を利用者に科しますが、楽天モバイルは「10GB」「3Mb」と非常に緩い為、「ADSL→Rakuten UN-LIMITのテザリング」も現実味を帯びてきました。固定回線は今年9月末の終了が数ヶ月前に決定済で、@niftyより「優遇してあげるから光回線に乗り換えて」と命令が昨年末に下っており、このモラトリアムに有力な選択肢が増えてありがたいです。
 ただ、楽天回線の拡大エリアの予定が公開されて以来、自宅が含まれる予定は12月末→1月末→2月末→3月末と延長の一方。1年間無料が満了して月額3278円が請求される4月までに事態が好転しないなら、MNPで他キャリアへ一時避難が無難でしょうか。最近は大手も中小もなり振り構わず、次々と新料金プランを打ち出していますし。
 
 ここまで書いて、本日開催の楽天モバイルの発表会待ちしていたら──1GB+電話掛け放題を無料で維持可能なんて、楽天市場のポイントアップも含めて解約したら純粋に損とは。あまりに甘過ぎな話で、どこかにありそうな落とし穴が怖い。
 
■2月20日 自宅で楽天回線の歴史。
 
・11月某日
 楽天回線との接続を初確認。機内モードの解除時に数秒繋がるだけで詳細を調べられないが、エリア拡大の傾向が窺えて喜ばしい。尚、低速モードで有効活用中のパートナー回線は主に、南7kmの基地局から受信。周囲3km以内に多数の基地局があるのに、そこの出力が突出して強いのだろうか。
 
・2月2日
 公式のサービスエリア情報が更新。初報通りなら既にエリア内だが4月末に再延長かと呆れていたら、楽天回線を超微弱(-125dBm)ながらも継続受信が可能に。ダウンロードは3Mb〜30Mbと不安定で、アップロードに至っては1Mb未満とは言え、楽天モバイルの「高速通信使い放題」の恩恵を受けられる。早速、人生初のパソコン→スマートフォンのテザリングに挑み、一発で成功してウキウキした。
 基地局は南13kmも離れており、たまにパートナー回線へ繋がっても同様。今までの主要接続先だった上記基地局のローミングが終了し、その先の基地局から電波を拾うようになったと思われる。
 
・2月15日
 公式のサービスエリア情報が更新。エリアは着実に近付くも、まだ自宅を呑み込むに至らなくて落胆…と思わせて、速度が20〜50Mb/5〜20Mbと劇的に改善。電波強度も許容範囲(-100dBm)になり、基地局を調べれば南東2kmに出現していた。サービスエリア情報の更新・ローミングの終了・基地局の稼働は、密接に連動しているのかもしれない。その後、パートナー回線への接続はほとんど見当たらず、実質的に自宅が楽天回線エリアとなる。
 
 
 あと、2月16日に前回と大きくは変わらない条件で計測したら、100Mb/45Mbを記録。本質的に自宅が楽天回線エリアとなる日が待ち遠しいです。
 
 
  
■3月22日 初Feature Updates.
 
 我がパソコンの使用中において、ウィンドウやタイピングで明らかな重さを感じても、それは不具合ではなくバックグラウンドでWindows Updateを準備している証拠だと、経験で覚えました。この状態では大人しく表舞台から離れ、全処理能力を裏方に捧げます。満身創痍の大ベテランに、マルチタスクで酷使させるのは心苦しいので。
 先月も慣れたもので、処理重い→「更新とセキュリティ」を確認→アップデートを即察知。幾度かボタンをクリックし、作業を継続していくと…あれ、今度は様子が違う。そうか、これは普段の「品質更新プログラム」じゃなくて年2回の「機能更新プログラム」か、勢い余ってミスした。こう書くと、まだ「October 2020」にしていないのかとツッコまれそうだけど、「May 2020」です。 強制でないなら放置でいいの精神。
 
 このアップデート、トラブル無しで6時間も掛かり、奇しくもWindows 7から10にアップグレードと同数値。普段使いなら不満を感じないとは言え、超低性能を時折は実感させられます。
 
■4月25日 Rakuten×DAZN.
 
 「ドリームキャスト現役の11年前から固定回線を変えていません」と告白してから1年、@nifty ADSL12Mとの付き合いは継続中です。ただ、この間に移行先は光回線・ケーブルTV・ホームルーターの三択へ、3月5日に本質的に自宅が楽天回線エリアとなってRakuten UN-LIMITが加わりました。「テザリングも検討したい」に始まり「現実味を帯びてきました」と繋いで、半年後の着地点や如何に。
 その点において、心配事が一つ。それは「一日容量10GB」「超えたら速度3Mb」の制限が、「スポーツ動画サービスのDAZNでF1を観る」のに十分なのか。同業他社より非常に緩いとは言え、高画質のストリーミングをモバイル回線経由でパソコンに最大4時間流していたら、流石に途中で怒られそう。検索すればデータ容量の消費の目安を確認出来ますが、パソコンよりスマートフォンでの想定が大半で参考になりません。
 
 腰の重さがタフネススマホ級な如月さん、今回ばかりは電光石火で調べました。以下、F1開幕戦をスマートフォンのテザリングで観戦し、他のデータ消費をなるべく控えての結果。尚、フリー走行2及びフリー走行3は未視聴です。
 
 
・3月27日…5.11GB(約70分)
・3月28日…11.17GB(約100分+約40分)
・3月29日…10.73GB(約120分)
 
 
 フリー走行1だけで5GBも消費して驚かされるも、予選と決勝は想定を下回りました。理由に浮かんだのは、メインフィード・オンボードカメラ・タイムフィード・ドライバートラッカーの4分割画面「F1 ZONE」の存在。フリー走行はメインフィードのみで映像の動きが大きい=データが多く、予選と決勝はタイムフィード・ドライバートラッカーは映像の動きが小さい&分割の枠は動き無し=データが少ないとか、可変ビットレートなら可能性はありますね。
 
 それより気になったのが、10GBを超えても速度制限を一切されなかったこと。Rakuten UN-LIMITの「一日容量10GB」は公式発表じゃないし、たまのおいたは大目に見てくれるのかも。素直に捉えれば良い話ながら、今回は「超えたら速度3Mb」での画質を確かめたくもあって、心残りに。
 
 
  
■5月29日 発信すれど着信せず。
 
 今月だけでモバイル回線を3社も新規契約しました。もちろん、無駄遣いや詐欺被害や自爆営業や代理購入や犯罪使用のような、怪しい動機ではありません。1社目は当日記でお馴染みの楽天モバイルで、現回線をMNPに回したくて。2社目は昨年末に解約したOCN モバイル ONEで、最新機種のRedmi Note 10 Proが欲しくて。3社目は今まで無縁のワイモバイルで、Yahooに「貴方だけのお得なキャンペーンが終わるよ!」と急かされて。
 主犯はRedmi Note 10 Proで、普通に単体で買えば約34000円なのにMNPなら初期費用込みで約15000円。ブラックリスト入りを確実に回避すべく1年間維持しても加算は約10000円とソロバンを弾いた、計画性の高い犯行です。その反面、ざっと調べて2ヶ月後に約5000円の支払いでPayPayボーナスが12000円分貰えるならと、ワイモバイルは衝動的でした。
 
 本題。楽天モバイルとOCN モバイル ONEは即開通するも、手を焼いたのがワイモバイル。インターネット接続と電話発信は可能なのに、着信が「お客様のご都合により〜」で出来ません。端末がSIMカードの電話番号を表示していなかったり、再起動を促すメッセージが表示されたり、ワイモバイルは「初期設定」の他に「初期登録」があったりと、どこかに手落ちがありそう。この解決に1時間以上を要しました。
 
 まさか、080と070の単なるダイヤル間違いとは。
 
■6月29日 ROY回線品質対決。
 
 無料で電話番号維持&通話可能・最新端末に回線付いて格安・短期解約すれば黒字の高還元と、欲望丸出しで先月に3社と新規契約したモバイル回線を活用し、以前のようにスピードテストで比較しましょう。場所は自室で時刻は22時、今回は基地局との距離も併記しました。
 
 
・Rakuten UN-LIMIT…16.9Mbps/2.26Mbps/307ms/1750メートル
 今年2月に大きな改善を果たした反動か、最近は悪い意味で現状維持。新しい基地局が100メートル以内に出現したものの、地図上で密着しないと従来の遠い基地局にしか繋がらなくて無価値です。
 
・OCN モバイル ONE…12.6Mbps/8.86Mbps/1ms/40メートル
 こちらは著しい劣化が認められ、レイテンシも記録とは異なり実際には通信発生毎にワンテンポの遅れが生じます。スピードテストの数値は鵜呑みに出来ないと実感しました。
 
・ワイモバイル…56.9Mbps/20.9Mbps/23ms/25メートル
 最高速だと90Mbpsを記録し、流石は3大キャリアのサブブランドは品質が違う…は早合点で、市街地の20時では3.5Mbpsしか出ませんでした。自宅周辺の深夜でも12Mbpsで、どうやら自室の環境が奇跡的なだけみたい。
 
 
 最後に、もう一つの回線速度を晒して締め。
 
・@nifty ADSL12M(有線)…6.06Mbps/0.88Mbps/21ms
 
 強制お別れイベントが3ヶ月後に迫るも、まだまだ元気ですよ。
 
 
  
■7月22日 3時間+半時間+5時間。
 
 先月下旬、Windows 10でブルースクリーンに初遭遇したのが、今までの自堕落を覆した発端。フリーズ→青画面→自動再起動→青画面→自動再起動後、黒背景に白文字で十行程の英文が画面を埋めます。冷静に読めば上半分は特許等の情報で、現状に関しての文章は下半分だけみたいだけど、初見なので焦りは隠せません。
 
 
PXE-E53: No boot filename received
PXE-M0F: Exiting PXE ROM.
Reboot and select proper Boot
or Insert Boot Media in selected Boot device and press a key
 
 
 エンターキーを押してもキャレットが下がるだけで、リカバリーメディアはWindows 10にアップグレードしてから作っていません。何の前触れも無かったのに、既に手詰まりかと悲嘆に暮れそうになるも、強制電源オフから復活して健康を取り戻してくれました。信頼性モニターに重大そうなエラーは記録されていないし、ハードディスクもチェックしたら元気だし、一過性の症状みたいでヨカッタネ。
 そんな安心は束の間、今月に入って二日に一度のペースで起動直後のブルースクリーンが。この時点で上記の英文を検索で解読したり、稀にしか見なかったイベントビューアーを熟読したりで、物理的な問題で確実だからとパソコンの分解すら覚悟出来ており、もう怖いもの無し状態。ただ、新しいリカバリーメディアは用意すべきです。手持ちは「2011年のDVD-R」「2019年のUSBメモリ」で、後者を流用しましょう。
 
 最初に初期化しました。3時間掛かりました。次に「回復ドライブの作成」を開始しました。30分経っても「お待ちください」でキャンセルしました。翌日に再挑戦したら進みました。5時間掛かりました。流石は10年選手、焦らし上手ですね。
 
■8月27日 UQ mobileと短期契約。
 
 5月に「2ヶ月後に約5000円の支払いでPayPayボーナスが12000円分貰える」との誘い文句に負けて契約したワイモバイルは、キャンペーンの告知通りに貰えるべきものを貰えるべき時に貰えて。こやつとは最初から金銭目的の割り切った関係だから即解約で構わないけど、いわゆる「MNP弾」に利用しようと、一月だけ契約継続。その間に業界の動向とキャンペーンを様々に見比べ、「3ヶ月後に約8000円の支払いで10000円が貰える」らしいUQ mobileに乗り換えました。我ながら、みみっちい。
 オンラインでの手続きの最中、身分証明書をアップロードしたら届くと思われたメールが来ず、新規お申し込み結果確認のページで照会しても該当無しで、どこかで手違い発生のようなと疑念を抱かされるも、2日後にはSIMカード一式が到着。MNP回線切替も十数分で完了し、ワイモバイルとの短くも充実した日々を終わらせます。早速、お約束のスピードテストに挑みましょう。場所は自室で時刻は20時です。
 
 
・UQ mobile…71.2Mbps/7.61Mbps/30ms/63メートル
 時間帯に左右されず、下りが非常に速くて、上りが苦戦気味。興味深いのはワイモバイルと同じく自宅周辺の深夜だと約20Mbpsに落ちることで、普通に考えれば屋外かつ深夜の方が高成績が出るはずなのに。
 
 
 以上のようにモバイル回線に対して必要以上に関心を向けて行動力も伴う如月さん、9月30日に終了の固定回線に対しては一切の対策を行っていません。ここまで追い詰められたならもう、ADSLの最期を見届けたい。
 
 
  
■9月30日 ADSL終了記念日。
 
 本日で長らく愛用してきた固定回線、ADSLが強制終了です。ダイヤルアップを卒業してISDNを経ずに飛び級で入学したのは2002年で、端末はドリームキャスト。それでも通信速度数十倍・常時接続・電話の発着信に不干渉となり、支払いもテレホーダイ+タイムプラス+通話代より安価で、著しい環境改善に感激でした。
 当時の具体的な通信速度は淡い記憶だけど、日記内に2009年の自分が過去のスピードテストの記録を残していました。最高で約700Kbpsなら、現在のモバイル回線において128Kbpsが「SNSを読んだり音を聞いたりは可能」と評されるのを踏まえれば、意外な速さですね。ただ、ドリームキャストの処理能力ではブラウザの描写が追い付かず、宝の持ち腐れになりがちなのは否定し難し。本来の実力の体感は2011年、パソコンへの移行を待たねばなりません。
 
 永遠のお別れが訪れるより先に、スピードテストとホスト名表示を行っておきましょう。ADSLがまだ健在かつ、まだまだ実用に耐えられた証拠として。
 
 
・@nifty ADSL12M(有線)…5.78Mbps/0.89Mbps/22ms
・XXX.XXX.XX.XX.eo.eaccess.ne.jp
 
■10月31日 ADSL後継回線。
 
 @niftyのADSLは予定に違わず、今月1日の昼までにインターネットと断絶されていました。事業者側の勝手な廃止だし数日の猶予は取るとの読みは掠りもせず、光回線もCATVもホームルーターも無い自分にとって、安定の速度と無制限の容量を兼ね備えた固定回線が完全消滅です。いや、この時点では@niftyの解約に至っていない為、ダイヤルアップは使えますね。使いませんけど。
 最後の最後まで結論に悩むも、結局は前々から考えていたスマートフォンのテザリング&Rakuten UN-LIMITを代替策に。月額2200円から3300円に大幅値上げとは言え 手続き不要・速度数倍・ほぼ容量無制限・固定回線とモバイル回線の一本化実現を踏まえれば、無難な選択肢でしょう。結果として、今月の使用データ容量は約90GBで、懸念の「一日容量10GB」「超えたら速度3Mb」の適用は1日だけでした。試しで敢えて自由奔放に使用した初月として、良い運用実績だと思います。
 
 ただ、事前の確認不足のせいで想像だにしない問題と直面し、毎日のように制御不能なストレスと付き合わされて、次回に続きます。
 
 
  
■11月26日 楽天固定回線化困難。
 
 前回の続き。見落としていたのは楽天モバイルの電波の現状で、地図上では完全カバーな自宅及び生活圏において、パートナー回線の強度や基地局が不可思議な程に増加し、楽天回線への安定接続が困難なのです。2月の「実質的に自宅が楽天回線エリア」以降、エリアマップやスピードテストへの関心を無くしたのが迂闊とは言え、公式アナウンスによればエリアを順調に広げている楽天回線が、ひっそりとパートナー回線に上書きされたなんて予測不能でしょう。もしや、楽天とのローミングの終了を前に、KDDIが一儲けを企んだか。
 この問題に拍車を掛けるのが、自宅から南1kmに現れた新しい楽天基地局。ここはダウンロードが1世代遅れなのはともかく、アップロードでは数世代遅れの速度しか出ないのが原因か、非常に軽い通信すらタイムアウトを続出し、パートナー回線の低速モードの方が数倍も快適なくらい。実測で20Kbpsが平均です。
 
 前者は数ヶ月後に自然解決の予定とは言え、後者は個人で対策は何も出来ません。どうか可能な限り、南東2kmのまともな基地局と繋がってくれますように。
 
■12月22日 迷惑電波弱体化。
 
 今や定例となった楽天モバイルの現状報告。アプリの記録によれば今月に入り、楽天回線への接続を邪魔していたパートナー回線が大幅に弱って、ADSLの終了で楽天回線を固定回線化したい者への嫌がらせは収まったかも。しかし、今度は楽天回線との接続自体が不安定となり、速度云々は当然として圏外になってしまう場合も度々。素人目でハンドオーバーに問題ありと察しますが、いつの時代の話でしょう。公式でもようやく障害の存在を認めて巷で話題だけど、自分の事象とは違いますね。
 
 
⇒iPhoneをご利用の際に着信に失敗する事象について | 障害情報 | 楽天モバイル
 
 
 そんなユーザーに予断を許さない楽天モバイルの現状報告は、これが急転直下で最終回になりそう。次回に詳細。
 
 
 
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