セガの最新家庭用ゲーム機の座を17年も防衛しているドリームキャストの、ゲームソフトの売り上げを振り返れば。初期は20〜40万本の中ヒットが続いたり、意外なタイトルが10万本の小ヒットとなったりと健闘するも、中期からは時によっては1万本未満でも週間売り上げランキングの1位になってしまう、淋しい市場でした。 そんな現実を冷ややかに見ていたのが、当時の自分。なにせ、今も昔もドリームキャストとタイピングしまくっている癖に、新品を購入したドリームキャスト用ゲームソフトは、たったの18本しかありません。その理由を記します。 ・コントロールパッドが駄目 8方向キー・6ボタン・2ボタンで同時押しや連打も易しく、特にアーケード移植作に最適だったセガサターン用パッドから、アナログキー・十字キー・4ボタン・2ボタンとなったドリームキャスト用パッドは、ちっとも手に馴染まず。更に自社他社問わず、別売りの周辺機種によるフォローもほとんど無し。故に、満足な操作環境を得られず、そこが重要なアーケード移植作全般を購入しなくなりました。 ・メモリーバックアップ用の記録媒体が駄目 大容量で高速なセガサターン用パワーメモリーが、ドリームキャストでは小容量で低速なビジュアルメモリに。パワーメモリーは1人に1個で十分だったのに、ビジュアルメモリは1ゲームソフトに3個でも珍しくない程で、利便性と経済性で大打撃を被ります。本件を解消するかに思えたZipドライブは出す出す詐欺に終わり、2年後に出た容量4倍のメモリーカードも、容量1倍×4個と表現すべき不便さ。故に、満足なデータ保存の環境を得られず、そこが重要なシミュレーション全般を買わなくなりました。 ・インターネットで十分 ネットサーフィン・ウェブサイト制作・チャット・ネットゲーム…と、ドリームキャストで船出したインターネットは凄腕の時間泥棒で、ゲーム機を買ったのにゲームをやる暇が無くなってしまいました。 最後の理由はさて置き、セガサターンの二大長所をドリームキャストで安易に潰したのは、ゲームソフトの販売不振の遠因だと確信しています。アーケード移植作とシミュレーションって、セガサターンではたくさん買いましたから。 |
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