──2010年──
 
⇒目次 ⇒2009年 ⇒2011年 ⇒表紙
 
  
■1月6日 関西テレビ『24』放送。
 
 関西テレビと言えば、2007年からトヨタの一社提供でF1予選中継を開始した上に、そのスポンサーがいなくなっても番組を維持する姿に惚れ惚れさせられた、立派な放送局。この年末年始の深夜にも、例年は秋に集中編成していた海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の「リデンプション」と「シーズンVII」を持ってきて、普段に増して宵っ張りな如月さんの心強い味方になってくれました。続きがとても気になる構成の作品だけに、1日当たり数話を短い間隔で流すのは実に視聴者思いだと言えましょう。もし全15話を週1話ずつみたく出し惜しみしたら、世界で最もいらちなことで名高い土地柄、暴動が起きても不思議ではありません。
 
 尚、今回の放送スケジュールは以下の通り。
 
 
 22日 リデンプション
 28日 1〜2話
 29日 3〜4話
 31日 5〜7話
  1日 8〜11話
  2日 12〜14話
 11日 15話
 
 
 最終回だけ嫌がらせの如く遠い…!
 
■1月13日 関西テレビ『24』続き。
 
 前回の文面通り、関西テレビの『24 -TWENTY FOUR-』は11日が最終回だと思い込んでいた如月さん、今日は騙された気分なので何が起きたのかお察し下さい。劇中で残り5分を迎えてようやく真実が見え、それまでは急転直下を待ち構えていたとか。あの放送予定は、堂々と見出しで「シーズンII」と誤記する関西テレビ公式サイト内にて確認しており、今回は全15話と短い代わりに『リデンプション』の2時間分があったのだろうと解釈した訳で、本シリーズへの興味を持たない素人の想像力は常識の覆しを恐れません。付け加えれば、前シーズンでも最終回だけ放送が遅かったのです。
 
 尚、追加された放送予定はこちら。
 
 
 18日 16話
 25日 17話
  1日 18話
 
 
 終盤に入って、嫌がらせの如く間隔が長い…!
 
■2月9日 人工甘味料は苦い。
 
 日常の飲み物はお茶。洋菓子を食べたり、集中力を高めたかったり、疲れたりの時には、コーヒーか紅茶。清涼飲料水の味は好きだけど、多くの摂取は憚られるので年に数回程度。アルコールは瞬時に酔っぱらって笑い上戸に変身するので、出来る限り避けたい。以上の趣向により、近年急増中のノンカロリーを謳った人工甘味料入り飲料に触れる機会に恵まれず、昨夏に初めて味わっての感想が題名になります。
 それと知らずに飲んでおり、先入観や偏見ではありません。一口含んで最初の数秒は別段の異常は無かったものの次第に舌への違和感が生じ、その独特な後味はとても美味しく頂けません。かと言って捨てるのは忍びなく、残りの200ccは一気に食道へ。違和感を洗い流すべく歯磨き及びうがいを思い切りしても改善されず、愛飲しているスティックタイプの甘いカフェオレによる中和で口内の平穏を取り戻しました。
 
 それから3種類の同種の飲料を試しても、結果は変わらず。以前からお子様味覚の持ち主である旨は幾度と告白していますが、甘味を苦味に化けさせる特異体質とは自分に自分で恐れ入りました。ただ、条件を相当限定した「人工甘味料は苦い」のフレーズ検索ですら該当があり、仲間は少なくない気配が。不思議と固形物では気にならないのを、最後に付け加えて。
 
■2月18日 ラジオの五輪中継3。
 
 先頃開幕を迎えたバンクーバーオリンピックにて、フリースタイルの女子モーグルだけは見なければと今週日曜日に挑んだのは、里谷多英と上村愛子がメダル云々と言うより、自分で実況して楽しめるから…と、2006年のトリノから変わらぬ台詞を。変わらないと言えば上のお二方、16年前のリレハンメル及び12年前の長野から連続出場中とは恐れ入ります。4年後のソチを展望すれば、止まっている確率が高いのは彼女たちの連続出場よりも、この日記でしょう。
 3Dエアを解禁してのモーグルは見た目の華やかさはさて置き、技名が「フロントフリップ」や「バックレイアウト」の一言で片付き、実況の面白みに欠けるのが玉にキズ。「ツイスト・ダフィー・スプレット」とか「アイアンクロス・コザック」とか、映像に食らい付いてゆく感覚が消えてしまいました。かつては男子だと「ツイスト・ツイスト・ツイスト・ツイスト」なんてのもあり、声が自然とクレッシェンドして高揚感を生み出してくれたものです。
 
 閑話休題。2008年の北京に続き、AMラジオのNHK第一における五輪中継に関して。開会式のロゲ会長とバンクーバー市長のスピーチにて、テレビとラジオの二股状態でアナウンサーが読み上げる同時通訳を聞き比べると、単語の洩れや語意の捉え違いから多くの相違点があり、意外でした。国際的な大イベントの生中継では、誤訳対策に公式の対訳が配られるのだろうと想像していたので。
 
 それにしても、訳出の追随速度を犠牲に通訳者が文字なり音声なりに起こしてアナウンサーに喋らせるなら、片方がもう片方の電波に乗った音声を復唱すれば、ブース毎に通訳者を用意しなくて良かったのに。
 
■2月26日 ブログサービス終了。
 
 ドリームキャストでインターネットの話題を扱う度、休止済のウェブログから日記にリンクを張ってきましたが、今日は内容に合わせて逆さまの誘導を。isao.netの提供するtrack-back.netの終了について、ドリームキャストでウェブログ制作をご覧下さい。
 
 
  
■3月5日 カのカノン。
 
 素直に『パッヘルベルのカノン』を踏まえれば「カ」なる人名だけど、カタカナではなくて漢字の「ちから」かもしれず、意表を突いて連体詞の「彼の」だったり。そんな想像力を刺激して止まない文字列と初遭遇したのは小学校高学年、音楽の授業における曲名リストのプリントでしたが、当時の教師は非情にも『カのカノン』に少しも触れず、知的好奇心旺盛な少年の疑問符は放置されてきました。10年超のインターネット生活で数回は検索したものの、まともな情報が得られなかったのです。尚、今日現在の「カのカノン」のフレーズ検索は、3件也。
 上記リンク先を目に映した先日は、今回も謎は謎のままかと早合点しかけましたが。結果をつぶさに見ると「カ」は人名でも漢字でも連体詞でもなく、害虫の「蚊」だと判明。確かに『蚊のカノン』なんて聞きたくなければ習いたくもない汚らわしい曲名で、遅ればせながら教師への評価を見直したい。
 
 「蚊のカノン」のフレーズ検索を観察するに、知名度は低くないようで。
 
■3月14日 ラジオの五輪中継4。
 
 バンクーバーオリンピックの開会式で取り上げたスピーチの同時通訳を、閉会式でもテレビとラジオで聞き比べました。今回は同じ訳が用意されたらしく、アナウンサーの読み上げに開会式のような相違は無かったものの、テレビの方は一文単位の抜け落ちが少なからずで、再び「テレビとラジオで同時通訳が異なる」に。チェックは約5分だけで、全てを通せばテレビ側は淋しいスピーチに感じたかもしれません。
 ちなみに、ラジオのNHK第1の閉会式中継は、そのスピーチ中の11時55分からニュース・気象情報を12時15分まで挿入した様子。テレビでの大イベントの中継は混じり気の無い完全保存版として録画したい視聴者が多く、緊急性の高い天災の速報テロップすら忌み嫌われますが、これと同じ感覚でラジオを録音している人への配慮も必要でしょう。もし自分が視覚障害者でオリンピックの記録を手元に残したいのであれば、テレビの映像よりもラジオの音声を優先しますから。不測の事態救済としてテレビで稀に行われる再放送も、ラジオでの実現は皆無ですし。
 
 北京オリンピックの時の繰り返しになりますが、生活情報を重視して大事な番組の邪魔をするくらいなら、NHK第2の活用を視野に入れて下さい。
 
■3月21日 人口甘味料も苦い。
 
 兼ねてよりケアレスミスの達人を自称して恥ずかしがりもしない如月さん、「人工甘味料は苦い」を書く際には辱めを拒否せんと予防線を張りました。わかっているつもりだからこそ「人工」と「人口」の取り違いが恐ろしいと、辞書での確認と共に正確な表記が一般的にも用いられているのか、フレーズ検索も調べたのです。そして、大量に出現した「人口甘味料」から受けた印象は、企業や店舗のような非個人サイトまでが誤変換と言うより思い込みで堂々と誤りを放置していること。いつの間にか「人」が「口」にする意味で、市民権を得たのでしょうか。
 
 
人工甘味料
 正解は本日、約15万件。
 
人口甘味料
 不正解は本日、約3万件。
 
 
 これらを見比べて気の毒なのが今日現在、誤字の方だけにスポンサーリンクを出しているDHCです。大企業なのに。
 
■4月2日 track-back.net消滅。
 
 2月26日の続き。ドリームキャストでウェブログ制作にて利用してきた旧isao.netのサービスは、track-back.net以下の全ページが4月1日深夜に消滅したようです。お別れの挨拶だったり記念の印だったり、制限時間直前に駆け込み投稿されたであろう多くの記事が誰の目にも止まらずに消えたと考えられる現状には、現運営元のDTIに対して悪印象を強めざるを得ません。このような場合、更新の凍結後に閲覧のみ可能な期間を設けるのが自然で、保存用ツールと代替サービスを一切提供しなかった判断も含め、最後まで誉められない運営姿勢を貫いてしまいました。
 ここは誰でも無料で使える訳ではなく数千円の月額料金を支払う会員専用であり、会社からすれば利用者の大半が優良顧客なのに、そこまで割り切った関係に走ったメリットが理解出来ません。自分のようなDTIは辞めて以後もアカウントが生き残った立場ならともかく、これが解約の引き金になる恐れを考慮しないのでしょうか。そもそも、公式のアナウンスからして「2010年3月31日24:00以降の操作は一切できません」と、記事が完全に読めなくなるとは想像しにくい文面で、4月に入ってから保存を始めるつもりで困惑の人もいらっしゃるのでは。
 
 昨春の初めてのプロバイダ変更の起因となったisao.netから事業を承継した際の酷さも記憶に新しく、今回の件でDTIへの否定的な感情は自ずと増しましたが、それが経営方針として狙い通りならば恐れ入ります。尚、ドリームキャストでウェブログ制作はクリック先に保存しており、ご用命とあらば。
 
■4月9日 自転車の空気の入れ方。
 
 卓上カレンダーを初購入の時の出来事。15枚綴りのカレンダーを収納する透明なプラスチックは縦横10センチに対して幅1センチで、その形状から受けた印象のまま机の垂直面に立て掛けて飾りました。容器の上部を後ろに270度回して置くとは推察出来ず、有識者からの指摘までに数日を要したと言います。以後に幾つか購入した同種品でも無記載が大半で、巡り合わせが悪ければ未だに「卓上カレンダーは立て掛けるもの」と思い込んでいたのかもしれません。
 これは小学5年生の微笑ましい記憶ながら、一般的な自転車の空気の入れ方を正しく覚えたのは、悲しいかな最近のこと。キャップを外したバルブに空気入れをセットし、バルブナットを少し緩めるのが必須だと信じてきた如月さん、緩めるのは不要との真実に自嘲的な笑みを浮かべてしまったとか。今度は他人に教えられる前に小さなきっかけで自分から調べたのは、成長と受け取りたいものです。
 
 教えられず調べもせずで長期継続中の間違いが、他に残っていませんように。
 
■4月16日 ツメはオンナの武器よね!
 
 記憶にある出所不明な言葉として「最善を祈り最悪に備えよ」を挙げた時は他力本願で疑問を解消しましたが、今回は捜索願いを出すまでもなく自力で正解に辿り着けました。それが「爪は女の武器」です。
 フレーズ検索で容易に調べられそうな反面、そこに並ぶのは個人の使用例ばかりで有益な情報は見付からず、もしかして「涙は女の武器」に似せた一般的な言い回しの恐れもと、潔く棚上げしたのが半年程前。しかし先日、あるきっかけから正しくは「ツメはオンナの武器よね!」と表記し、カプコンの1994年製アーケードゲーム『ヴァンパイア』の登場キャラクターより、キャットウーマンのフェリシアが勝利した時の台詞だと確認に至れました。証拠文献は、ゲーメスト10月30日号増刊『ヴァンパイア』及び、ゲーメストムックVol.11『ヴァンパイア ハンター』也。
 
 付け足しとして、あるきっかけをクリック先に。
 
■4月28日 6歳児の自筆アンケート。
 
アンケートにお答えください
このたびは当社製品をお買い上げくださいましてありがとうございます。これからも良い品をつくるため、皆様のご意見をおきかせください。なお、アンケートをお送りいただいた方の中から抽選で毎月50名の方に粗品をさしあげます。発表は発送をもってかえさせていただきます。(昭和61年1月末日消印まで有効)
 
お買い上げいただいた商品名(サイバトロソせんしランボル)
 
■この商品をお買い上げいただいたきっかけは。
 1.TVのコマーシャルをみて
 2.雑誌の広告をみて(   )
 3.お友達がもっているから
4.TV番組をみて
 5.お店でみて
 6.その他(      )
 
■この商品のどこが気に入りましたか。(何個でも)
1.ロボット生命体が車やメカに変化するのが面白い
2.正義(サイバトロン)と悪(デストロン)のマークが格好いい
3.シークレットエンブレム(顔の出るシール)が面白い
4.ロボット生命体の性格がいろいろあって面白い
5.ロボットがかっこいい
6.トランスフォーマー・シリーズをあつめているので
 7.その他(      )
 
■トランスフォーマー・シリーズの中で他に持っているものがありますか。
 1.ある(ラソチャストラトス・ターボ)
 2.ない
 3.これからあつめる
 
■トランスフォーマーでどのように遊んでいるかお教え下さい
 (          )
 
■君が今一番ほしいおもちゃは何ですか。
 (ンボイ     )
 
────ご協力ありがとうございました────
 
 
 これは如月さんが6歳の時に書いたまま投函されずに押し入れの段ボールに埋蔵され、昨夏から継続中の大整理で発掘された、アンケート葉書の再現。初代『トランスフォーマー』は自分の心を鷲掴みにした存在で、そのアニメの主題歌が生まれて初めて買ったレコードだったり。商品の気に入った箇所を訊かれて、全選択肢に丸を付けてしまう横暴も無理からぬことでしょう。
 桃色の文字が実筆部分で、どうやらカタカナの「ソ」と「ン」の区別に難があったらしく、正しくは「サイバトロ」「ラチャ」となります。最後の「コンボイ」のみ、表面を水で削って修正した形跡があるのは、流石に欲しいおもちゃの名称を間違えるのは許せなかったのかもしれません。そこまでした幼き少年の希望が見事に叶ったのかは、当人の記憶が曖昧で結果不明です。
 
 切手は50円ではなく40円、郵便番号は7桁ではなく5桁、宛先はタカラトミーではなくタカラと、忘れ去られた1枚の葉書が四半世紀の歳月を映します。
 
 
  
■5月5日 今日のアロマはガソリン。
 
 前回に続き、小さい頃の自分について。ほんの少し『トランスフォーマー』への愛情と繋がっているのか、自動車の排気ガスとガソリンスタンドの匂いが妙に好きでした。小学校低学年までと長続きはしなかったものの、当時は車の後ろに回って堪能していた記憶もあり、あな恐ろしや。花や料理のそれとは違い、好んで嗅いではいけないと背徳感を本能で感じ取り、決して公言しなかったのが救いです。
 
 石油ストーブすら苦手な今となっては理解不能な嗜好ながら、同様の変化は虫嫌いでも現れており、幼き自分は嫌悪の判定基準が低かったのかもしれません。
 
■5月12日 嫌いな言い回し。
 
 在り来りにも程があったり、一般市民を欺く意志が感じられたり、ニュース・コマーシャル・パッケージ等で見聞きしたら辟易させられる言い回し。
 
 
・訴状が届いていないのでコメント出来ない
 報道全般で多用され、いつしかお約束の対応に。本音だとしても印象が悪いので、嘘でも「訴状が届き次第、コメント致します」としては。
 
・きっちり犠牲フライ
 プロ野球専用。安打の打ち損ないが犠牲フライに化けたケースが大半のはずで、意図して行う送りバントやスクイズのごとく扱うのは違和感が。
 
・全米ナンバー1
 自分が幼い頃ですらツッコミの対象だったのに、未だに使われ続けているのは凄い。
 
・早くも増刷
 初版が弱気過ぎた証拠でしかない。
 
・絶賛○○中
 誰が絶賛しているのか。
 
・問い合わせ殺到
 本当に殺到したのであれば明確な数を記載すべき。
 
・モンドセレクション
 権威高い賞のように嘯く広告とパッケージが目立つものの、実際には自ら申請してお金を出せば貰える類──グッドデザイン賞に似た存在。近年は胡散臭い会社が珍重する傾向が強い為、今や警告マークとして消費者に有益か。
 
 
 自分としては少数意見だと全く思いませんが、一向に変化の兆しが見られない現実に不安を誘われます。
 
■5月19日 ルール改正希望競技。
 
 先頃行われた世界三大レースのF1モナコGPでは、今シーズンより変更のセーフティーカーに関するレギュレーションが混乱を誘い、チェッカーフラッグの直前に虚を突いて前車を追い抜いたミハエル・シューマッハが、6位から12位への降格処分に。ただ、彼の行動はフジテレビの中継で肯定的に扱われており、自分含めて大半のF1ファンにとって意外な裁定ではないでしょうか。勝負は最後の最後まで結果が確定しない方が面白いので、悪しき予定調和に繋がるレギュレーションは改善して欲しいものです。
 そんな風にルールの改正を望んでいる競技と言えば、ゲームセットまで本当に勝敗が決まらない野球と比較した際に、その逆転性の乏しさが気になるサッカー。1点が高価値で、試合終了までの所要タイムが決められ、時間稼ぎを行い易い傾向から、2点差の時点で選手のみならず観客もモチベーションを保ちにくいのでは。例えば、ロスタイムに負けているチームが得点した場合、残り時間を加算してはどうでしょう。これなら如何なる状況からでも逆転の可能性が消えず、負け側の得点後は従来通りに勝ち側からのキックオフとしておけば、現状の有利不利を覆す程の変更にはなりません。加算の上限値を設定するのは当然として、勝ち側のロスタイムの得点はゴールデンゴール扱いにすれば更に良いかも。
 
 来月のFIFAワールドカップにおいて、日本代表が相対的な実力から大苦戦必至なのは受け入れるので、ロスタイムに2点差以上の絶望的光景だけは見なくて済みますように。
 
■5月26日 音楽の知識を修正。
 
 音楽に纏わる自分の知識に誤りが続々と発覚した今春を記念し、いつか日記で公表すべくストックに回していた分を含めて、ここに羅列。
 
 
 セガサターン『エターナルメロディ』のエンディングテーマ『どうしよう?』で、「我慢できない」を「多分出来ない」か「頼んでいない」だろうと、1996年から2003年まで間違えていました。
 
 アーケード『ポップンミュージック』の収録曲『I REALLY WANT TO HURT YOU』で、「夜明け前 beatmaniaで」を「出掛け前 君とバリアで」と、1999年から2009年まで間違えていました。
 
 アニメ『じゃりン子チエ』のオープニングテーマで、「バケツのおひさん」を「バケツのお星さん」と、先日まで間違えていました。そもそも、題名が『バケツのおひさんつかまえた』でした。ついでに、「チャブスやま」も「茶臼山」と間違えていました。
 
 打楽器のコンガを、先週までトンガと間違えていました。調べる直前に「これはトンガとマリンバのどっちだっけ?」と、見当違いな発言をしていました。
 
 小学生の時に習った合唱曲『ケサラ』に出てくる「グエン・バン・チョイ」「ジョー・ヒル」「ビクトル・ハラ」の3人を、数年前まで1人の名前だと解釈していました。更に、この曲を当時は『ケ・セラ・セラ』と混同していました。おまけに、今日まで「ビクトル・バラ」と間違えていました。
 
 
 よし、タイピングしたから二度と間違えまい。
 
■6月9日 方向&地理音痴マーク。
 
 上手に消えると下手から現れる程に方向音痴兼地理音痴なのに、路上で見知らぬ人に道案内を頼まれる頻度が高い件について、昨年1月27日以来の報告を手短に。2009年を21世紀以降最少の1回で済ませて安堵したのも束の間、未だ半分を過ぎていない2010年は既に2回を記録し、2007年からの減少傾向に歯止めが掛かってしまいました。先日に内閣府が2009年3月を「景気の谷」と発表したように、如月さんの道案内頻度曲線も日本経済に連動して緩やかな回復を描くのかもしれません。
 
 近年の戦績が2勝1敗と安定していても、声掛けから目的地提示までの一刹那に緊張を強いられるのは相変わらず。マタニティマークやゲストシールのごとく、己の方向音痴と地理音痴を周囲に知らせて尋ねる側と答える側の擦れ違いを防ぐ為の印が、この社会に必要だとは思いませんか。
 
■6月16日 はやぶさとの偶然2つ。
 
 小惑星イトカワから満身創痍に陥りながらも帰還を果たし、関係者の苦労が報われるハッピーエンドを演じ切った日本の探査機はやぶさに関して、特に接点を持たないはずの我が身に起きた偶然が2つ。
 
 
 その1。はやぶさのニュースに昨年から触れる度、「もしかして…」と心に引っ掛かる思いがあり、先日のミッション終了を機に検索で確認すると、やっぱり。はやぶさの打ち上げに際してJAXAが募集した「星の王子さまに会いに行きませんか」ミリオンキャンペーンに、インターネットから参加していました。当初は不定期発行のメールマガジンで現況を追跡出来たものの、登録時の転送用メールアドレスが提供元都合で失効してからは興味と記憶が途端に薄れてしまい、報道の盛り上がりまで「はやぶさ」と「キャンペーン」が繋がらなかった故の失念です。尚、会いに行ってどうなったかは、下記リンク先で。
 
⇒「はやぶさ」88万人の「星の王子さま」たちへ
 
 
 その2。今日の日記は上記の件と決め、手始めに前述のメールアドレスが失効した年月を調べようと、当時に日記でちらりと記したはずと言う淡い記憶に縋りました。相変わらずドリームキャストでインターネットな自分に、ドキュメントの全文検索なんて手段は不可能で、検索エンジンに頼ります。残念ながら目的の2005年5月30日分はインデックス洩れでしたが、代わりに思いもよらぬ巡り合わせが。はやぶさの話題を書くべく、自分のウェブサイトで転送用メールアドレスについて記載のある過去のページを探したら、続きは下記リンク先へ。
 
⇒「"架空の空" メール 転送」の検索結果
 
 この偶然が長く保たれない恐れと検索の揺らぎを考慮して、説明しておくと。更新日現在のインデックスにおいて、完全に無関係なはずの検索式に導かれた全8件の検索結果の内、2件がはやぶさ関連のページだったのです。
 
■6月23日 NHK曰く股の穴。
 
 今週月曜日の帰宅路。ワールドカップの北朝鮮対ポルトガル戦を、ラジオのNHK第1で何となく聞いていました。大会全体のみならず自国代表の知識まで少なく、日本戦さえテレビの生中継で見られれば興味を満たされる程度の関心で、日本に直接は無関係の試合に別段の集中はせずに。ただ、そんな耳から次々に入る情報を理解せぬまま流して過ごす時間に、思考回路が覚醒した瞬間が一つだけあったのです。
 それは、ポルトガルのシュートが北朝鮮のキーパーの両足を抜けて決まったシーンで、実況が「股の穴を」と口走った時。
 
 取り繕うかのように即「あいだ」と言い直していましたけど、いやん。
 
■6月30日 漢字の知識も修正。
 
 題名通り、一ヶ月前の漢字版です。これと言った理由は思い当たらないので偶然でしょうが、何故か最近は当人が自覚無しに長年秘蔵してきた間違いが次々に暴かれ、恥ずかしかったり感心したりの連続が止まりません。以下、一部の例。
 
  • 「暇」の「日」を「口」と書いていた。
  • 「喉」の「侯」を「候」と書いていた。
  • 「券」の「刀」を「力」と書いていた。
  • 「迎」の旁を「卯」と書いていた。
  • 「祭」の右上を「ヌ」と書いていた。
  • 「幾」の10画目を7画目から僅かしか突き出さずに書いていた。
 
 取り分け驚いたのが「券」で、そっくりさんの「勝」は「力」が正解とは相当に天の邪鬼な厄介者。二度と誤記せぬ為の対応策に、「券→けん→剣→刀」の連想を発明しました。
 
 
  
■7月9日 大阪的どうもありがとう。
 
 レジや窓口において、客が事後に何かしらお礼の一言を口に出すのは、当然とは思わないまでも端から見て好感を持ち、頭を下げるだけで済ましていた自分も約10年前から実践を始めました。相手に額面通りの感謝をしている時は稀ですが、これを無闇に言うべきではない理由は聞かないので、良い嘘なのでしょう。ただ、レジを務めていた若かれし頃の自分からの感想として、年長者の丁寧な返礼は却って臆するから好まない人間もいることは書き添えておきます。
 お礼は「どうも」「おおきに」「ありがとう」を適当に使い分けますが、どれも早口な者にとっては意識して柔らかく表現しないと、ぶっきらぼうな口調になりがち。音節の増える「どうもありがとう」なら途中で口調を修正可能なのはわかっていても、今も昔も大阪人の如月さんには無意識下で言語野に植え付けられた習性によって、常用を許されなかったのです。それはイントネーションがどうしても、女性漫才コンビのハイヒールが捌け際に言う「どうもありがとう」になってしまうから。経験者は語ります、図らずもリンゴとモモコの物真似を披露した状況を想像してみてと。
 
 大阪人のイントネーションが狂う言葉は他に、「お前はアホか」や「一・二・三・四・五・六・七・八・九・十」もあります。
 
■7月18日 血液センターからの要請。
 
 大阪府赤十字血液センターからの要請を受け、22回目の献血にして初めて「HLA適合成分献血」に協力しました。要請者リストへの登録を献血ルームでお願いされた際の、数百人〜数万人の低い適合率なら自分が選ばれる瞬間は訪れないだろうとの読みを裏切り、約3年で白羽の矢が立ったのです。このHLAが適合する血液でなければ効果的でない特定個人用なので、後の検査を通ればまず使われるのでしょう。
 断ることを前提の配慮ある話し振りの中、足を運ぶ日時と献血ルームは自分主導で選べ、要請への特別な負担は感じませんでした。ただ、最初の接点である留守番電話で折り返しを乞われており、多数の適合者がいるなら繋がらなければ次々に別の候補に連絡していくはずだわ、会話の流れでも「1日でも早い方が良い」との発言ありだわで、自分の認知出来ない場所には余裕があまり無かったのかもしれません。あと、電話代への配慮で折り返しに対してすぐに再度の折り返しをする旨を伝えてきたのは好印象なものの、見ず知らずの着信番号が「090」なのは不審さが否めない為、公的機関なら一般市民に対して固定電話を使うべきかと思います。
 
 協力への特典として、お礼状とサンスターの歯みがきセットが貰えました。しかし、不幸にも3種類から選べる成分献血の処遇品でも同等の品を選んでいた如月さん、歯ブラシと歯磨き粉を4個ずつ抱えて帰宅したそうな。
 
■8月1日 幻のサロマ湖。
 
 どこぞの外国の砂漠には、数年に一度しか出現しない不思議な湖が存在する──高校生以前に国語の教科書で読んだそのノンフィクションの題名は、確か『幻のサロマ湖』のはず…って、そもそもサロマ湖は日本にあるから絶対に勘違い。勘違いは熟成されると脳内事実に掏り替わってしまうので、自覚が失われない内に修正しないといけません。気になり出してから十年は過ぎた今、後世の己の為に重い腰を上げました。
 検索によれば、どうやら『さまよえる湖』と『サロマ湖の変化』がごっちゃになっていた様子。うん、やっぱり、サロマ湖は幻なんかじゃなかった。ただ、誤った記憶における「幻の」をどこから拝借してきたのかと言う新たな疑問が生まれ、今や幻なのは「サロマ湖」ではなく「幻の」なのです。
 
 
⇒2012年9月8日 さまよえる幻のサロマ湖。
 
■8月10日 吸った揉んだ。
 
 前回がそうだったように、大抵の勘違いは何かしらの理由が招いた不可抗力的存在なのだと思います。自体験から実例を挙げれば、「高利回り」を「氷回り」と幼い頃に思い込んでいたのは、そのテレビCMにペンギンが出ていたからですし、「鳴かず飛ばず」を「泣かず飛ばず」と近年まで思い込んでいたのは、小さな子どもの感情を例えた「今泣いた烏がもう笑う」との混同。うん、こんな背景があったのなら勘違いも止む無し。
 
 ちなみに、「擦った揉んだ」を「吸った揉んだ」と思い込んでいた理由は…これは、秘密にさせて。
 
■8月17日 続・水中毒にご用心。
 
 この暑さ真っ盛りの時期、メディアからこまめな水分補給を口煩く呼び掛けられるのは、生命まで奪う熱中症への注意喚起として非常に有効だと思います。特に今夏は酷暑中の酷暑と表現しても過言ではないし、本日のNHKの報道によれば一ヶ月で高齢者を中心に300人近い死者が出たそうな。十分に注意したつもりでも病状が現れた経験者の自分は、今では十二分の対策を施して暑さと付き合っていますが、何の心配もせずに炎天下と維持を張り合っていた過去から10年も経っていません。そんな知識と実体験が同調しなければ行動に移さない物臭な性格の人を助けるべく、圧倒的な情報量をもって根拠無き自信を強引に覆させるのは、余計なお世話ではなくて世の為でしょう。
 ただ、この種の内容を観察した際、未だに「水分」しか挙げないのは問題外として、その大半が「水分+塩分」で済ましがちなのが不満で、水分の過剰接種が招く水中毒にも触れて欲しい。熱中症と水中毒は倦怠感や頭痛等の自覚症状が似通っており、誤った処置を長らく続けてしまった奴がここにいますから。もし、きちんと水分を接種しているのに熱中症のような体調不良が引き起こされる場合は、水分より塩分不足を疑ってみて下さい。
 
 知識が実体験と同調するまでの成り行きは、2008年12月20日分に。
 
■8月24日 DTIと迷惑メール。
 
 4月2日の続き。ドリームキャストでウェブログ制作で使用したtrack-back.netは、その5年に満たない生涯を閉じる直前の駆け込み投稿を考慮せず、告知日に入ったや否や閲覧不能になりましたが、サービス終了に関する公式アナウンスへのリダイレクトまで短期間で止めたらしく、5月には不愛想な404を返すだけになっていました。同じデッドリンクにしても、説明があれば検索で移転先を探してくれる人が増えるのに、元利用者の反感を買う冷たい態度です。
 
 そして、本件には前日談が。サービス終了に伴って案内が届くかもと、失効していた連絡先のメールアドレスを変更しておいたんですね。結果は形式的な「ご利用ありがとうございました」すらありませんでしたが、それはともかく。その何年も送受信に未使用で通してきたメールアドレスに、変更の2週間後から迷惑メールが続々と届き出したのは見逃せません。
 16文字の長いアカウントとは言え、スパムに狙われ易いヤフーのフリーメールだけに、巡り合わせ悪く無差別送信の標的に捉えられた偶然は除外出来ません。ただ、同サービスにおいては7文字及び12文字の別アカウントを1年以上前から持っていますが、どちらも迷惑メールとは無縁です。自分とDTIの途中で情報が洩れる恐れにしても、track-back.netのログイン後のページは暗号化されており、素人考えが辿り着く答は一つではないでしょうか。
 
 DTIはisao.netからの承継に纏わる一連の流れ然り、どうしてそんなにも企業イメージを自ら損ない続けるのか、理解が及ばないのです。
 
■8月31日 iswebライト終了。
 
 geocities.comのサービス終了に就き、日記・書評・創作を書き連ねてきた『架空の空〜The Fanciful sky』を移転させたのは、2009年9月のこと。
 
 track-back.netのサービス終了に就き、名前通りの趣旨だった『ドリームキャストでウェブログ制作』を移転させたのは、2010年4月のこと。
 
 そして、iswebライトのサービス終了に就き、2005年に閉鎖のセガ伝言板からセガサターンBBSの一部ログを公開中の『セガサターンBBSライブラリィ』を移転させるのは、2010年11月の予定。
 
 この1年で使用サーバースペースの4個中3個を失うなんて、終了の度に1ファイルずつコピー&ペーストで『メガドラレシピ』内へと移転させている、こっちの苦労も考えてと言いたい。そんなドリームキャスト独力でのウェブサイト制作を一段と厳しくして憚らない近年の潮流は、セガがゲームハードから撤退してブラウザのバージョンアップが終了した2001年当時から断続的に感じてきた為、もはや慣れっこ。でも、iswebには非公開分を含めればファイルが約400個あるはずで、作業に取り掛かるより前に音を上げてしまう気配がぎゅんぎゅんします。
 
 救援を求めた際は、どうかよしなに。
 
 
  
■9月15日 iswebライト終了2。
 
 前回に「音を上げてしまう気配がぎゅんぎゅん」と取り掛かる前から弱音を吐いた、無料サーバースペースのiswebライトの唐突な終了に纏わる移転作業は、当人にとっても意外な早さで無事怪我も無く完了。約350個の主要ファイルをコピー&ペーストで引っ越しさせた合計時間も180分と短く収まり、想像より小さな苦労で済みました。画像を1枚も使用していない為、今回は2009年9月2日分に記載した手順にあるTransloaderの出番は回らず、その全てをドリームキャストの独力でこなせたのが勝因です。登場から10年近く経過したと言うのに、なんて素敵なブラウザなのでしょう。
 
 2007年にウェブログで書いた通り、iswebはファイルの保存が不可能に近かったですし、5年前の公開時から放置されていた細かいミスを修正出来たおまけも付いて、終わってみれば災い転じて福となした感も。最後に移転先へリンクしておきますので、必要とあらばご利用下さい。
 
■9月30日 iswebライト終了3。
 
http://kisaragiyayoi.at.infoseek.co.jp/
http://www.geocities.jp/pixy_e4/
 
 
 「kisaragiyayoi」は貴方の名前でしょうが「pixy_e4」とは何ぞやと言われそうな移転先のURLには、複雑な背景があって。ジオシティーズは開設と同時にURLのアカウント部分を自由に変更可能との前知識から、利用停止→再度開設の手順で内容に合わせた単語に変える予定でしたが、いざ試すとドリームキャストでは手続きのページが文字化けすると判明し、それならば未使用のメールアドレスで新規登録しようと気を取り直すも、いつの間にやら以下同文。以上の事情により、現状ママを受け入れるに至りました。
 
 この「pixy_e4」を新規登録したのは昨年4月、2009年9月2日分で触れたTransloaderとの関連から。ウェブ上のファイルを別のサーバースペースにコピーするツールなので当然、本来は絶対秘密のアカウントとパスワードの送信が必須であり、安全性を確かめておきたかったのです。ドリームキャストでウェブサイトを制作する人が増殖し、猫も杓子も素材サイトの画像を次々にコピーしていた当時でも被害に遭った話は聞きませんが、5年以上も使っていないと不安で。そもそも、運営実態が不明瞭な海外のサービスで暗号化もされない実情では、迂闊に信用したら責められるでしょう。
 結果は「pixy_e4」へのログイン履歴に不審な記録は現れず、一応の安心を得てから短期集中で数十回は利用。もちろん、こうやって更新作業が継続出来ている通り、今まで「kisaran_ragiran」を含めて問題は起きていません。自衛策としてお約束の、使用前後のパスワード変更を欠かさなかったことは付け加えておきます。
 
 話が逸れましたが、「pixy_e4」の由来は次回に。
 
■10月14日 iswebライト終了4。
 
 前回の続き。実験の為に新規登録するアカウントの文字列なんて適当で構わないのに、自分が優柔不断だと即答で断言出来る性格から、何でも良いからこそ何にするべきか心底迷ってしまって。10分経っても先に進めなかった時点で自力解決の権利を放棄し、本棚に助け舟を求めました。
 取り出したるは、富士見ドラゴンブック『モンスター・コレクション 改訂版』なる、上・中・下の3冊にアンドロスコーピオンからワイバーンまで、50音順に西洋のモンスターが解説された書籍。38+40+35種類の個体全てに、カタカナの名称に対応する英単語が添えられています。そして、字面と意味の印象が良く簡単に覚えられるアカウントに相応しいモンスターとして見出したのが、妖精の一種としてお馴染みの「ピクシー=pixy」でした。兼ねてより妖精は実在すると主張してきた如月さん、我ながら最適の選択です。
 
 至極一般的な単語だけに、そのままでは絶対に登録は無理だからと、差別化に「e4」を追加します。こちらの出典は2000年まで遡り、携帯電話を初契約した時のメールアドレスより。当時のauではサブドメインが付き、「@e4.ezweb.ne.jp」が割り当てられました。この時は希望のアカウントを一発で取れたものの、数年後の機種変更で現行の「@ezweb.ne.jp」に移行する際に同アカウントは先取りされており、メールアドレスの変更点が僅かで済む「e4」を加えて妥協した過去があり、その後も同じ状況では同じ手段を流用してきたんですね。
 
 以上の成り行きから「pixy_e4」は導かれました。
 
■10月30日 逆王手→追っ掛けリーチ。
 
 日本のプロ野球は2003年にプレーオフ制度が導入されてから、オフシーズンの到来が遅くなりました。9月にペナントレースが事実上終了して10月に日本シリーズが当然だったのに、今や11月に入ってもまだまだ先が続きます。大阪生まれ大阪在住の分際で、毎年のように上位争いを演じる中日ドラゴンズのファンである個人的事情を除いても、メディアを通して観戦するスポーツとしての野球が好きなのでありがたいけど、長らく低迷を続ける横浜及び広島のファンやプロ野球に興味が無い人にとっては、歓迎出来ないでしょうね。
 
 自分にとってプレーオフ制度がもたらした歓迎出来ないことと言えば、各種報道で多用される「逆王手」への違和感です。規定の勝利数を挙げるのが目的のポストシーズンにおいて、王手を掛けられた側も王手を掛けた時にお約束の表現で、出典が将棋用語なのは言わずもがな。ペナントレースでは稀だし、日本シリーズでも低確率だったのに、総試合数の少ない勝ち抜き戦が増殖した現在は数倍の使用量になってしまいました。新聞やニュースで見聞きする度に「誤用だ!」と激しい指摘を心中で繰り返してきた如月さん、世間への影響力が一切認められずに参っているそうな。
 将棋は一手交代のゲームなので、「王手を掛けられた側も王手を掛けた」だけでは敗北確定の無意味な行動であり、正確には「王手を避けつつ王手を掛け返した」状況を表すもの。つまり、両方が王手を掛けて対等な関係のプロ野球とは、似て非なる意味合いなのが明白です。もし将棋で両者が王手を掛けていれば、次の手番が必ず勝ちますよね。
 
 この「逆王手」を卓上ゲームの用語で置き換えるなら、麻雀の「追っ掛けリーチ」が相応でしょう。
 
 
  
■11月12日 23年以上切れない電池。
 
 入力の面倒さも然ることながら、誤記による悲劇が後を絶たないパスワードからプレイヤーを解放してくれた、家庭用ゲーム機におけるメモリーバックアップ。一部の例外を除き、1994年にセガサターンとプレイステーションが発売されるまでは、データを保つ為にカートリッジの中へボタン型電池を登載する、バッテリーバックアップが当然でした。これには充電や交換が不可な上に大半のメーカーは5年程度の寿命しか保証せず、電池切れは有償修理扱いになる難点があって。現在でも中古ゲームソフトの販売スペースには、当時の仕様を今に伝えんと「電池切れは保証致し兼ねます」の注意書きが見られます。
 そんな事情を踏まえれば、自身の攻略サイトで扱っているメガドライブ『バハムート戦記』が1991年発売の癖して、未だに電池が生存中で奇跡…なんて早合点をしないのは、手持ちのゲームソフトで電池切れを確認した経験が一つとて無いから。今夏に怪しいであろう十数本の現状を久々に確かめても、不慮の事故で保存データを喪失したと思しきものは僅かにあれど、保存→電源オフ→イジェクト→数分放置→再確認の結果、全て大丈夫でした。その中で最古の発売となるのは、セガマークIII『どきどきペンギンランド 宇宙大冒険』の1987年で、エディット機能で小学生の頃に作ったステージを守るべく23年間も通電し続けています。前世紀に10年を突破した時点ですら驚いたのに、どんなに素敵な省エネ技術なのでしょう。
 
 元よりご存じの方や本日の内容から察した方もいらっしゃると思いますが如月さん、今も昔も家庭用ゲーム機はセガの製品しか所有していません。バッテリーバックアップの常識外れとも言える長寿命は、他社のハードでも同様だったりして。
 
 
⇒2012年12月15日 25年以上切れない電池。
 
■11月27日 ドリキャス12周年。
 
 家庭用ゲーム機を数多く世に送り込んだセガの末っ子であるドリームキャストは本日、発売12周年を迎えました。そして、今年のゴールデンウィーク辺りは並々ならぬ心意気でパソコンに乗り換えようと様々なお店を観察していた如月さん、結局は本命と言うか鉄板と言うか大団円と言うか、インターネットへの接続端末はパソコンでもスマートフォンでもなくドリームキャストです。2年前に「常軌を逸している」と評したけど、今回はどんな風に表すべきなのやら。
 現在使用中のハードは、昨秋に『J-コードパスポート/J-CODE PASSPORT』を目当てで購入した中古品。その華麗なまでの壊れ易さで有名な性質を踏まえれば、十分な生存期間を過ぎてくれています。なにせ、『ぐるぐる温泉』『ファンタシースターオンライン』で酷使していた頃は、新品でも平均寿命は約1年でしたから。SG-1000からセガサターンまでの全5機種では修理経験が通算1回で、セガの家庭用ゲーム機は極めて丈夫との印象が強かった為、旧来からの同社ユーザーとして随分な変質に面食らったものです。
 
 ドリームキャストでインターネットに纏わる直近の困難を言えば、今秋のリニューアルで使用不能になったInfoseek マルチ辞書。ただ、代替サービスとしてモバイル版goo辞書を試すと、こちらの方がドリームキャストでの使い勝手に優れており、思わぬ果報に転じました。他に8月31日分で嘆いた無料サーバースペースの連鎖的終了により、コピー&ペーストとファイル転送サービスで完全手動の移転作業を強いられて参りました。ありがたくもお手伝いを申し出てくれる方もいらっしゃいますけど、自分のウェブサイトの価値を「ドリームキャストで制作」に置く者にとっては、ご厚意になかなか甘えられません。
 
 この種の話題は昨年12月17日分以来の久々となりましたが、今後も2000年前後の思い出話を中心に綴りたいですね。
 
■12月16日 花を恥じらう乙女。
 
 性知識を得たばかりの女子が、普通に咲く花を見ただけで「雄しべ」や「雌しべ」からの連想で思わず赤面してしまう様子より、花も恥じらう乙女──なんて曲解的な解釈を正しき意味が咎めてくれたのは、今年だったりします。それならば確かに「も」より「を」の方が的確とは言え、「〜ですら」のニュアンスで「も」なのだとばかり。様々な媒体に数多の情報を無理やり詰め込まれる現代で約20年間も誤り通し、今や恥じらうべきは花でも乙女でもなく自分なのです。
 
 少し前に告白した「吸った揉んだ」も然り、どうして人格を疑われかねない方向に間違えてしまうのか。
 
■12月31日 日記の成長記録。
 
・2003年277Kbyte10ヶ月
・2004年226Kbyte10ヶ月
・2005年218Kbyte12ヶ月
・2006年94Kbyte12ヶ月
・2007年84Kbyte12ヶ月
・2008年82Kbyte12ヶ月
・2009年45Kbyte9ヶ月
・2010年59Kbyte12ヶ月
 
 日記のファイル容量の合計を一年毎に概算し、実際の活動期間も添えて順列させました。3日に2回→2日に1回→週に1回→月に数回と更新頻度は鋭い下降線を描いており、成長と言うよりも衰退でしょうか。しかし、書きたい題材を羅列した備忘録には大量の在庫が残っており、時間と意欲さえ整えば一気に改善可能なはず…と、根拠無き思い込みを抱いてから何年も現状維持で経過したのを踏まえ、2011年もゆっくりゆったりゆっとりで在庫を捌いていければと。
 
 
 
⇒目次 ⇒2009年 ⇒2011年 ⇒表紙